カメラマンにとって一番禁物な心は、焦りだ。緊張感だけならいいのだが、焦りが加わるとどうしても適切な判断ができない。切り替えや、思い切って諦めるとか、そういった作業が必要なのにダラダラと無理をしてしまう。
雪がないのに出てきたって仕方がないのだが、やっぱり現場に出てこないと諦めもつかない。風邪も抜けていないのにこうして外に出て行くというのはいいことではない。
南アフリカに「処女奨学金」というものがある。CNNだ。
「南アフリカ・レディスミス(CNN) 南アフリカ東部クワズールナタール州のウトゥケラ市で、性経験のない女子学生だけを対象にした奨学金制度が導入されて物議を醸している。」
奨学金を受けるのは、処女のみで休みのたびに、長老の女性によって検査を受けなければいけない。えらく大変な奨学金だ。人権問題や女性蔑視などを増長させるのではないのかと言われても仕方がない。だがこの制度を作ったウトゥケラの市長、ドゥドゥ・マジブコ氏市長は女性だ。ここには貧困の問題がある。
「2012年に実施された最新の調査によると、同州は十代の母親による出産の割合が南ア国内で最も高い。この年に15~19歳の少女が出産した子どもは2万6000人を超え、14歳以下の出産例もあった。」
ここには強い男性がいてそれに逆らえないという問題や、援助交際までしないと生活できないという実態がある。妊娠で高校中退することが多く、結果として貧困の連鎖が起きやすい。その上このブロックはエイズ患者が多い。ということはシングルマザーで親子ともにエイズという悲劇すらありそうだ。
「奨学金制度は少女たち自身の提案から生まれたと、マジブコ氏は説明する。トゥーベさんも、この制度を自分の身を守るための手段ととらえている。「これは私自身の選択」と話すトゥーベさんにとって、「処女奨学金」は教育を受けられる唯一の道なのだ。」
経済的に自立していないと教育が受けられない、そういったことなのだ。
だが同じCNNに日本の記事がある。JKカフェだ。女子高校生と散歩するだけとか、女子高校生がウリの謎の商売がある。少し前までは「援助交際」というのもあった。JKカフェは女子高校生とおしゃべりするだけで、ハードドリンクはない。のだが、まあ下心ある男どもが群がるといえばそうでもある。知り合いにJKおさんぽの大ファンがいて、東京行くたびに満喫していた。彼曰く「絶対楽しい」だそうだ。誰にでも勧めていた。女性にすら進めているのはどうかと思ったが、そういったファンはいる。
だが彼は少しクセはあって少し太めだが、なかなかの美形なのだ。その上話芸も達者だし、そのあたりが凄すぎて引かれる以外はたぶんもてる条件満載だ。それがなんでそこまでしてと思うのだが、とりあえずJKビジネスに群がる男どもはいかにもという人たちばかりではない、ということを言いたかっただけだ。
ものすごくグレーゾーンすぎる商売なのだが、南アフリカと比べれば平和すぎて、何か変としか言いようがない。
そういえばお笑い芸人が、女子高校生の制服を盗んで収集していた事件があった。まあこうなると精神鑑定やらカウンセリングやら治療が必要だと思うが、なぜ女子高校生に価値があるのかという問題がある。
で、結論は出さない。ただわかっているのは、女性ですら女子高校生あたりの価値を認めているということだ。「しょんべん臭い小娘」という言葉は死語になって久しい。「しょんべんくさい」のは「かわいい」に変化して以降、何らかの正当性を持つようになってしまったのだろう。
ただね、かわいいという言葉を最初に極端に使ったのはやっぱり女子高校生だ。なんと昭和天皇に「カワイイ!」といったのだ。「てんちゃん」とまで言ってたと思うぞ。
この傍若無人に振る舞える、あの季節を憧れるのが、現代人なのだろうか。
なお、元プレイボーイ編集長のシマジ氏が、手をつけやすい女ばっかりを狙っているのは男として恥ずかしい、みたいなことを言っている。これは浮気するならという前提だが、確かに私の年だとよく分かる。JKビジネスには矜持がないというのはあるだろう。
だが、ここに日本も貧しいという一句を入れると、南アフリカも日本も同じに見えてしまうのが、変なところだ。
20年以上義絶していた人から声をかけられて、適当に会話した。実は近所だからけっこうすれ違っていたのだが、挨拶すらしなかった。
きっかけは、何かの打ち上げの酒盛りで、彼がその店に居て、こちらに絡んできて女の子を泣かせたというだけなのだが、それ以降の話だ。互いに義絶した。だから今までも挨拶すらなく暮らしていた。
彼は義絶すら守れなくなっている、どうもそのようだ。それがとても悲しい。
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