「竹鶴正孝記念庭園」の銘を見ながら、ウイスキー博物館へ。こちらもそこそこ見学客が来ている。
入ってすぐに映像展示と原酒ボトル。
そして昔の銘酒たち。シングルモルト北海道12年は飲んだことあるけど、今にして思えば貴重品だった。
シングルモルト余市ヘビリーピーテッド、ラムウッドフィニッシュ、マンサニーリャウッドフィニッシュ、アップルブランデーウッドフィニッシュ。一応全部飲んだことがある(自慢話が多くて申し訳ない)。
ニッカシングルカスク余市10年。やはりこれが原点といえるボトルだ。これが常時飲める状況であってほしい。
フロムザバレルもアルコールのパンチがあっていいウイスキーなのだが、飲めなくなったのう。
通称「ヒゲのおじさん」「ニッカおじさん」の資料。
しかしながら、展示を見ながら気もそぞろであったのは、このためである。有料試飲のコーナーが一番の目的なのだ。注文する前にじっくりメニューを見るのだが、希少品が無くなったねえ。一昔前だったら「これしかないのかい」って、言い捨ててしまいそうだ。
と、心の中で文句を言いつつ、シングルモルト余市シェリー&スイート(15ml 400円)を飲もう。シングル量の半分(15ml)よりは、若干サービス目に入っているのではなかろうか。これはやはり甘みがあって濃厚、華やかさがある。

→写真の白い線はプラスチック板の切れ目である。
試飲場は真ん中にポットスチルがあり、その周囲が円形カウンターになっているのと、いくつか小さなスタンディング用テーブルが置いてある。
2杯目は余市に来ていながら、珍しさを優先してシングルモルト宮城峡モルティ&ソフト(15ml 400円)を飲む。こっちを先に飲めば良かった感はあるが、程よいモルト風味と、軽めながらしっかりした味わいでいいじゃないか。ちなみにアルコール度数は55度なので、酒の弱い人は「ソフト」に騙されて飲まない方が良いと思う。
真昼間から飲むのはこれくらいにして、残りの展示スペースを見ていこう。こんなのいつ出たっけ「ニッカデイズ」。と思ったら、海外限定販売ウイスキーなんだそうだ。これを試飲させろよな!
昔よくお世話になったオールモルト。一応グレーンの入らないブレンデッドウイスキーらしい。私って結構贅沢なのを無造作に飲んでいたのだね。
これも貴重なザ・ブレンド・オブ・ニッカ。一応飲んだことはあるはず。
そしてアルコール度数が低いせいもあるかもしれないが、値段が安かったのでとてもお世話になっていたニッカノースランド(2級)。何しろピーク時には2日で1本飲んでたよ。
そして現地でウイスキーづくりを学んで書いた「竹鶴メモ」。
清書してあるバージョンもあったけど、これって出版しないのだろうか。
それからニッカは当初「大日本果汁株式会社」として発足した。ウイスキーづくりには時間がかかるため、とりあえずリンゴジュースなどを出荷していたからである。その製品シールかな。
そして「品質のニッカ」を裏付ける名場面集(どこかが「宣伝の○○」とか余計なことは言わない。あそこも日本におけるウイスキー製造の重要なかなめだったのだ)。イヤミな国税庁長官が実名で出ているのもすごいね。
ということで、なかなか見ごたえのある博物館だったが、試飲メインにしてなってしまった。滞在時間は40分程度だったが、じっくり資料を見れば、もっと時間がかかるであろう。