あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

良寛の暮らしはいかに雪ふかし  あきオジ

2012-01-28 05:52:59 | 日記
キルトもまた来年ですね。
十分楽しませてもらいました。
ありがたいことです。
強いパワーをいただきました。

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春雨や静になづる破れふくべ  良寛

春雨や友を訪ぬる想ひあり  良寛

水の面にあや織りみだる春の雨  良寛

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大雪だそうです。
北国の人にとっては生活そのものであり
当たり前の風景でも
それを経験していない人たちにとっては驚きであり
心配になりますね。

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茶をすすり桃の花待つひなたぼこ  あきオジ








あきることなく春を待つ軽さかな  あきオジ

2012-01-28 05:33:55 | 日記
一生を貫く仕事があるといいですね。
優秀な銀行マンもいいですし
証券会社の課長もいいですが
だけど、会社という名を取り除いたら
名刺さえも役に立ちませんね。

老後はとはこれから自分だけの人生を楽しむチャンスということかもしれません。

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漬物桶に塩ふれと母は産んだか  尾崎放哉

底がぬけた柄杓で水を呑もうとした  尾崎放哉

入れものが無い両手で受ける  尾崎放哉

(この句は放哉の代表句のように言われますが、できすぎた偶然の句のような気がします。どこかで放哉のイメージができあがり、その極致にある句を見つけ出した。そんな気がします。でも、完成度の高い句ですね。それはそれ、素人は勘ぐりしたり、うがった見方をしない方がよさそうです。)

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その人がらしか残らないのですね。

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忘れ去る波の記憶に雪が降り  あきオジ

2012-01-28 05:19:05 | 日記
キルトの展示会も終わります。
また、新しい物を探します。
おっかけじいさん。
何か落ちつきがありませんね。
もう、そろそろじっくりやりましょう。

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仕事もぼちぼち終りにして
好きなことにこだわっていくことにしましょうかね。
それくらいの贅沢ができないのでは
どこかが違うのですね。

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へうへうとして水を味ふ  山頭火

ほろほろ酔うて木の葉ふる  山頭火

しぐるるや死なないでゐる  山頭火

山しづかなれば笠をぬぐ  山頭火

(山頭火の俳句集も二順目になるのでしょうか。これから楽しめそうです。)

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雪降りをベランダから見る歳になり  あきオジ

理不尽な苦労もうけて雪積もる  あきオジ

騒音も遮断されるとなりなり  あきオジ


やることがありそうな顔して駅を出る  あきオジ

2012-01-27 17:54:16 | 日記
放哉の代表句の一つです。

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なんにもない机の引き出しをあけてみる  放哉

色鉛筆の青い色をひつそりとけづつて居る  放哉

窓あけた笑ひ顔だ  放哉

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落語聞き寝直しをする夜長し  あきオジ

ひとり言寝言もありて梅が咲く  あきオジ

ひとり言どうせ地球の塵だから  あきオジ

大人びたいやな子がくる日曜日  あきオジ

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さりげなき言葉を洗う日々となり  あきオジ

2012-01-27 05:18:23 | 日記
このようなキルト作品を見ると
山頭火や放哉の存在を忘れてしまいます。
一方に傾斜することを厭わない
そんな人の存在は
バランスだけで生きている人には耐えられないのですね。

キルトを見ていると
もしあるとすれば、幸福な家庭とはこんなものなのかな
などとぼんやり考えてしまいます。


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夕やけや人の中より秋が立  一茶

秋麦や子を負いながらいはし売 一茶

(この雰囲気素敵ですね。なぜか、この句にいつも出会いますね。信州の景色が浮かんでくるようです。)

北国や家に雪なきお正月  一茶

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晴れた日は散歩に出よう雪残る  あきオジ

ありがたいひかり溢れる阿弥陀堂  あきオジ

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あのころと変わらぬ語尾の電話あり  あきオジ

2012-01-27 04:49:30 | 日記
静かな日々になりました。
あれもこれも思いださなければ懐かしいだけになりました。
なぜか、上手に丸めて放り投げたような気分です。

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海が少し見える小さな窓一つもつ  放哉

(「もつ」という言葉が放哉には似合わない。そんなことを気にするようではいけませんね。自分のイメージの中の押し込むのが素人の悪い癖かもしれません。)

