日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

人間の心に潜む残虐性と悪

2023年09月22日 21時49分23秒 | 思うがままに

もはやテレビは見るものなし、今の隙間時間はAmazonで映画を観ています。

些か重たい遠藤周作の「海と毒薬」の映画化を観ました。

戦争は良心を麻痺させます。

捕虜を人体実験する。

「俺が怖ろしいのは、なにも苦しまないこの不気味な心なのだ」

この言葉は深いです。

彼は、自分の不気味な心を恐ろしいと思っています。

ということは一欠片の良心はあるのかもしれません。

この一節がこだまします。

遠藤周作は人の心を鋭く抉ります。

日常で、小さなことや大きなことが起こります。

私が一番コワイ人は、人を傷つけたことに気づいていない人です。

気づかなければ苦しみはない。

苦しみからの解放がヨーガの目的ならば気づかない人が解脱でしょうか?

そんなわけはないです。

苦しみからの解放を曲解するほど罪なことはありません。

私たちは生きている限り、たくさんの人を傷つけ、傷つけられています。

たくさんの人に迷惑をかけ、迷惑をかけられています。

そんな愚かさに気づくこと。これがヨーガではないのか?とつくづく思っています。

 

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