
秋でございます。今日はラッキーマンデーの「体育の日」です。と言う事で泳ぎに行きます。
途中雫石川で鮭が死んでいました。河で生まれて海に育ち、また故郷の河に戻って産卵して死んでゆく姿は、仏教的です。
そう考えていると、年でしょうか、死とか老いとか考えてしまいます。ただなんと言いますか、そんなオセンチになるのは極若い時と、この中年の頃でしょうか。
ニューズウイークにこんな記事がありました。「貧しさがあなたの頭をニブくする」。納得の行く記事です。貧困が認知能力を引き下げ、誤った判断を引き起こすと言う物です。
サイエンス誌に先頃発表された論文によれば、家計に不安を抱えていると、認知能力が大きく低下するという。研究では米ニュージャージー州のショッピングモールに来る低所得者層と、世界平均で見た貧困層に当たるインドのタミルナド州の農民からデータを集めた。するといずれの調査からも、家計のやりくりを考えるだけで認知能力が低下することが分かった。
アメリカの調査では、車を修理する人をテストした。すると高所得者や少額の修理で済む低所得者に比べ、多額の負担を強いられた低所得者の認知能力が低かった。
インドでは、サトウキビを収穫する前と後で農民の認知能力を測った。すると、収穫を終えて金が入ってくることが分かっているときのほうが収穫前よりも認知テストの成績が高かった。
これはよくわかります。私もこの前のカメラのオーバーホールの金額を聞いた時には、頭真っ白になりました。
ただ貧困だけが認知を下げるとは思いません。貧困者に多額の修理費が請求された場合などでは、これ以上の生活の苦しみや死すらも感じさせると思います。人殺しに直面した場合と違って、とっさにはかわせないものです。
慢性的な死、でしょうか。それが認知を引き下げるのでしょう。
そう、中年とはそういった年です。迫りくる老後や、もしかすると病気や死、そういったものが認知を低くしている可能性もあります。貧困は更に強くするのでしょう。

そんなこんなを考えていたら、なんでしょうか。明らかな人工物があります。河の流れをせき止めて何をしたいのでしょうか。
9月の増水を考えると、最近出来た物のようです。石の大きさから行けば大人が作ったのでしょう。なぜ作ったのかはわかりません。
趣味を持つのが、認知を下げない効果があるかもしれません。金がなくとも出来る事はあります。だが、そこに至れない場合が多すぎるのだと思います。
趣味を仕事にしているような私ですから、収入がなくとものんびりしていますが、実際この貧困と認知の問題は、あまりにも大きく感じます。

さて総合プールです。なにかフラワーアーチに手作り感満載な飾りがお出迎えです。

体育の日で、無料開放しています。こんなイベントがいっぱいあります。クロールとバタフライの無料レッスンは受けたかった。予定さえなければ…。早く知りたかった、というか今日が体育の日だと言うのを、ここで知りました。
なお泳力検定と言うのがありますが、なんと私いつの間にか3級になっています。20代後半は5級、30代前半は4級、その間最高スピードは変わっていません。要は年取ればカテゴリーが緩くなると言う物です。ただ2級以上は個人メドレーを要求するのでいきなりハードルが上がります。

とりあえず予定通り泳いで、ポップコーンを貰います。先着200名様までなのですが、まだありました。材料もまだ残っていた午後3時です。太田地区の産直もやっていました。
ラッキーマンデーのせいでしょうか。昔は体育の日にこういったイベントをやればそれなりに人は集まったと思うのですが、3連休の最終日ですから、みんな他の所にいっているか家で休んでいるのでしょうか。
その前にプールと秋は、やっぱり人の足が向かないイベントです。結構すいていました。

ポップコーンを食べて、プールを後にします。ちょっとイベント参加出来なくてもったいなかったですが、かといって全イベント参加は体力的にムリ。ワンポイントレッスンもかなりきつい。一日中水着と言うのも何だろうな。
ということで、芸術の秋になります。目指すは県民会館です。

途中ホテル東日本の玄関で。結婚披露宴で使われるシャボン球が飛んでいます。結構良い客引きになっていました。

さて岩手県芸術祭です。10年以上見ていません。どうなっているのでしょうか。
今回はこの2期目、現代美術・写真・ポスターです。一期目の日本画や水墨画も見ました。今回通しチケットを貰ったと言うのもありますが、入場料を取るのはどうなのかと思います。
この2期目ですが、フツーになりました。これは良い意味です。尖っている奴がいなくなったともいえます。尖りすぎて無理筋を追い求める奴がいなくなったともいえます。

写真部門でいえば、やっぱりデジタル化は大きいです。圧倒的な手練がいなくなったというのがあります。その上で写真本来のシャッターチャンスとか、真面目に取り組んだ風景写真が目立ちます。これはとても良い傾向です。健全です。入賞狙いで審査委員の傾向と対策が無くなっているのかもしれません。
さてお次ぎは、石井県令邸です。

石井県令邸では、「イーハトーブ・バウハウスの実験」展 が行われています。デジタルアートや、タブロー、視覚を利用した立体作品、そして先鋭的な北欧家具が並んでいます。
コピーは、「内容:総合芸術、アート&テクノロジー、コラボレーション、今日的な表現に向けた実験など、旧来の「美術」に囚われない表現の展示。平面作品からメディアアート、インテリアまで。」
とても充実した内容になっています。地下から屋根裏まで利用したのも良いのですが、明治初期の洋館にデジタルテクノロジーが入り込むのがとても面白いです。

石井県令邸の屋根裏部屋には、滅多な事では入れないのですが今回入れます。そこから見た光景は、あの料亭・大清水多賀の取り壊し光景です。
これもまた再生と創造と言う事で。

今回一番面白かったのは、岩手大学の書道科の平田先生とデザインの本村先生のコラボ作品でしょうか。地味なのですがかなりいい感じです。安土桃山までは行きませんが、そんなゴージャス感があります。平田先生もノリノリですので、彼のあの線質と美学を垣間みれると思います。
次が松山先生の「地図」です。コンピュータ上で世界地図の視点を変えると、ムチャクチャ変わるんです。それも図法を変えたりも出来ます。このグニャグニャな世界観は、実は理論通りなのですが、そこが面白い所です。
そして石井圏令邸で、そのグニャグニャをマウスでいじっているのが何ともいえません。
後はやっぱり家具です。この建物にモダンな家具があると、もう凄いオーラを発してきます。強烈です。しかもカタログでしか見た事のない、あの作品ばかりです。
建物のドアはしまっていますが、開くと違う世界があります。機会があれば見に行ってもらいたいです。期間は10月11日(金)~20日(日)13:00~18:00です。

と言う事で、秋の命題を一気にやってしまいました。
実は台風が近づいています。台風26号・ウイーパです。今回はタイの命名です。女性の名前のようです。
会期の都合とかもあるのですが、18日までは要警戒となっています。天気のいいうちに、一気にやってしまいました。
明日・あさってはどうなる事か。不安になって認知が下がりそうです。
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