ビッグ・ケーヒル (Cahill、1973米、103分)
監督:アンドリュー・V・マクラグレン、原作:バーニー・スレイター、撮影:ジョセフ・バイロック、音楽:エルマー・バーンスタイン
ジョン・ウェイン(ケーヒル)、ジョージ・ケネディ(フレイザー)、ネヴィル・ブランド(ライトフット)
ちょっと変わった設定の西部劇。男やもめの連邦保安官ケーヒルは仕事熱心だが、二人の息子(18くらいと12くらい?)の面倒を見切れないでいる。そんな中、息子たちはならずものたちと接触ができ、銀行強盗の手助けをしてしまうが、主犯格の大人四人は間違って保安官につかまり、冤罪で絞首刑になりそうになる。息子たちはなんとかしようとは思うが、本当の犯人フレイザーたちに脅されており、金の隠し場所をあかして渡すことを強要される。
ここから追跡は息子たちとケーヒルそして手伝いにやとうコマンチのライトフットの二組となるが、フレイザー一味もしたたかで、後半ははらはらさせる。
息子たちのことを思いながら、それまで面倒をみてやれなかった弱み、そういう情愛を基底にしながら、それでも場面展開、ガンプレイを中心にしたバトルは、その始まり、進行ともドライで素早く、ハードボイルドといってもいい色調である。
ウェインのライフル中心のガンプレイ、あいかわらず見事だし、途中で馬が撃たれ、調達した荒馬をなんとか乗りこなすところがあるが、考えてみればウェインは馬の扱いをちょっと見せたいということが時々ある。
カメラはなかなか達者で、典型的だがスピード感、画面展開など感心したので、このバイロックという撮影監督を調べてみたら、ずいぶん長生きして多くの娯楽映画を撮ったようだ。この1973年公開の作品、外のシーンが明るくてきれいなのだが、この人の意図なのか、このころのフィルムやカメラの品質によるのか、よくわからないけれど、結果としては気持ちよかった。
ジョージ・ケネディはいい役者だけれど、この悪漢には風貌が良すぎる。
ぶつくさ言いながらケーヒルを助けるネヴィル・ブランドがなかなかいい味を出している。
ところで、主人公の名前がなぜケーヒルというあまりない名前なのか、原作者など検索してみたがわからずじまいだった。ただ、西部にはアイルランド系の人が結構いるからそうかもしれない。
日本でよく知られているオーストラリアのサッカー代表で日本の天敵ティム・ケーヒルはアイルランド系らしい。
監督:アンドリュー・V・マクラグレン、原作:バーニー・スレイター、撮影:ジョセフ・バイロック、音楽:エルマー・バーンスタイン
ジョン・ウェイン(ケーヒル)、ジョージ・ケネディ(フレイザー)、ネヴィル・ブランド(ライトフット)
ちょっと変わった設定の西部劇。男やもめの連邦保安官ケーヒルは仕事熱心だが、二人の息子(18くらいと12くらい?)の面倒を見切れないでいる。そんな中、息子たちはならずものたちと接触ができ、銀行強盗の手助けをしてしまうが、主犯格の大人四人は間違って保安官につかまり、冤罪で絞首刑になりそうになる。息子たちはなんとかしようとは思うが、本当の犯人フレイザーたちに脅されており、金の隠し場所をあかして渡すことを強要される。
ここから追跡は息子たちとケーヒルそして手伝いにやとうコマンチのライトフットの二組となるが、フレイザー一味もしたたかで、後半ははらはらさせる。
息子たちのことを思いながら、それまで面倒をみてやれなかった弱み、そういう情愛を基底にしながら、それでも場面展開、ガンプレイを中心にしたバトルは、その始まり、進行ともドライで素早く、ハードボイルドといってもいい色調である。
ウェインのライフル中心のガンプレイ、あいかわらず見事だし、途中で馬が撃たれ、調達した荒馬をなんとか乗りこなすところがあるが、考えてみればウェインは馬の扱いをちょっと見せたいということが時々ある。
カメラはなかなか達者で、典型的だがスピード感、画面展開など感心したので、このバイロックという撮影監督を調べてみたら、ずいぶん長生きして多くの娯楽映画を撮ったようだ。この1973年公開の作品、外のシーンが明るくてきれいなのだが、この人の意図なのか、このころのフィルムやカメラの品質によるのか、よくわからないけれど、結果としては気持ちよかった。
ジョージ・ケネディはいい役者だけれど、この悪漢には風貌が良すぎる。
ぶつくさ言いながらケーヒルを助けるネヴィル・ブランドがなかなかいい味を出している。
ところで、主人公の名前がなぜケーヒルというあまりない名前なのか、原作者など検索してみたがわからずじまいだった。ただ、西部にはアイルランド系の人が結構いるからそうかもしれない。
日本でよく知られているオーストラリアのサッカー代表で日本の天敵ティム・ケーヒルはアイルランド系らしい。