鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

遠隔アシスト講演会

2025-03-08 10:59:32 | 日記

国立がん研究センター東病院×鶴岡市立荘内病院
遠隔アシスト手術の「今」
~国立がん研究センター東病院と切り拓く未来のがん医療~

「遠隔アシスト手術総論と指導者の観点から」
講師:塚田祐一郎先生 (国立がん研究センター東病院 大腸外科医長)

「遠隔アシスト手術の安全性と有効性~専攻医の立場から~」
講師:末森理美先生 (荘内病院外科医員)

「遠隔アシスト手術を活用した外科教育について」
講師:坂本薫先生(荘内病院外科主任医長)

3月7日、19:00~、荘内病院講堂

塚田先生から、国立がん研究センター東病院の大腸外科手術の現状、とくに肛門近傍の大腸がんにおける肛門温存手術について説明があり、次いで、荘内病院外科との遠隔アシスト手術について動画を交えた報告があった。

遠隔アシストは、将来減少が危惧される外科医の教育法として今後期待される。

以下、chatGPTから

遠隔アシスト手術による外科医の教育効果

遠隔アシスト手術は、医師の教育・トレーニングにも大きな影響を与えています。特に、ロボット支援手術や遠隔指導の技術を活用することで、外科医のスキル向上や熟練医師の技術継承がより効果的に行えるようになっています。


リアルタイム指導の強化

  • 遠隔指導による即時フィードバック
    → 遠隔地にいる熟練医師が、執刀中の若手医師にリアルタイムで指導を行える。
    → 手術中の細かい動作や判断について、的確なアドバイスを受けられる。
  • 高度な映像技術による視覚的サポート
    → 3D映像や拡大視野を活用し、詳細な動作を確認しながら指導が可能。
    → マルチアングル映像を活用し、解剖構造や手技の理解を深める。

シミュレーションとトレーニングの向上

  • VR/AR技術との融合
    → バーチャル手術環境で、遠隔地から指導を受けながらトレーニング可能。
    → 手術の計画や手順を事前に体験し、手技の習熟度を高める。
  • AI支援による分析とフィードバック
    → AIが手術データを解析し、医師ごとの手技のクセや改善点を提案。
    → 過去の手術データと比較し、成長度合いを数値化。

専門技術の継承と均質化

  • 熟練医師の技術を広く共有
    → 地域差を超えて、最先端の技術や知識を遠隔地の医師にも伝授可能。
    → 難易度の高い手術の技術継承がスムーズに行える。
  • 若手医師の成長スピード向上
    → 実際の手術経験が少ない医師でも、遠隔指導のもとで積極的に執刀できる。
    → 早い段階から高度な技術を学び、スキルの標準化を促進。

医療教育の地域格差を解消

  • 地方や発展途上国でも高度な教育が可能
    → 専門医が不足する地域でも、遠隔アシストによるトレーニングを受けられる。
    → 医療の地域格差を縮小し、全体のレベル向上に貢献。
  • 世界中の医師と連携可能
    → 国境を越えて技術指導が可能になり、グローバルな医療ネットワークが構築される。

課題と今後の展望

通信の安定性向上 → 5Gや次世代ネットワークの活用が鍵
コスト削減とシステムの普及 → ロボット手術システムの低価格化が必要
法的・倫理的な整備 → 医療ミスの責任範囲など、国際的なルール作りが求められる

遠隔アシスト手術は、単なる技術の発展だけでなく、外科医の教育のあり方を大きく変える可能性を秘めています。

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Net4Umeet説明会

2025-03-07 10:46:43 | 日記
Net4Umeet説明会を3月6日開催しました。
 
出席者:
病院:1施設2名(看護師)
開業医:4施設9名(医師4名、看護師5名)
特養:1施設2名(ケアマネ、副施設長)
老健:2施設3名(医師、相談員、事務)うち、1施設はNet4U未
サ高住:1施設1名(ケアマネ)
訪看:2施設5名
居宅:1施設3名   計25名です。
次第
操作説明
1、Net4Umeetについて、
  概要説明
2、想定される利活用シーン
 *オンライン診療
   当地区では、とくにへき地での在宅医療へ活用
 *オンライン服薬指導
 *オンラインモニタリング
   月1回の利用宅へ訪問が必要な居宅介護支援がオンラインでも可能
 *退院前カンファレンス
   退院時共同指導料、退院時共同指導加算、退院・退所加算の算定に必要
 *サービス担当者会議
   医師や薬剤師の参加がないのが現状だが、オンラインで開催することで参加が期待できる
 *協力医療機関との定期的な会議
  協力医療機関連携加算には、月1回(ICT活用時は年3回)以上の会議が必要
  *地域内の多職種連携の会議
  *法人内・グループ内の会議
 
