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前回キンクロハジロの潜る瞬間を考察した所があります。もうちょっと深くしてみます。
まずキンクロハジロの写真です。実はこの状態は警戒している状態です。すぐ潜る体勢になっています。少し首が長くなっているこの状態です。これがまっすぐになったり、後ろに倒れたりすれば潜る直前です。
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さて飛び込む直前の写真です。これを撮るためにどの程度ロスがあるのか、ちょっと見てみましょう。
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正面から飛び込んだ所の写真です。正面からの写真は本当に難しいです。シャッターが遅れています。理由は正面だと首が後ろに倒れた瞬間が見えにくいのと、キンクロハジロがかなり警戒しているからです。
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飛び込んだ瞬間の足の動きが注目です。
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飛び込んだときに、足がかなり重要な動きをしているようです。
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ちょっと種族が違うオオバンで見てみます。
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オオバンの場合、潜る直前に足を使っていない可能性があります。潜る直前の写真ですが足がからだ前方に向いています。ただ写真がこの一枚しかないので何ともいえません。
もう一つ考えられるのは、オオバンの足にはひれがないと言う事です。細い手で水を一気に掻いて、飛び込む前にはつぎのモーション、つまり水中で水を掻くモードになっているのかもしれません。
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キンクロハジロはこんな具合です。
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飛び込む直前です。足の位置が解ると思います。
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さてオオバンもそうですが、キンクロハジロはどういった原理でこの潜るモーションが出来るのでしょうか。
多分ですが、水鳥の特性なのかもしれません。まず鳥なので胸筋が発達しています。このため重心位置が胸の当たりにあると考えられます。次が水面に浮かんでいると言う状態です。浮かんでいる状態と言うのは無重力とはいいませんが、ちょっとした変化が大きく状態を変え易くなっています。水泳やった事のある人は解るかもしれません。バタフライでの頭の動かし方、でしょうか。でも水鳥は人より比重が軽いです。なのでかなりこの動きは影響すると思います。
あと水面は不安定です。容易に動きます。
一番リラックスしている寝ている時には、羽の中に頭を埋めています。多分これが浮かんでいるときの最も安定した重心位置なのでしょう。普段でもこの重心位置に近い所に頭を置いています。
この重心位置から一気に首をのばすと、モーメントがかかって重心位置が一気に傾く訳です。そこに足の力で一気に潜ると言うのが、私の考えです。
非常に合理的な動きをしていると思います。
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数は少ないのですが、ホシハジロも撮影してみました。
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ホシハジロの場合、キンクロ同様の予兆があるのですが、あまりはっきりしません。人に対する警戒がキンクロより強いのもあるのかもしれません。ただ少しのろいです。6枚撮れたと言う事はそうゆう事です。
今回ですが、よっぽどのピンボケ以外は全部使っています。なので注意した度合いが撮影数に影響していますが、警戒のために潜る場合が多いようで、人に近くよるキンクロの方がよく潜ります。ホシハジロもそうですが、今回キンクロの群れが寄っていたので、かなり撮れたと言うのが大きいです。一羽潜れば次々と潜りますから。
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実はこの項、写真論でもあります。どこがどうなのかと考えて頂ければ幸いです。
なお撮影時間は1時間半です。けっこうおしゃべりして過ごしました。まあそんな具合です。
PS
連写モードにしていますが、全く意味がない状態です。秒間5コマだったらもう終わっています。ほぼ一発撮りです。むしろそっちの方が効率がいいです。同じような写真があると言うのは、同じ個体を撮っている可能性があります。その辺りは撮影時に判断が難しい所があります。
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