どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

暑苦しい話

2015-07-14 01:32:48 | 日記

 

今日も泳ぎ(焼きに)ゆく。薄雲だったので紫外線が弱かったかといえばそうでもなかったようで、かなり焼けた。今日も33度オーバーとかなり暑くなったが、予想気温よりは低い。版画家の大場さんも来ていた。よくわからないが高校生が遊んでいた。月曜なのに。

さて暑苦しい話といえば、中国の株式市場の暴落だ。日本のバブル崩壊をはるかに上回るスピードで落ちていった。そしてそれに対する政府の介入は過剰だった。中央銀行による利下げ、しかも景気回復のために下げてきた金利を市場最低にした。そして中央銀行への預金率引き下げで流動性の供給、IPO(株式の新規公開)の制限、政府融資による証券会社などによる株式買い入れ、そして、株式の売買の停止だ。ここまで市場介入してようやく下げ止まったが、ここまでやっても市場の反応は薄い。

ここまでやれば自由市場の意味はなくなる。だから海外投資家は戻ってこないわけだが、少し賢い人ならこのチャンスに優良企業の株式を買い集めようという人もいるはずだ。そして政府がそれを保証している状態な市場、しかも政府さえ読めばいいだけの簡単な相場、2週間後に金利や預金率引き上げなんてやれないことだ、それでも戻ってこない。

昔知り合いの中国人が株にはまって大変だった時があった。今はそうでもないのだが仕事そっちのけでチャートを眺めていた。株の相談をされることが多く、えらく困った。「地方で別な仕事を持っている人には短期売買は大変難しい。情報も少ないしうまくいかない。資産のうち最大20%までが株式というのが大体の基本。その20%のうち安定した株を中心にして配当で稼がなければいけない。そうなると資産のうち相場に張れるのは10%以下になる。そして相場も全体とその業界のトレンドで分析が変わるから確実な相場はいえない」そう毎回言っていた。毎回言っていたのは、相場ばかり聞くからだ。そしてこの人の買う株の悪いこと悪いこと。相場に踊らされて買ったものしかなかった。おまけに貯金のほとんどをつぎ込んでいたのではないのだろうか。

投資と投機の違いをいくら言ってもわからなかった。マージャンのような知性と機微を尽くして戦うものなのだと認識しているようだった。いつ出し抜くかだけが勝負で、定性的な分析をしているつもりになっているのがどうしようもなかった。だがありがたいことに1年で夢は覚めたらしい。2000年代始めだったから相当損したようだが、レバレッジは掛けていなかったようで最悪にはならなかった。

上海市場は市場最大の賭場だった可能性はある。胴元は粉飾決済だし、それを半分含みで買う張り手がいたわけだ。それでも中国政府のこの強力な刺激策を持ってもお金が落ちないというのは、確実に中国人の株投資の概念がなかった、ということなのだろう。

ただ気をつけないといけないのは、半年以内に誰かがこの政策を使って底値で優良株を買い集めるだろうということだ。

 

 

中国よりヤバイと言われているギリシャ問題だが、EUが厳しすぎるという議論が出ているようだ。特にフランスとイタリアだ。ドイツと北欧・東欧は緩すぎると怒り心頭だし、スペインとアイルランドは緊縮策を経験したものだから、優しくきつい。このままで行けばEU分裂かとも言われている。ただ解決策はあるはずだ。それはアウグストがやった政策だ。お祭り与えればいいんです。財政負担は大きいですけど。

このケースを日本の地方自治体に当てはめると結構イケるではないかな。とはいえ沖縄問題とギリシャ問題を重ねるともう少し視野が広がるかもしれない。

 

 

新国立競技場問題で、安藤忠雄氏が「コンペでは予算内で収まるプランしかない」と言っているようだ。確かに予算内で済むならばザハのプランは一番画期的だ。だから選んだらとんでもない金額になったのだがその後の迷走がひどい。基本的に最初のザハのプランだったらまだしも、にても似つかない現在のプランはイミがない。そしてサブトラックのない陸上競技場はイミすらない。

どういった政治決着がつくのか、暑苦しい。