  多くの診療報酬・介護報酬上の対面要件がオンラインでも可能となってきている。
3、Net4Umeetの利用状況
  全国8か所でNet4Uが使われているが、鶴岡ではほとんど利用されていないのが現状
  オンライン診療、退院前カンファレンス、施設間での会議が利用シーンのベスト3
4、実技
  グループ毎に、会議を立ち上げオンランカンファレンスを体験した。
  今後はどのようなシーンでNet4Umeetを使っていくが、地域内で検討する予定。

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庄内南部地域連携パス ~大腿骨パス~

2025-01-16 15:20:08 | 日記

自立(の比率が減少し、準寝たきり(A!-A2)が増加、寝たきり(B,C)は著変なし

近年、自立~軽度認知症患者の割合が減少し、認知症患者が増加傾向にある。

介護保険上の介護度に著変はない。

BIと認知症による分類。A群は自立、C群はほぼ寝たきり、B群はその中間、+は認知症併存を示す。

各群のBI推移を示したグラフ、5群のBI回復には以下の特徴がある。

○最終的なBI損失量は早期のBI損失量に影響される

○認知症群のBIは、(術後早期から退院まで)、非認知症群より一貫して低い

各群の例数の年次推移を示したもの。

青で示したA群には認知症が少なく、一方、緑で示したB群には認知症が多く、紫のC群は10数%程度を占める

過去のデータを踏まえ、退院時のBI損失量でアウトカムを設定している。

バリアンス数の年次推移、2021年から、青で示したA群,A+群の増加傾向が続いている。

一方で、緑のB+群、紫のC群は、2021から22年に増加し、2023年には、それぞれ減少傾向にある。

過去5年間、819例を対象として、各種観察項目値をバリアンスあり、なしで分類し、有意差を検定した。

術後早期のBI損失量と尿管抜去術後日数に有意差がみられたが、そのほかの観察項目に有意差はみられない。

 

 

 

 


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荘内病院主催 合同懇談会

2024-12-16 11:18:32 | 日記

令和6年度の地域医療連携推進協議会、鶴岡地区医師会、登録医、荘内病院の合同懇親会が12月10日、開催されました。

 

出席者

 推進協議会から11名、

 医師会・登録医・歯科医師会から15名、

 荘内病院医師:18名、

 荘内病院看護師・薬局:14名、

 事務局:10名

第一部 話題提供

 鶴岡市立荘内病院における眼科治療

  荘内病院眼科医長 小松 哲也 氏

  白内障、緑内障治療の現状について

緩和医療・難治性疼痛へのアプローチ

  荘内病院麻酔科・緩和ケア内科医長 栗原 二葉 氏

 腹腔神経叢ブロック

 サドルブロック、カテーテル神経ブロック

 メサドン

  強い鎮痛作用が期待できるが、QT延長など副作用もあり入院が必須

  また、使うためにe-learningが必須

第二部 懇親会

 


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第2回 鶴岡まるっと地域医療

2024-12-12 16:24:08 | 日記

本年度2回目となる「鶴岡まるっと地域医療」の報告です。

今回は、荘内病院外科の坂本先生、岡部先生から興味深い話を伺いました。
日時:12月9日、18:30~20:00、
場所:にこふる
参加者:市民を含む80名
 
講演1、
 南庄内の救急医療の現状と今後の展望
 荘内病院外科・診療主管兼主任医長 坂本 薫 先生
 
 厳しい荘内病院救急医療の現状(最大の要因は医師不足)
 コロナ感染蔓延で医療崩壊寸前となった南庄内の地域医療を救った「荘内システム」
 コロナ対策で学んだ課題解決のステップ
  問題点の見える化→評価・整理→解決策の検討→調整
 救急医療の課題
  入口問題:可能な限り荘内病院での治療が必要な患者へ限定する
      →休日診療所の機能充実、病病、病介連携の強化、
  院内問題:マンパワー不足な中でのより効率的な医療提供体制の構築
      →荘内病院の全職員が当事者意識をもって同じ目標に向かって団結できるか?
  出口問題:介護施設、リハ病院、クリニックなどへの早期かつスムーズな転院
      →介護との連携体制の強化
  
