散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

2023一日散歩1(7)

2023-05-05 20:35:09 | 飲み歩き・琴似界隈
一日散歩の締めは、琴似のバー「D」である。

1杯目はワンダフルセレンディピティブレンド(トンプソン BROS.)。フェイマスグラウスが少し残ったタンクに間違ってマッカラン12年の原酒を入れてしまってできたというもの。ちょっとホントかいなと思いつつ(ワザとやってない?)、穏やかで美味しいウイスキーに仕上がっている。



2杯目はAKAYANEポルチーニ。芋焼酎の原酒にポルチーニを漬け込んでから蒸留したのだそうだ。最近はありとあらゆる種類の酒が試作されているのだろうね。私はポルチーニをはっきりわかるような形で食べたことがないと思うので、香りが良く出ているのかどうかは不明。でも、強いキノコ系の香りがするような気もする。飲んでみるとさつま芋由来の味が、こちらははっきりとわかる。



締めはラグイノーギュラルリリースシェリーカスクというウイスキー。どうやって作るとこういう味になるのか分からないが、焦げの風味と強烈なゴボウのような香りを感じる。但し、強めの甘みもあって全体としてのバランスは悪くない感じだ。



今日はこれくらいにしておこう。

帰りに通りがかった、焼鳥屋さんの今日の一言。



私も高校生の時、父に居酒屋に一度だけ連れて行ってもらったが(当然、酒は飲んでない)、個室を取ったとしても未成年は喫煙可能店には入れないのだよなあ。分かりやすいけど、何だかなという気もする。

カラオケ業界も大変だ。マットルーム、ローソファールームも寛げそうだが、寝てしまいそうな気もする。



そして今日は寒くなくて良かった。地方都市に行ったときに、寒かったり雨が降ったりすると、行き場がなくてきわめて辛いものなのである。



これにて一日散歩は終了。
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2023一日散歩1(6)&閉店342

2023-05-05 19:10:00 | いろいろ写真館
JR小樽駅に向かう。



高架下飲食街を発見。これ確か3月末で閉鎖になったんだよね。



6月中旬頃に通り抜けも出来なくなるそうだ。そりゃそうだよね。



老朽化のために飲食街が閉鎖になったのだから、まだ通り抜けられるのが不思議なくらいだ。



右を見ても…



左を見ても…、営業する店無し(当たり前だ)。



なぜか明かりが一つついていたが…。



小樽駅前通りのビルで巨大な幌内炭(0.5トンくらいある?)を発見するも、ビルの入口が閉まっているため入れず。遠くから撮影する。



帰りの列車はエアポートを外して乗ったところ、予想通りに混雑していなかった。「一日散歩」だからゆっくりで良いのだ。



琴似駅に到着。



今日は苫小牧から旭川に行く(滝川以北は一日散歩きっぷ範囲外だが)という選択肢も考えていたのだが、もうハードスケジュールを組む気がしないのである。苫小牧・小樽だと無理がない移動スケジュールなのである。
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2023一日散歩1(5)

2023-05-05 18:04:27 | 飲み歩き・北海道内
文学館で休憩したのち、ちょっと早めに出て飲み屋街を散策する。







今日はいつもの店に入れるかな? ダメだったらこの焼肉屋さんに飛び込んでみるか。



と思ったら、何とかいつもの居酒屋「O」に無事入ることが出来た。ちょっと遅れたら危なかったかも。

まずはビールでのどを潤しつつ、刺身の盛り合わせを注文。



大体いつもと同じなのだが、赤貝、ホタテ、イカゲソ、海老、イカ、カンパチ?、平目、ホッキ、マグロの9種類である。



珍しく最初にマグロを食べてみたら、これがなかなか美味いのね。それからカンパチらしき魚の脂ののりがすごい。早々に日本酒(秋田の六舟)に切り替えよう。



隣の席に座ったのはアジア系の観光客と思われるのだが、ザンギ、揚げ出し豆腐、ポークチャップとご飯を頼んでいた。「それはちょっと多いかもしれませんよ」と止めそうになったが、後で見ると食べきっていたので、若さというのは恐ろしいものである。

私はナメタカレイ焼を注文。これが素晴らしい仕上がりだった。まずは焼き具合を見て頂戴。



そして曇りのない身の白さを。



淡泊な身の部分とパリッと仕上がった皮を一緒に食べると絶妙だ。そしてヒレや縁側の部分もほぼ食べられるのだ。以前は「魚を焼くのに時間がかかるよな」と思っていたのだが、おそらく必然性があるのだろう。ここの若大将の魚焼きテクはピカイチだ。

