電気料金から原発を考えるという題目で、松久保肇さん(原子力資料情報室)の講演を聞きました。
中国電力の社長は、電気代は稼働を見込んで設定している。と言われていたので、安くはならないと思っていて、実際、経済産業省の原子力小委員会委員をされている方の考えを聞かせていただきました。原発を稼働した場合としない場合などの比較をされていて、これから3年間の想定で予算化されたもので、電気料金を設定されるので、現実との差異が生じていること。様々な数値から原発再稼働による値下げの効果は、月200円ばかりで、市場価格の変動でその数値も変わるので、不透明なことが多いという意見でした。
中国電力も福島の原発燃料処理の経費を知らないうちに払わされていることも改めて確認しました。結論としては、再稼働しても電気代は安くならない。原発の維持費は稼働していなくても払わされているなどのまとめをされました。
ここを踏まえて、どう考えるかですが、個人的には、原発は反対です。しかし、電気代の負担を考えると今は、原発に頼らざるを得ない。そして、火力との燃料費の差異から再生エネルギーに転換していく必要性を改めて感じました。シェールオイルなど新たな資源もあるかもしれませんが、今はこの判断でいきたいと思います。