伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

ハンミョウ再来

2021年08月20日 | 
 見ていただいて分かるだろうか。金属光沢の赤や緑の美しい体色が目を引く。
 しかし、その顔を見ると、何ともいかめしい・・というより怖い。



 よく切れそうな大鎌(かま)のようなアゴ、ギョロッと眼をむいた顔つき。変身ヒーロー物のドラマなら、極悪な怪獣(怪人)に見えてしまうだろう。

 ハンミョウの別名は「ミチシルベ」。近づくと飛び立ち、少し先の路上に止まる。繰り返されるこの動作が、道案内をしているようにみえるため、この別名がついたようだ。今日も、同様の動作を繰り返していた。

 親切な虫のように思えるが、もともと路上にいるのは獲物を待ち伏せするため。近づく、飛びだつを繰り返すのも、敵を欺きつつ、自分の狩り場は確保しておくための習性なのだろう。親切とは質が違いそうだ。

 この道は、よくハンミョウが出てくる。今シーズンにハンミョウを見かけたのは5月頃。梅雨の頃から盆前の盛夏の頃は見かけず、盆が明け、初秋の今になって再び見かけた。過去のブログ等を見ると、だいたい毎年同じ傾向にあるようだ。

 梅雨や暑さの盛りは、林の中の、待ち伏せの条件の良いところで過ごしているのかもしれない。



 一方、同じように市道を狩り場にしているのは、オニヤンマやこれに似た模様を持つサナエトンボの類。ほぼ毎日、道路上を行ったり来たりパトロールするオニヤンマと対峙している。パトロールは、ほぼまっすぐ飛んでいるのだが、時折突然高く飛び上がったりする。小型のトンボなどを捕らえるためだ。

 オニヤンマはスズメバチも補食するという。実は、散歩道のすぐ脇の法面の腐った切り株に、スズメバチが巣を作っているようだ。近くで作業をしていて、刺されてしまった人もいる。ヤンマにお願いしたい。巣の外で見張っていて、出てくるスズメバチをみんな補食してちょうだい。特に、これから、ハチが凶暴化する季節になる。安心して散歩するために切実な願いだ。

 さて、ハンミョウと同じようなタイミングで姿を現わすのがカノコガだ。やはり盛夏の頃に姿を見かけることはない。2、3日前から道路を横断して飛ぶ姿を見かけるようになった。飛んでいる虫を撮影するのは難しい。そのうち道端に止まってくれるだろう。その際には、またモデルになってもらおう。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
一度だけ (Unknown)
2021-08-23 12:58:29
ハンミョウを見たことがあります。
渡辺町の中釜戸のシダレモミジのわきのお堂前で。
きれいでしたね。
あまりにすばしっこくて、写真撮れませんでしたが・・・

昆虫といえば、Eテレの「カマキリ博士」を思い出しますね。
最近も再放送を特集でやっていたのでなおさらです。
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一度だけ (Unknown)
2021-08-23 12:58:32
ハンミョウを見たことがあります。
渡辺町の中釜戸のシダレモミジのわきのお堂前で。
きれいでしたね。
あまりにすばしっこくて、写真撮れませんでしたが・・・

昆虫といえば、Eテレの「カマキリ博士」を思い出しますね。
最近も再放送を特集でやっていたのでなおさらです。
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毎日、散歩の結果です (伊藤浩之)
2021-08-23 16:15:52
ほぼ毎日、林の中を通過する道路を歩くので、たまたま見かけることが出来ていると思います。

それでも300分3とか4程度しか出会わないので、コツコツの積み重ねが出会いを創出するようですね。

タマムシも見てみたいですね。ここらにはいないのかな・・。
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