井戸のほとりがぬれて居る夕風  放哉

(技巧的表現を排除しようとするのが放哉の流れなのですね。それが私にとっての魅力です。9

節分の豆をだまつてたべて居る  放哉

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会話なく気配で語る夕餉どき  あきオジ

それぞれの物語にいる炬燵なり  あきオジ


積もる雪空をささえて朝になり  あきオジ

2012-01-27 04:31:27 | 日記
これもキルト
あれこれ難しいことを思いつくのは
悪い癖ですね。

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埋火や春に減ゆく夜やいくつ  蕪村

(「埋火」中里恒子の小説のような言葉ですね。自分のような野暮ったいものには気恥かしくて使えない文字ですね。けっこう、そんなこだわりの文字と言うか言葉があるものですね。)

寒梅やほくちにうつる二三輪  蕪村

(虚構の絵画的世界と思った方がよさそうですね。「与謝蕪村」という安東次男著をときどき開くのですが、すぐに嫌気がさして投げ出してしまいます。素人は素人の楽しみ方でいいや。専門家や研究家の楽しみ方とは違っていていいや。そう思うのですね。)

秋風におくれて吹くや秋の風  蕪村

(このような頭をひねらなければ何をいいたいのか分からない。そんな句も好きですね。何となく感じられればそれでいいのです。解釈が一直線な句より、まあまあそんなところかなというもいいですね。)

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一遍のひらがなもじのありがたき  あきオジ


雪積もる駅舎の別れ言葉なし  あきオジ

2012-01-26 07:00:30 | 日記
キルトもいいですね。
ただ黙々と作業している。
それが想像もつかないような世界を縫いあげてしまう。
それが庶民力なのでしょうね。

日本人の生け花などもそうですね。

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月のあかるさ旅のめをとのさざめごと  山頭火

雪をよろこぶ児らにふる雪うつくしき  山頭火

枝さしのべてゐる冬木  山頭火

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名句などありはしないのですね。自分が好きな句、いつも気にしている。それが自分にとっての名句であって、世間の評価などたよりないものなのですね。
自分がよければそれでいい。それがど素人の強情さです。

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雪なればそれはそれの夜になり  あきオジ

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雪、駅舎
それだけで「駅」という映画を思い出します。
高倉健といしだあゆみが演じる夫婦の別れです。
赤いバッグが印象的でした。
言葉なく別れます。
お気に入りで
そのシーンだけ繰り返し見ています。

お気に入りの映画ですね。
それぞれの女優が演じるエピソードがいいですね。

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縁遠き娘が配る年賀状  あきオジ

2012-01-26 06:40:17 | 日記
どのようなジャンルか分かりませんが
クッションが出品されていました。

実用品としての枠組みからはみ出さない。
それが大きいですね。

時代は、いつどのように変わるか分かりません。
会場意識の作品のための作品への変質はどうなのでしょうかね。

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年賀状の返事を書かぬ間に正月が明けてしまいました。
まあ、いいか。

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此梅に牛も初音と鳴つべし  芭蕉

世ににほへ梅花一枝みぞさざい  芭蕉

葉にそむく椿や花のよそ心  芭蕉

(ど素人が気づいたことです。芭蕉にしても蕪村にしても全句を人とおりパソコンで書き写し(写経のようなものかな)二順目になれば、何となく輪郭が見えてくるような気がするのことです。専門家になるともりなどなく、研究家としての段取りなどさらさら興味がありませんが、素人の楽しみ方が見えて来るような気がします。これからが楽しみです。まあ、ぼちぼち。)

うぐいすの笠おとしたる椿哉  芭蕉

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焼き芋をほおばる子が読むアンデルセン  あきオジ

顔洗う手順とおなじ俳句かな   あきオジ

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雪つづきただただ昨日は遠くなり  あきオジ

2012-01-26 06:20:18 | 日記
キルト展に出かける人もけっこう根性ありますね。
毎日、転ばぬようにおっかなびっくりの通勤ですね。

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中央線は人身事故が多い路線です。
昨日はポイント事故も重なり
30分近く電車を待ちました。

その30分にイライラする。
そんなところなのですね。

時間さえ、地方によって流れかたが違うのですね。

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春雨や数珠落としたるにはたづみ  蕪村

(絵の素材を集めているような眼で作った句ですね。このような句は芭蕉にはありませんね。蕪村にはときどき、静止画面のような緊張がありますね。)

月光西にわたれば花影東に歩むかな  蕪村

花の香や嵯峨の燈火(ともしび)ゆきる時  蕪村

春雨やもの書ぬ身のあはれなる  蕪村

(冬に春の句を読むと爽快感があっていいですね。)

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雪道をひたすらあるく祈りこめ  あきオジ

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