3時間ほど時間ができた。そして天気がいい。総合プールの屋外サブプールは7月1日から解放している。
行くとまだ水温が22度しかない。50メートル泳いだがとてもじゃないが故障の原因になりそうだ。陸にあがって甲羅干しをする。
総合プールといえば、岩手県内でもトップの体育施設だ。インターハイもやっちゃったほどだ。大きな大会はほとんどここでやる。職員もそういった雰囲気を醸し出している。フレンドリーではない。そこで甲羅干しをするというのには、何か背徳感を感じてしまう。そう、ここは真面目に泳がなければいけない所なのだ。特にプールサイドに人がいれば、監視員がいなければいけない規則のようで、監視員と二人だけだとかなり気まずい。監視員は泳いでいないのだから特に注意する点も少ないから気も楽だろうが、女性だった場合には日焼けの問題もあるだろうし、真面目な彼女らはなんでこんな不真面目な奴らに真面目に対応しなければいけないのか、苦痛だろう。ましてや体も心もだらしないおっさんと一緒だ。さぞや辛かろう。
幸いにも、あの水温でも一人泳いでいた。そのあとも一人加わって、彼女は理不尽な仕事をしなくて済んだ。私は片隅でゴロゴロと腰痛ストレッチをして過ごした。
屋内プールで1000メーターは泳いだ。ただ最初に冷たいので泳いでしまったせいでのんびりすることができなくなってしまった。少しハードになってしまった。
屋外で3人目の若者はなんだったのだろうか。甲羅干しをしようとするときに、持物の配置を整え、タオルのたたみ方を検査し、どうもそれを頭に敷きたいようなのだがそのための体の位置を吟味し、とても適切な位置に頭が来るように横になった。
泳ぎはわりとうまい。だが体つきから元選手でないのは確かだろう。
だが、だがだ。ツーサイズ下のビキニパンツをはくのはどうかと。たまにはいる。だが今まで見た中で、一番小さいパンツだった。尻が半分しか隠れていなかったもんな。尾てい骨は隠れていた方がいいと思うのだが。
ネムの木が咲いていた。外来種のように見えるが一応日本古来種。小学校のとき校庭に2本生えていた。ネムの木を見るたびにそのときを思い出してしまう。小学生1年の教室から見えたネムの木は、花を咲かせたあと鮮やかなオレンジのキノコにとりつかれ、みるみる弱って3年の頃に切り倒された。校庭の角にある木は、アフリカのステップに生えるような木のテーブル状の樹冠で、エキゾチックな雰囲気を醸し出していた。その背景にはポプラの並木があり針葉樹の塊があって、横に浮き出たようにピンクが並ぶのが美しかった。特に夕方葉がしおれるとそれがくっきりとしてくる。まるで生きているかのように鮮やかな変化を見せてくれるのに驚いていた。
あのオレンジのキノコと、景色を変えてしまうネムの生々しさは、なかなか忘れられない。
そして2本目もオレンジのキノコにとりつかれ、切られてしまった。
庭をいっぱい作れるなら、シュロと芭蕉とバンクスハイマツを背景に、ドーンとネムノキを芝生の真ん中に置いてみたいものだ。
ネムの花を見たからというわけではないが、ヤマダ電気に寄ってバリカンを買う。以前買ったフィリップスのが多機能なのだが、使っているうちに肝心要のヘッドを固定する部分がへたったらしくヘッドが安定しない。やはり多機能というのはどこかに無理があるものだ。それはなんとなくわかってはいたが、思った以上に寿命が短かった。
バリカンのコーナーは髭剃りのところにあった。メジャーなメーカーはブラウンとフィリップス、そしてパナソニックだった。あとは3社くらいか。結構な寡占状態だ。だがその種類がめまいがするほど多い。もちろん低級機から高級機までのラインナップでそうなるのだろうが、この中からどう選べばいいのかわからない。買い換え需要があるからこんなに機種があるのだろう。人によっては自宅用と会社用、そして出張用と3機種持っている人もいるだろう。そして内蔵バッテリーが3年から4年でへたってくる。そうすると交換ということなのだろうか。にしても種類がある。
バリカンも何かイロイロありすぎて全くよくわからない。ただたんに1ミリで刈れるパナソニックのやつにした。お値段もホドホドだったというのもある。ただバッテリーの時間が大きい。刈っている途中で止まられると困るからだ。そして日立の1000円以下の鼻毛刈りも買った。
随分と雨が降っていない。朝鮮半島は大変なようだ。だが台風9号が上陸しそうだ。それに伴い梅雨前線も北上するだろう。そうすると土砂降りになるかもしれない。日本には台風11号がどう影響するかだ。このまま北上して梅雨前線に乗っかって大暴れしそうで怖い。