
比叡山ガーデンミュージアム 椅子かテーブルか?
午後、少し頭痛がするので寝ていた。
すうすう気持よく寝ている間に、もうずーっと前の亡き人がリアルに夢に現れた。
過去のことなんか、どんどん忘れていくのが当たり前で、たとえ、昔幸せでも今がもうひとつなら、そんな良い思い出なんか何の役にも立たへんのんちゃう?と思っていたが、忘れたはずのこともどこかに潜んでいて、ときどき、優しいあぶくのようにふわっと浮かび上がってくるんやねぇ。
年取って、たとえ身体も気持も萎えてしまったとしても、せめて夢の中だけには思い出を残しておきたい。
そういう消極的な老後だって悪くないような気がする。
金木犀がパラパラとこぼれ落ちて、頭痛頭が秋のセンチメタリズムを呼び起こす。