さて150円以下のレトルトカレーは、実は個性的です。そして安い。なので応用が利きやすいです。
貧民カレーというのでは以前紹介したレトルトのミートソースを使ったのが一番誰もが納得するものだと思いますが、さらに安くするとカレーでカレーを作るというものになります。レトルトカレーで、お手製カレーを作るというものです。
とは言っても手は入れるからお手軽ではありません。レシピ的には2食分、女性なら3食分です。
まず一番安いレトルトカレーと一番安い鶏胸肉210円とジップロックを用意します。
ジップロックの中に鶏肉を入れてカレーを入れて、袋を閉じて多少モミモミします。
要は漬けるのです。味を染み込ませます。この時に冷凍野菜を入れると後先楽になると思います。肉を入れてモミモミ、冷凍野菜を入れて空気抜き程度に軽くトントンでしょう。
今回は煮込もうと思ったので、肉はホールで漬けましたが、肉を切って漬けたほうが効率はいいです。
タマネギ1個を炒めます。このタマネギ一個を大雑把に切るのが手作り風です。真面目に切ってはいけませんん。
タマネギの芯に熱が通ったら、カレー粉小さじ半分と肉投入です。カレー粉が大体まじる程度に炒めます。なおカレー粉の量はお好みなのですが、ここではあんまり入れないほうがいいです。カレーにカレーを足すので、バランスを崩しやすいです。今回はわかっているカレーなので中途なく最初っから入れていますが、仕上げに入れたほうが無難でしょう。
肉を漬けたカレーと、新しくもう一袋を加えて煮ます。多少水分が飛ぶので水を加えながらとろみは見て行きましょう。
神戸物産の冷凍食品の芽キャベツが余っていたので、ここぞとばかりに投入。あとは弱火で加熱、沸騰したらしばらく休んで、また加熱・沸騰を3回くらいやって出来上がりです。味の調整にカレー粉を入れてもいいです。
ただ現実的には、肉は細切れにして冷凍野菜とともにカレーに一晩漬ける。タマネギを少しじっくり炒って(透明感が出たくらいに)、漬けたものを入れてカレーを入れて、10分煮込むくらいでいいと思います。
ということで美味しくいただきました。ただ、冷凍食品の余りをぶっこんでしまって、ミックスベジタブルと冷凍ロールキャベツが入ってしまいました。結構ゴージャスになってしまいました。おまけに煮込みすぎていい感じじゃないですね。
レトルトカレーって懐が深すぎてわかりにくいところがあります。なので野菜をちょっと足して煮ただけでも確実に高級に跳ね上がります。タマネギ+だけで全然変わりますし、カレー粉を少しだけ加えただけでも世界が変わるのです。でもバランスが狂いやすいです。なのでタマネギなんですね。タマネギのクッションは大きいと思います。
ということで、この安くて手抜きというのは結構いけます。2種類のレトルトカレーのハイブリットとかも結構いいです。ただ肉を入れたり野菜を入れたりするコストを考えれば、90円以下のレトルトカレーでないと難しいかなと思います。さらにお手製カレーに、この値段帯のカレーを入れるとグっと美味しくなります。もうちょっと正確に言えば世間受けが良くなります。元々が美味しいんですが。もともと。でも世間受けが、ああ~。
ということで、150円カレー最終回です。皆様正しく手抜きしましょう。カレーにおいては世間と人は、全くのポストモダンなんで、何を好きとか嫌いとか全く言えない気がして、だったら今食べているものを羅列してしまおうと思ったのが、今回のお題の参加です。
でも進めるうちにどうもなんかメーカーって恐ろしい努力だよなと気がついてしまった。メーカーに対する冒涜かもしれない。でもこれって使えるから。
昔っからある方法だが、60円以下のレトルトカレーがある今では最貧の「手作りカレー」だ。そしてそれはうまい。ぜひご賞味あれ。
デフレのあだ花だな。
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