
瀬谷市民の森の隣にある団地の一角に、よく茂った大きな木がある。

マメの鞘みたいな実がいっぱい生っている。
ニワウルシ(ニガキ科)別名シンジュだ。
神樹ということから古来の由緒があるかと思ったら、大正時代に中国から渡来したそうだ。
ウルシの仲間でもないし庭木にするには大きすぎるのも、命名の不思議だ。

こんなに沢山の実が生っているのは、一つの花から数個の分果が出来ているからだ。
空きになると一つ一つの分果がプロペラのように回って飛んでいく。

市民の森に入るとあちらこちらでハナイカダ(ハナイカダ科)の実が青黒く熟している。
葉っぱの上で花が咲いている様子を花筏に見立てたものらしい。

この実が繁殖するには、どのような手立てがあるのだろう。
もしかしたら落ち葉に載ってどこか離れたところまで行くのだろうか。
でもプロペラのように回りそうにはない。