日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

人はどう生き、どう死ぬか

2022年01月31日 11時24分15秒 | 思うがままに

それは2017年桜の季節でした。

人生で最大にして最悪な年。

夫が体調を崩し、代々木のとある病院に緊急入院したあの時。

しかし、夫は一度も泣き言を言うこともなく、その後は彼の生き様が集約されたような2年でした。

私の大好きなヨーガ続行もインド行きも取り止めないでと言ったのは彼でした。

根拠なく、奇跡が起こると信じて疑っていませんでした。

しかし、じわじわと確実に病魔は彼の身体を蝕んでいたのです。

 

病気発覚から約2年。

多忙を極めていたあとには彼との旅や観劇や楽しみがありました。

 

その2か月後、呆気なく亡くなってしまいました。スーッと神さまに導かれるように

 

それからポッカリと穴が空いた心には暗闇の部屋ができました。この部屋に無遠慮に入り込んでくるヒト。これが鬼ではないかと思ったものです。しかもこの部屋には鍵がかからない。

 

次から次に、この部屋に入り込む毒語や鬼。

しかし、同時に愛も注がれました。こうして2年後、つまり昨年の暮れに、ついに愛が勝ちました。

 

世界は夫亡き後からコロナ禍。

20197月に亡くなりましたが、実はこの年の秋にはコロナが上陸していたそうです。

変な風邪をひく人が増えて、あのクルーズ船の前から上陸していたとか。

私は、コロナに脅威は一度も感じませんでした。

 

人生で一番コワイのはヒトです。

母親への異常な執着?

それとも年金が入らなくなるお金への執着?

本当のところはわかりませんが、死にたいならひとりで死ねばいい。

 

散弾銃。

ガソリン

これで2人の医師が無惨にも殺されました。

こういう輩はすべて計画的。

 

人は死にます。

人が最初に身内の死に出くわすのは祖父母かもしれない。両親かもしれない。ペットかもしれません。

逆縁もあります。

 

夫がガン発症の時、小林麻央さんが亡くなりました。素晴らしい女性でした。でも私たちには三人称の死。

 

夫婦は不思議です。血のつながりがなくても血より濃い関係。自分の片翼となっていきます。だから自分の死、つまり一人称の死より片割れの二人称の死のほうがツラい。

 

夫は心の底から泣いてくれる人がいたから本当に幸せでした。彼の甥は人生観まで変わったと手紙をくれました。

 

さて、さて、私が死んだ時、何人本気で泣いてくれる人がいるでしょうか?

この三年を振り返ってみて、私の大きな課題になりました。

 

断捨離も済みました。

我が家には本と生活必需品しかありません。

借金もないかわりに資産もありません。もし、ほんのわずかでも残ったならば最後の社会貢献がしたいです。

 

今、7人にひとりは貧困の子がいるとか。

病気で苦しんでいる子もいます。

 

病気と言えば、豚の臓器を人間に移植のニュース。

いよいよ人生130年も近い。そしてサイボーグも近いと複雑な気持ちを抱いています。

 

私のモットーは「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬ時節には死ぬがよく候 これはこれ災難をのがるる妙法にて候」

良寛さんの言葉です。

 

人はどう生き、どう死ぬか?

私の最後の課題が決まり、春から私は自分自身を生きます。

 

夫は「キミのこれからのテーマは自由なんだよ」

昨日、お線香をあげている時にオーブとなってメッセージを送ってくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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1 コメント

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Unknown (ふるふる)
2022-01-31 14:28:28
愛は勝つ!

暗いトンネルから退け、明るい陽を沢山浴びてにこやかな笑みの荻山先生が見えるようです。

コロナからどんどんと世の中は変わっていくようで、追いついていくのが大変です。

「今年は五黄の虎、虎視眈々の言葉通り激変する世の中を渡るために爪を研いで準備する時です。」とゲッターズ飯田の占い。
どの爪を研ごうか、まずはそれからですね笑

世の中はこんなになっているのかと驚いた番組をご紹介します。
見逃した方は是非チェックを…

「“サイボーグ” 遺伝子進化との決別か?」

初回放送日: 2022年1月27日

「サイボーグ」。SFのなかの存在が、いま現実になっている。すべての筋肉が弱る難病ALSの研究者は、呼吸から食事、排泄まで、すべてをマシンに置き換える挑戦を続けている。聴覚、視覚を電子デバイスと脳をつないで補うことも、病気で失った能力以上の能力を持つことも可能になってきた。これを「テクノロジーを使った第二の進化」と考える研究者も現れた。自らを作り変える力を手に入れた人類はどこに向かうのか、妄想する。
1月31日(月)午後11:45ほか 放送予定へ
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