日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

歴史は巡る

2018年03月31日 18時21分56秒 | 思うがままに
話題の映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を観ました。

主役はメリル・ストリープ。
大好きな女優さんです。
媚びない自然な笑顔が美しく、ウワベだけではない内面から輝きだす人間性。

たしか、ゴールデングローブ賞で受賞した時に、トランプ氏を堂々と批判した人でした。

障がいのある記者のものまねをした下品なトランプ氏をスピーチで批判したことに対して、称賛の声が相次ぎました。

頭にきたトランプ氏は過大評価された女優…と、反撃しましたが、その数年前までは、人間性豊かで大好きな女優のトップにあげていたそうですからお笑い種です。

レディーガガも銃規制に対するデモに参加したり、アメリカは女優さんもミュージシャンも、堂々と社会批判をします。

つまり、自分の意見や信念をしっかり持った人が目立ちます。

日本は…

もともとアイドル志向ですので、なかなか難しいですね。

アイドルとは、成長のプロセスをファンと共有することとあります。だから花の命は短いのです。

その中で生き延びている人でも何となく薄っぺらな感じがしてしまいます。
いくつになっても、ぶりっ子(最近はあまり使わない)大好きな風潮に追随する人に、侘しささえ感じます。

メリル・ストリープは、自然な佇まいの中で、熟女と幼女がないまぜになったような素晴らしい演技でした。

特に、世間から評価されていないことを自分自身がよく知っていて、自信がなさそうな表情としぐさ。

そして、一変してラストシーンでは、腹をくくり、タンカを切るあたりは、スカッとしました。強くてたおやか。

女性の真の自立はこうでなくてはいけませんね。

中学生の時に読んだイプセンの『人形の家』を思い出しました。

報道する側とされる側。

これ以上巨大組織はないという国家相手に勇気を奮って闘う女性。しかも1970年代のアメリカは、女性蔑視が甚だしかった時代です。

麻生財務大臣がTPPよりも森友問題を扱う報道の程度の低さ…と発言して、槍玉に挙げられていますが、森友問題は隠蔽体質が、明るみに出たという氷山の一角にしか過ぎません。外交問題など山積してしますが、トコトン森友問題は追求して欲しいです。

歴史は巡る…と言いますが、1970年代と今とは少しも違わないのですね。








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