さてようやっと4月に降ったセシウムの量が発表になった、
http://www.pref.iwate.jp/~hp031501/houshano/sokuhou_24_4gatu.pdf
6月6日発表なので、ネットに載せるのはやっぱり遅い。それでも3月分発表よりはかなり改善した。
さてこのデーターなのだが、やはりセシウム134が半減期から減少しつつある。新たな発生源が無いと言う事だろう。
実は今回の発表では、4月に浮遊塵の集中調査が行われているのが解る。これは北朝鮮のミサイル発射に伴うなんらかの対策だろう。同時期に核実験を行う可能性があると政府は考えていたようだ。
今回昨年6月からの動きを出して見たが、これだけでは全然判断が出来ない。
岩手県の発表ですばらしいと思うのが、降水量を出している事だ。雨は空気中の塵をたたき落とすので、雨が多いとセシウムが増えると仮説できるが、そうではない。事故からしばらく経った現在では、土壌からの飛散などが考えられると言う事になるのではないのかなとも思いつつ、よくわかりません。
なお一応ガレキからの放出も検討しましたが、計測している場所から盛岡市のクリーンセンターまでグーグル検索で北東の13.7キロでした。この場合おおざっぱなこの数字が大体かと思います。と言うのは東北では3月4月は大体南西の風が吹くからです。
ガレキの受け入れでは、宮古・山田地区から三月には601トン、4月には503トン受け入れています。放射能汚染には濃淡がありますが、この二つの地域は汚染度が低いとされています。これがどの程度なのかはよくわかりませんが100Bq/kgとすれば、4月のガレキ受入量から全部のセシウムが大気中に放出されたとして、50MBqになります。ただこれは全く考えにくい事です。野焼き状態の焼却炉があり得ないからです。評判は悪いのですが、バグフィルターは有効です。
それでは更に悪評高い同心円状に均一に拡散すると言う計算では、ガレキのみからの放出では150GBqセシウムが降らないと今回の観測結果に繋がらないと考えています。もちろんガレキの放射能レベルを変えればいくらでも推論できますが、1000Bq/kgとしてもガレキの影響はとても少ないと計算できます。
更に風の関係もあります。私でも1月2月は北東の風が吹いていたとして、それで低い値なので、ガレキの影響は盛岡では軽微だと考えています。
土壌からの飛散がとても大きいのではないのかと考えています。
PS
陸前高田のお茶についてなのだが、抽出物についての放射能検査で1Bqで引っかかった。これで出荷制限になったが、若干補足したい。
実は陸前高田の茶園は、静岡とか名産地にあるものとかなり様相が違う。管理がとても甘いものだ。どの程度甘いのかと言えば、ほぼ自家消費用で大昔に植えた木を残しているだけだ、といえば失礼かもしれないが産地ではない。
静岡がお茶の木の、セシウムを吸い取った古い葉をすべて取り除いた(木の生長を考えれば相当な決断だった)というレベルの管理はしていなかったと考えられる。
北限の茶と言うことで売り出してはいたが、流通量はほとんどないし、ブレンドされる事も無い茶葉だ。
このニュースを聞いたとき、イラっとした。甘すぎる。
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