
もうそろそろ涼しくなったのでメレンゲクッキーを作ってみた。しかしだ、今まで使っていたホイッパーが壊れてしまった。どうも金属疲労があったようでワイヤーが一本破断してしまった。
そこで似たようなものをホームセンターで買ったのだが、なにかイマイチ違う。メレンゲを作る最終段階になると、どうもホイッパーの腰が弱く感じる。そして中指の皮が剥けた。そう言えば以前使っていたのは、業務用を安く買ったものだった。何かがちょっと違うのだった。
そこで製菓問屋に行って、製菓用のホイッパーを買った。なんとお値段1200円。ホームセンターのは300円、4倍の価格差がある。どこに価格差があるかと言えば、ワイヤーの太さ。ほんのちょっと太い。あと付け根の所がプラスチックで柔そうに見えるが、柄の内部に水が入らない。ここが大きく違う。丸そうな柄も、わずかに面取りがしてある。ただ私にとっても少し柄が太い。筆を持つようににぎるのではなく、はっきりとにぎる事が前提なのだろうか。

結果と言えば、最終段階までガシガシと力を入れれるので、あっという間に出来上がる。ただ今度は腰がとっても固い。もう少し使うとしなやかさが出てくるのだろうか。
当ブログでは100円ショップのホイッパーから、安物の電動ホイッパーまで使って来たが、結局手に戻って来た。だが手でも道具でここまで違うとは思いもよらなかった。しかもサイズが14種類もある。果たしてこのサイズで良いのかどうかも怪しくなって来た。
とはいえ300円も悪い訳ではない。多分生クリームだと問題がないだろう。しかしカスタードクリームや、バタークリームになるとちょっと違うかもしれない。メレンゲでもワイヤーが細い分、初期の撹拌は早い。多目的だとも言える。
ただこのほんのチョイチョイで、ここまで変わると言うのに驚いた。
こうなれば裏ごし器も、馬毛の網を使った裏ごしなんて最高なんだろうな。現在絶賛絶滅危惧種の道具だ。国内では小さな工房が作っている。なお馬毛の網を作れるのは国内でたった二人だけになってしまった。料理や製菓用の最高の道具でもあり、日本画の道具でもあるのだが、使い方が解らない人が増えているとも聞いている。
こういった道具は、本当に奥深い。
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