後で女将さんに絶賛しておいた。子供を褒められて悪く思う親はおるまい。
私「ここの焼魚は間違いないですね」
店「中骨以外全部食べちゃって」
私「いや、全部食べられるんですよ、これが」

少食の私の締めは鉄火巻1本。



これでもマグロがはち切れんばかりに入っていて、十分なのである。



ああ美味かったと、今日は一日散歩きっぷ利用なので、バスには乗らず、JR小樽駅まで歩く。
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2023一日散歩1(4)

2023-05-05 16:50:54 | 美術・アート
次はこちらである。



■小樽市民ギャラリー「沈黙の風景ー木嶋良治展〜運河を描き続けて」。最近、市民ギャラリーではしっかりした技術を持つ画家の展覧会に当たることが多い。
木嶋良治「雪ぐもり」:どちらかというと厳しく寒い風景を描く画家という印象が強い。



木嶋良治「銭函の浜」:しかし、1977年のこの作品では今日の天気のような気持よい暖かさが感じ取れる。



■小樽市民ギャラリー「(市民ギャラリー企画展)新収蔵品展(令和4年度) 」「(市民ギャラリー企画展)コレクションで見る小樽運河」。今日の展示は当たりだなあ。
大月源二「河の見えるりんご畑」:後志地方らしい作品である。



三浦鮮治「小樽港展望風景」:ローカル作品も良いものである。



実は文学館が開催する古本市(1階で開催)を初めて拝見することになった。「大体、欲しい本なんて出ないんだよなあ」と思いながら見ると、想像以上に欲しい本(程よく古めの飲食に関する本)がある。あまりにも多かったので、幾分目をそらしつつ6冊購入(後で文学館内でもう1冊購入)。文庫本は1冊50円、単行本は1冊100円均一という素晴らしい企画である。



今回、展示替えの関係上、市立小樽美術館はパス。文学館は休憩利用(無料エリア)とさせてもらった。ふう、疲れた。



文学館は実に静かだ。大勢いた観光客もここにはほぼ誰も来ない。
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2023一日散歩1(3)

2023-05-05 14:43:42 | 美術・アート
苫小牧から小樽へ移動する。経路検索をすると、2回乗り換えると早く着くのだそうだが、高々10分程度の差である。私は手稲で1回だけ乗り換えるルートを選択した。小樽到着後、本屋さんを眺めてから(収穫なし)、美術館へ。

■小樽芸術村旧三井銀行小樽支店「広重づくし」。初代、二代、三代の広重作品が展示されている。
初代広重「保永堂版東海道五十三次之内蒲原夜之雪」:初代というと、特徴はこの抒情性か。蒲原がほぼ雪の降らない地域で、こういう景色には基本的にならないということはそれなりに知られていると思うが、海外から来た人は特に「カンバラとは雪の名所なのか…」と誤解しないか心配である。



初代広重「六十余州名所図会阿波鳴門の風波」:初代もう一つの特徴が、構図のダイナミズムだろう。



二代広重「横浜岩亀見込之図」:遊女屋「岩亀楼」の内部を描いたもので、外国人接待の場として使われたり、見物料を払えば見学できたのだそうだ。今でいうテーマパークの要素が入っていたのであろう。二代も初代の流れを汲んではいるのだが、やや記録画にシフトしているように思える。



三代広重「東京三井組バンクハウス五階之図」:三井の銀行機能を集めた建物。遠近法も使われているし、写実を意識した記録画である。



三代広重「東京名所之内銀座通煉瓦造鉄道馬車往復図」:これも記録というか、新聞の挿絵のような作品。時代が抒情のようなものを要請していなかったであろうし、新しいものが多く出てきたので、それをとにかく伝えることが重要だったのであろう。



但し、浮世絵が「記録」を目指していては写真に負ける。その問題意識へのアンサーが次の2作品ではあるまいか。

小林清親「千ほんくい両国橋」:ダイナミックに木の杭を手前に持ってくるあたりは、初代広重の感覚がある。



川瀬巴水「永代橋」:光と影を強く意識して、遠近法などの技法は取り込みつつ、やはり抒情性というところに立ち返ったのではないだろうか。



観光客が割と来ていたが、混雑する時と誰もいない時があり、まあまあ落ち着いてみることが出来た。



ロビーの展示物は時々入れ替わっているのだろう。



建物が重要文化財に指定されてから、展覧会の入場料が1000円になってしまい、私は「ちょっと高いよなあ」と思っているのだが(展覧会だけなら500円にならんか)、建築の心得がある人にはもっと多くのものが見えるのかもしれないな。

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2023一日散歩1(2)

2023-05-05 11:10:30 | 食べ歩き
かなり時間が早いが、前回と同じく、苫小牧で何か食べていこう。次の乗車時間が完全に昼時間帯にかかってしまうのだ。

