ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

『相性』 三浦友和

2012-08-15 16:16:12 | Book&Art&TV

本を読むとき、シニアグラス(ただの老眼鏡)にカゴメ野菜生活

基本的にタレント本は読まないけど、昔からちょっと三浦友和が好きなのでミーハーで借りた。
百恵ちゃんと結婚するずーっと前から、三浦友和は好きだった。
昔好きだった子が友和に似てたな(今、思えば、スタイルと七三分けのヘアスタイルだけかも)その子は、今は野田首相にそっくりで(自分で言っていた)テレビで首相が映るとなんとなくにんまりしてしまう。

この本は友和本人が書いた本ではなくて、ロングインタビューをまとめたものらしい。
けど、おもしろかったです。
ポスト・イット(ただの付箋)をベタベタ貼ってしもた。

偶然で俳優になってしまったこと、百恵ちゃんの旦那以後の売れなかったときのことなど、ホンマに正直に気負いなく、淡々と語っているところがいい。
俳優になったことも、夫婦円満の秘訣も、禁煙もとくにこれといった理由もないという適当加減なところ、結婚したときに責任感を強く感じたこと、転機となる監督に巡り合えたこと、売れなかった頃もずーっと洋服の青山でCM起用してもらたことの感謝など律儀心も持ち合わせて、本業以外のことはやらないしやれないという決心もゆるがず、やっぱりええなぁ。

忌野清志郎は高校の同級生で音楽仲間で40年来の友人だったが、お互いにおおっぴらに吹聴していない。
パチンコは7年間ハマってしまったけど、突然につまらなくなって止めて、今は陶芸を少し続けているみたい。
結婚してしばらくは仕事が激減して、家のローンも払えるかどうか…だったけれど、落ち込まずに幼い息子たちとハウス・ハズバンドしていたと。
「子育ての良し悪しは「偶然」なんです」親以外のところからもいっぱい影響を受けて人格や性格ができてくると。

素人目にもアイドルの頃は、ホンマに恰好だけがよい大根役者だったけれど、中年以降になって、すごく渋くなってうまくなった。
そして、この自伝的本は自分は他人様に読んでいただくような立派な生き方をしていないので、本の印税は東日本大震災関連に寄付するんだって。

控えておきたい言葉はいくつもあるが、
 「やさしさとは他人のことを想像する力です」
 「振り返った時に、プラスとマイナスと換算して、たった1つでもプラスだったら、「倖せだ!」と胸をはっていい…」
 「プラスかマイナスか、どっちかといったらプラスだよね」
ああ、納得。座右の書にしたいくらいやわ。って自分のお金で買ってもいないくせにぃ(笑)