三流読書人

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ドングリ小屋住人 

日米地位協定 この屈辱的とりきめ

2005年12月30日 15時17分10秒 | 教育 
東京都の八王子市で、厚木基地に勤務する米軍水兵(23歳・女性)が、小学生の男子3人を車ではね、重軽傷を負わせ、そのまま逃走した。
約1時間半後、警視庁に逮捕されるが、即日釈放される。
ひき逃げは最も憎むべき犯罪である。
何故釈放されたか、日米地位協定があるからである。
この事件につき米軍から「公務証明書」が出された。日本にいる米軍の兵士が、任務を遂行中に犯罪を犯してもその裁判権は、米軍当局が優先する。
日米地位協定とは、
日米地位協定代17条
「合衆国の軍当局は、公務執行中の作為または不作為から生ずる罪などについては、合衆国軍隊の構成員または軍属に対して裁判権を行使する第一次の権利を有する」

刑事特別法第11条
「検察官または司法警察員は、逮捕された者が合衆国軍隊の構成員または軍属で、犯した罪が地位協定17条に掲げる罪に該当すると明らかに認めたときは、刑事訴訟法の規定にかかわらず、直ちに被疑者を合衆国軍隊に引き渡さなければならない」

米軍の人間が犯罪を犯しても、それは「公務中であった」と言えばよいのである。
軍というものは戦争をする集団である。それに所属する者が作為、不作為を問わず、軍としての任務を行っていたという証明書を発行すれば、犯罪を犯しても日本の裁判権が及ばない。彼らはあらゆる武器を待ち、日常的に殺人の訓練をしている。
こういう者が日本の町を闊歩している。恐ろしくはないか。
この屈辱的な取り決めは、奴隷的服従とも思えてくる。
さらに、思いやり予算によって彼らの住まいをはじめ、生活の全般にわたる面倒を日本政府はみている。
日頃、愛国心、愛国主義などと声高に主張している人々はこれをどう思っているんだろう。

思いやり予算 2004年度2441億円、2005年度2378億円。