9月5日の日本経済新聞文化欄に、ジャズの名録音を多く残した録音技師ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)が91歳で亡くなったとの訃報が載っていた。
ジャズは若いころから多少聴いてはいたものの、クラシックに比べると買ったLPレコードやCDも圧倒的に少なく、所有しているそこそこの性能のオーディオ装置もクラシックに向いたものに自然になっていたと思うから、録音技術、録音技師といってもクラシック畑で多少知っているに過ぎない。
記事によると、1950年代からニュージャージーの自宅でジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、アート・ブレイキーなどの録音を実施し、それは複数の名門レーベルから出ているという。
そこで、もしやと何枚かのLP、CDを見てみたら、なんとこれはというものの多くがこの人の録音だった。なかでもロリンズの「サキソフォン・コロッサス」というアルバム(LP)、最初の「セント・トーマス」を聴きはじめたとき、なんだこれはと文字通りぶっ飛んだ記憶がある。もちろんロリンズのテナーサックスの音にである。ただその時は録音がいいからと思ったわけではない。それがゲルダーの腕だろう。
記事にもあるように、個々の楽器が目の前に出てくるような手法で、スタジオのいい席でバランスよく全体を聴くというのではない。ただ、こういう数人の演奏ではソリストが入れ替わっていく部分が多いから、こういう方が効果的だと思う。
他にも、CBSに移る前のマイルス・デイビス(バッグス・グルーヴなど)や、最近時々聴いている(これはCDだが)「Somethin' Else」、後者の「枯葉」では、録音によっては痩せて聴こえるマイルスの音に艶があり、そのあとに続くキャノンボール・アダレイのアルトサックスがなんとも生々しく、聴きほれる。
これからも、録音データをもう少しよく見てみよう。
ジャズは若いころから多少聴いてはいたものの、クラシックに比べると買ったLPレコードやCDも圧倒的に少なく、所有しているそこそこの性能のオーディオ装置もクラシックに向いたものに自然になっていたと思うから、録音技術、録音技師といってもクラシック畑で多少知っているに過ぎない。
記事によると、1950年代からニュージャージーの自宅でジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、アート・ブレイキーなどの録音を実施し、それは複数の名門レーベルから出ているという。
そこで、もしやと何枚かのLP、CDを見てみたら、なんとこれはというものの多くがこの人の録音だった。なかでもロリンズの「サキソフォン・コロッサス」というアルバム(LP)、最初の「セント・トーマス」を聴きはじめたとき、なんだこれはと文字通りぶっ飛んだ記憶がある。もちろんロリンズのテナーサックスの音にである。ただその時は録音がいいからと思ったわけではない。それがゲルダーの腕だろう。
記事にもあるように、個々の楽器が目の前に出てくるような手法で、スタジオのいい席でバランスよく全体を聴くというのではない。ただ、こういう数人の演奏ではソリストが入れ替わっていく部分が多いから、こういう方が効果的だと思う。
他にも、CBSに移る前のマイルス・デイビス(バッグス・グルーヴなど)や、最近時々聴いている(これはCDだが)「Somethin' Else」、後者の「枯葉」では、録音によっては痩せて聴こえるマイルスの音に艶があり、そのあとに続くキャノンボール・アダレイのアルトサックスがなんとも生々しく、聴きほれる。
これからも、録音データをもう少しよく見てみよう。