あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

根昆布水寝起きにのみし秋になり  あきオジ

2011-10-11 18:35:00 | 日記
コスモスの季節ですね。
昭和記念公園です。
それぞれの場所にそれぞれの美しさがあるのでしょうが
わたしには昭和記念公園のコスモスでいっぱいです。
これ以上手を広げるわけにはいきません。

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稲妻や波もてゆへる秋津しま  蕪村(53歳)

四五人に月落ちかかるおどり哉  蕪村(53歳)

(ずるいとしか言いようがない俳句ですね。大好きな句です。)

染あえぬ尾のゆかしさよ赤蜻蛉 蕪村(53年)

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古書店で携帯片手ににぎり飯  あきオジ

石仏を拝む子らに雪がふる  あきオジ

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老夫婦コスモス語るたよりなさ  あきオジ

2011-10-11 18:21:09 | 日記
昭和記念公のコスモスです。
これで一年が終わるような気になります。
紅葉は残り火の悲しみがありますからね・
無条件に楽しめばいい
あれこれ言わないで

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茄子もいできてぎしぎし洗う  放哉

銅銭ばかりかぞへて夕べ事足りて居る  放哉

はかなさは燈明の油が煮える  放哉

傘さしかけて心寄りそへる  放哉

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雨ふれば秋雨といいたる港町  あきオジ

嘘さえもとんぼこのごとき涙あり  あきオジ

コスモスに止まる蝶の頼りなさ  あきオジ

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まあいいか口癖にする秋の空  あきオジ

2011-10-11 18:08:25 | 日記
昭和記念公園のコスモスです。
こもれびの丘が花の丘になったのかな。
まあ、いいか。

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とう辛子まつかに干して暖かく  風天

(「下手上手」という表現がぴったりだと思いますね。)

夢で会うふるさとの人みな若く  風天

退陣よりお披露目似合う人であり  風天

窓あけしままの春の雷  風天

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右左横綱歩きの日傘かな  あきオジ

女三人コスモス背にするしたたかさ あきオジ

古書店を回り秋を探しけり  あきオジ

2011-10-11 05:04:05 | 日記
神代植物公園です。
木々が紅葉を始めています。

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エーアイスおせんにキャラの我が青春  風天

むきあって同じお茶すすめるポリと不良  風天

(こんな句に出会うとヤクザや不良とよばれた時代をもつ人の句があってもいいなと思いますね。いい人の優しい感性だけでは世界が狭すぎます。)

おふくろが見にきているビリになりたくない白い靴  風天

残暑の辻行商のひと立止り  風天

(このような「当たり前」を過剰にならず表現するというのは時代を写し、残しているのですね。そんな意味では、これらの作品は時代を越えて残りますね。そんな気がします。)

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携帯が御札にみゆる秋電車  あきオジ

高尾山秋を楽しむ列長し  あきオジ

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わけもなく一日すぎる柿一つ   あきオジ

2011-10-11 04:43:44 | 日記
神代植物公園のキュウイです。

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枯れたすすきに日が照れば誰か来そうな  山頭火

月がうらへまはつても木かげ  山頭火

何もかも雑炊としてあたたかく  山頭火

(この辺りの句は放哉と区別できませんね。作品だけ残る。それでいいのですね。)

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ころ柿を吊るす藁屋が残りけり  あきオジ

ころ柿によみ人知らずの句を添えて  あきオジ

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影長くひきずり歩く秩父かな  あきオジ

2011-10-11 04:27:59 | 日記
神代植物公園の静けさです。
都心近くにこのような場所があるなんて幸運ですね。
ありがたいことです。

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家はみな杖にしら髪の墓参  芭蕉

露とくとく心みに浮世すすがばや  芭蕉

(この句など西行の歌を知らなければ伏線が分からないのですね。これからぼちぼち関心を広げましょうかね。)

西行の草鞋もかかれ松の露  芭蕉


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