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パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

In Search Of The Castaways

2006-02-01 23:55:22 | 音楽
何からお話すればよいのやら…。

 風邪を持ち越しての2月入りである。打たれ強くなったのか、しぶとく堪えている。見かけよりも、楽に過ごしているのでご安心を。

 ところで、ぼくのDVDコレクションについて若干の誤解を与えているようなので訂正しておきたい。最近、ゲットしたのは、難破船(In Search Of The Castaways)である。1962年のディズニー映画で、当時、名子役として名をはせたヘイリー・ミルズの主演である。彼女は、降順となるが、1961年に罠にかかったパパとママ(The Parent Trap)、1960年にポリアンナ(ポリアンナ)と、立て続けにヒットを飛ばし、我々少年ファンの胸をときめかせたものである。この辺り、畏友、K氏と膝を交え大いに語り合いたいと機会を伺っている。

 もちろん、現在、日本では発売されておらず、米国から個人輸入で取り寄せるしかない。リージョンコードが1で、そのままでは日本のプレーヤーでは再生不能である。おまけに日本語字幕なんかついていない。ただ聴覚障害者向けの英語字幕を活かせば、何度か繰り返すうちに大意をつかんでいける(ホント?)と、我慢するしかない。まさにスローライフ派の面目躍如たるところであるが、まぁ、これはこれで思いの外、楽しい作業なのではある。

 日本全体がまだ一様に貧しく、アメリカに強い憧れがあった時代のこと、今思えばぼくの原点のような気がしている。「難破船」は、海で遭難した父親が流した瓶詰めのメッセージを頼りに姉弟が父親探しをする冒険譚である。高校の修学旅行、船で夜の瀬戸内海を航海したとき、「救助求む」の手紙をペプシ・コーラの瓶に詰めて流したのが(ぼく以外にも)5人ほどいたから、かなり影響の強い映画だったと記憶する。南米の険しい山ん中を割れた岩にしがみついてジェットコースターのように疾走するシーンや、大洪水に見舞われる場面など、後のインディ・ジョーンズを髣髴させる山場もあって娯楽作品としても一級のものであった。ともすれば落ち込みがちになる姉弟を励ます老大学教授をモーリス・シェバリエが演じ、味わい深い作品となっている。今だったらCGを使ってど派手なものに仕上がるだろうが、ストーリーが深く確かめる昔の作品ならではの妙味が随所に散りばめられている。

 と、まあ、映画の楽しみを真摯にとらえているのは確かである。それにしても主題歌、「Castaways」をぼくは正しく記憶していた。今ほど媒体のない時代のこと、自分の記憶力に驚いている。不自由さが集中力を発揮させる例だろうか。誤解を解くばかりか、自賛もしたりして…、許されたい。