Tが言う。
「人にはそれぞれ自分のペースがあるんすよ」
そりゃそうだ。否定はしない。ぼくだって言ったはずだ。
「背伸びせず、焦らず自分の歩幅を大切にして進みましょう」
一括りにパソコンの初心者といっても十人十色であり、"キーボードは初めて"という人、"メールはしてます"という人…と、様々である。
それにしたって、大概、時間が経てば途中で肩を並べそうなもので、たとえ低空飛行がどれだけ長かろうが、それでも急上昇でブレークする瞬間がある。
わずか一科目に2年もかけて、それを自分のペースと言われてもなぁ。
「終わりよければすべてヨシじゃないすか」
そりゃそうだが、それでも3年はナイぞと釘を刺しておく。その人のレベルを診るには、費やす時間と成績とのバランスだ。社会では、満点を穫らなければならないだろう。でも、それがひとの3倍も時間を喰っていたら、評価はいかがなもんだろう。惜しいことに満点を逃しても、要した時間が遥かに短時間なら、評価が高くなるのではなかろうか。
検定をナメルな。家でもパソコンを開けよ。毎日半時間でも学習を続けたら成果が顕われる。
「資格を取得してからが勝負なのだから」と、先輩たちは頑張ったのである。合格がゴールではない。キャリアのためのスタートに過ぎない。
今宵は、娘とお隣のヴェル・ヴァーグ・ヴィアンフェで食事の約束をしていたが、グループでの食事が何組かあるようで、満員のため断念した。娘の"パスタ食べたい症候群"がしばらく止みそうにない。長男に面倒をみてもらおう。
ところで、今かかっているエンヤの「アマランタイン」のアルバムには日本語歌詞の曲があるようなのだが、うまく聞き取れない。何度も聞き返すのだが、耳が老化したのか。長生きはしそうだ。