ということで、苫小牧駅近くの「CT」カフェへ。前回とちょっとシステムが変わっており、前回はトースト+フリードリンクのセットがあったのだが、今回は飲み物が1杯になっていた。まあ、フリードリンクと言ってもそんなにゆっくり滞在できるわけではないからいいか。



飲物はコーラを選択(コーヒーはなぜか高い。ハンドドリップなのか?)。たまごサラダとつぶあんはたまごサラダを選択。バターかジャムはバターを選択(全く前回と同じ)。



これで十分ですよ。たまごサラダなんか、トーストに塗っても余るくらいあるしね。

ということで腹具合を落ちつけて、そろそろ行くとするか。苫小牧の物産コーナーで、地元のアメせんを購入した。



毎度のことながら、駅前の廃墟は何とかならないものか。



駅横にももう一つカフェがあるのだが、こっちは「大人の…昼酒やってます」だって。次回はこっちかな?



さて、とりあえず戻る方向へ。





そうそう、苫小牧のシンボルを撮影し忘れていた。

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2023一日散歩1(1)

2023-05-05 10:27:34 | 美術・アート
ゴールデンウィーク入りして、やっとJR北海道の一日散歩きっぷが使えることになった。但し、今回は目的があるために手段として使うのであって、列車への乗車を目的にした一日散歩ではない。

朝7時ちょっと前に家を出る。へえ、地下鉄琴似駅近くのカフェが7時から営業しており「朝飲みOK!!」なんだそうだ。さすがに飲む気がせんな。



今日は天気も良く、そこそこ歩いている人もいる。



琴似本通りにある焼鳥屋さんの今日の一言。昨日は暑いくらいだったようだな。



歩いてJR琴似駅に到着。無事に一日散歩きっぷも購入。



長時間の乗車になるので飲み物を買おうと思ったら、変な名前の紅茶が売っていた。



琴似・札幌間はロングシートの車両に乗るが、座ることは出来ず。札幌駅に着いてから前方のクロスシート車両に急いで移動。やっぱりこういう時はクロスシートでなくては。





本を読んだり、ウトウトしたり。さほど混雑しなかった列車で苫小牧に到着。美術館の開館めがけて急いで歩く。



一応、吉田芳夫「大泉源郎氏寿像」を撮影しておく(過去に撮ったことがあるはず)。苫小牧市長を務めた人だそうだ。



そして目的はこれ。



■苫小牧市美術博物館「美術所蔵名品選:風景画×静物画編」。こどもの日のためか、思いがけず無料だった。
遠藤ミマン「樽前山」:苫小牧と言えば樽前山。あえて、光を抑えた描写である。
砂田友治「勇払原野」:へー、砂田の作品が3点出品されている。同名作品の大きな方がなかなかカラフルで良い作品。湿原というと何となくジメジメしたイメージがあるかもしれないが、苫小牧は快晴率が高いのだ。
鹿毛正三「暮れる支笏湖」:これも地元イメージの作品だが、千歳市出身者としては、支笏湖は千歳のモノだと思う。

大野重夫「湿原の夏」:可憐なピンクの花が咲いている。そう、思った以上に華やかなのだ。
川上澄生「王子製紙(版画集「苫小牧」より):王子製紙の煙突も苫小牧の特徴の一つなのだろう。
川上澄生「樽前山秋景」:駒ケ岳と並んで、形を見ただけで分かる山と言えば樽前山か。

沼田卓「渡辺待合」:待合と言いつつ、渡辺食堂、洋食、レストランという文字が見て取れる。
沼田卓「富士館食堂」:苫小牧は北海道では早くから開けた港町ということなのか。「第一洋食店」も未だにあるしなあ。

旅先の美術館に行ったときに、地元の画家や風景を取り上げた展覧会をやっていると「ああ、いいもの見せてもらった」という気持ちになる。その土地にゆかりのない立派な展覧会を見せられても、何だかなというか、ちょっと困ったりするのである。今日は苫小牧を感じられる、良い展覧会に出会った気がした。

■苫小牧市美術博物館中庭展示「MONOGRAMS 大島慶太郎」。写真を素材として用いた、映像構成展示であろう。









実は5月20日まで公開制作の予定があり、現時点で展示物は完成品ではないようだ。あちこちに「制作中」の文字も見えるし、ちょっと分かりにくかったなあという印象だ。



帰りはルートを変えて、苫小牧駅方面へ。苫小牧と言えばとまチョップ? そして樽前山である(下の方にある)。



駐車場か何かの壁面にも樽前山があった。一度気が付くと、いろいろなものが見えてくるね。

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