久しぶりに箱根を訪ねた。
箱根湯本からは復旧した箱根登山電車を利用した。
箱根登山電車は確か昨年100周年という歴史ある電車であり、
山や谷の絶景を眺めたり6,7月頃には線路ぎわに続くアジサイが楽しめる。
昨年の19号台風により全線のあちこちで倒木などの被害が発生し、
特に大平台付近では大量の土砂に埋まり小涌谷付近ではレールが土砂により流されてしまった。
以来全線で運行が止まっていたが、懸命な工事により予定を3ヶ月早め7月下旬に復旧した。
電車は箱根湯本から強羅まで走行距離8.9kmほどであるが、その間の標高差は445mある。
つまり1000m行くのに50m上がる。途中1000mで80m上がる計算の場所は日本一の急勾配だ。
それ以上の急勾配の場所は直登は無理なので、つづら折りすなわちスイッチバックが採用されている。
見えている対向電車は左上から下りてきて、こちらの電車を入るのを待って右側へ下りていった。
こちらの電車はポイントが入れ替わったら左車線へ入り上方へ進んでいく。
こういうスイッチバックの場所が合計3ヶ所ある。
終点の強羅駅。早雲山へのケーブルカー、その先は大涌谷までのロープウエーにつながっている。
新型コロナウイルスの影響か観光客の数は少なく大学生ぐらいの若い人が多かった。
4連休のときはもっと賑わっていたことと思う。
天気は良くなかったが、台風が東へ離れた関係で雨も風もさほどではなかった。
特に2日目は傘が必要なく仙石原湖尻自然探勝歩道、ススキ原、湿生花園などが楽しめた。