伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

4月からいわき市で新制度始まる / 2月定例会で決まったいくつかの施策を紹介します

2017年04月05日 | いわき市
 議員だよりの記事を書きました。
 2月定例会で決まった新しい施策のいくつかを紹介するものです。

 次に紹介します。



値上げの春/いわき市ではくらしを支援する新しい制度がスタートします


 新しい年度・2017(平成29)年度がスタートしました。くらしを支える新しい市の制度をご紹介します。


 年度替わりの時期、「くらしがこう変わる」と題された記事が各紙をにぎわせました。その内容を読むとため息が出るようです。

 国民年金保険料を230円引き上げる一方で年金支給額は67円の引き下げ、75歳以上の医療保険料も年金のみの年収211万円で月4090円から5400円に引き上げ、児童扶養手当や特別児童扶養手当も0・1%引き下げられます。

 一方で、家庭用のり商品が平均15%、食用油が10%など食料品の値上げや、自動車用タイヤも値上げが予定されています。

 雇用保険料など、若干軽減されるものもありますが、値上げが消費意欲を冷やす結果、経済の循環に悪影響を与えることが懸念されます。

 この値上げの春に、市民生活を支える行政の役割が大切です。いわき市議会2月定例会では、いくつかの制度が新年度から実施されることが決まりました。

いわきネウボラ

 フィンランドの言葉で「アドバイスをする場所」を意味するネウボラ。この言葉を冠した「いわきネウボラ(出産・子育て総合支援事業)」が新年度からスタートします。

 妊娠、出産から子育て期までに対応する窓口を設け、専門職を配置し相談に応ずるとともに、地域の関係者やNPO、医療機関、子育て支援団体などと行政が一体になって支援にあたろうとする制度です。

 これまでは子育てコンシェルジュが各保健福祉センターに配置されていました。加えて保険と医療の専門職である母子保健コンシェルジェを配置し、新たに相談室を設けて相談業務にあたります。

 また、妊産婦健康診査事業や妊産婦保健指導事業、いわきっ子健やか訪問事業、子どもを養育する上で支援が必要と判断された家庭への洗濯や掃除等の簡単な家事援助を行う産前・産後ヘルパー派遣事業、新生児の聴覚検査の費用の一部を助成するとともに、対応が必要な新生児に適切な援助を行う新生児聴覚検査支援事業など、12事業をいわきネウボラと位置付けて実施します。窓口は各地区保健福祉センターに設置されます。

保育料引き下げ

 本年度から保育料が引き下げられます。

 所得による違いがありますが月額で平均3100円、年額で平均3万7000円の引き下げです。

 「子ども・子育て支援新制度」に合わせて引き下げた自治体も多く、本市の保育料が結果的に高めの設定になっていると執行部からの説明がありました。

奨学金返済支援

 大学、大学院、短大、高専生が、卒業後に本市に居住し、継続して5年以上、市内または双葉郡など近隣自治体の事業所で働く場合に、奨学金返済額の半分を支援します。

 対象となるのは日本学生支援機構か市の奨学金を借りている若者で、その他詳細な条件は現在検討中とのことです。

子どもの学習支援事業

 貧困の連鎖が問題になるなか、生活保護と生活・就労支援センターに相談があった世帯の中学生のうち、希望する生徒に、家庭訪問での学習支援とあわせて、保護者の教育や養育の相談も行う、子どもの学習支援事業が始まります。

 家庭教師の派遣などを行う事業所に委託し、生活保護のケースワーカ等と連携しながら支援することにしています。



不安のある方はご相談ください・要保護・準要保護就学援助制度

 新入学、進級の時期です。
 義務教育の児童・生徒のうち、暮らしが困窮する世帯には就学援助があります。
 生活保護に準ずるような経済状況の家庭に、入学準備金(学用品等)、給食費、医療費などを補助する制度です。
 学校の担任や事務の先生にご相談ください。




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