 
講演2、
 知ってみよう!日本のドクヘリ
 鶴岡市荘内病院 外科 岡部 康之 先生
 
ドクヘリQ&A
速度
 200~300km/h
 県立中央病院から荘内病院まで20分
安全性
 双発エンジン(一方が故障してもダイジョウブ)
 パイロットが気を失っても、アートパイロットで着陸可能 
誰が乗る
 パイロット1名、整備士1名、医師1名、看護師1名が基本
機種
 EC135(仏エアバス)、MD902(米ベル)、BK117(川崎重工とエアバス)、AQ109(伊レオナルド) 
装備されている医療機器
 酸素、酸素モニター、心電図、呼吸循環モニター、薬剤パック、人工呼吸器、除細動器、ドクターバッグ、ポータブルエコー
救急車との最大の違いは
 医師が現場に赴くため、直ぐ診断、治療を始められる。
 救命率3割、社会復帰率45%、アップするといわれている。
ドクターヘリは消防からの要請で出動する
搬送での患者負担は1万円以下(往診料、処置料、薬剤費など)
ドクヘリの歴史
 1952年 スイス
 1970年 ドイツ
 1972年 アメリカ
 1983年 フランス
 2001年 日本
 本邦でのドクターヘリ実現には、行政の壁による長い暗黒時代があった。
 現在、47都道府県、57機が活躍している。

 


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南庄内在宅医療を考える会

2024-11-29 10:05:08 | 日記

南庄内に在宅医療における重要なポジションである訪問看護師との意見交換

医師と看護師、薬剤師などによる多職種協働は医療の世界では当たり前だが、在宅医療においてはさらに生活という視点も必要となり、介護職のみならず、家族との協働も不可欠である。

医療を実践するうえで、医師にとって看護師はなくてはならない存在であり、とくに、在宅医療では、介護職のみならず、家族との協働も必要であり、調整役との 訪問看護師の役割は大きい。今回の南庄内在宅医療を考える会は、在宅医と訪問看護師とのディスカッションの場とした。
 
以下のテーマで6グループ(1グループ6名)に分かれて意見交換を行った。
 
1,訪問看護師と医師との連携強化
  (ACPを共有した上での)看取り、急変時における訪問看護師と医師との連携強化
   具体的な対策は?
 
2,ITの活用(Net4Uの拡充、オンライン診療、オンラインミーティング・・)
  普及のために必要なことは何? 
  
3,訪問看護師とクリニック看護師との連携
   クリニック看護師との顔のみえる関係づくりにはどんな方策がある?
 
4,今後の訪問看護ステーションの在り方
  訪問看護師の増員、そもそも可能なの?
  訪問看護体制の強化
   訪問看護ステーションのネットワーク・集約化などの可能性とその方策?
 
ーーーーーー
私が参加したグループでの話し合いの内容
 
急変時の対応をどうしているのか?
 訪問看護師
  電話対応できるのは在宅医の半分程度
  薬で対応できるようであれば、常備薬で対応してもらうこともある、
  緊急性のある場合は、家族とも相談の上救急搬送を検討する。
 在宅医 
  緊急時に必要な薬を常備することは医療法上困難。
  在宅移行時に、緊急時の対応の手順などを詳しく説明することはない
 協立病院
  緊急時には受け入れることを条件に在宅医療を実施している 
 
ACP
  医師、訪看ともに、基本的にはACPを実践できていないのが現状。
  ACPは医師を含む患者に関わる多職種が関わるべきで、
  その情報は患者に関わる全てが共有すべきだが、一堂に会するのが難しい
 
ICTの活用
  多職種が同じ情報を共有でき、有用性が高い 
  緊急時には使えない、
  写真を共有できるのは便利(褥創の状態の確認など)
  デイサービスを含む介護施設との情報共有は有用と思われるが、今後の課題。
  Net4Uにはオンライン会議の機能がある、講習会など実施し普及させたい
 
 クリニックの看護師との連携
  重要なテーマであり、今後話し合いの機会をもつべき、

 

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鶴岡まるっと地域医療~世代を超えて話そう・私たちの医療~

2024-11-20 16:17:04 | 日記

R6年度、第1回のまるっと地域医療 ~鶴岡市地域医療市民勉強会~

気になっていた会ですが、初めて参加してきました。

今回のお題は「救急・在宅医療」で、6人程度のグループに分かれてのグループワークでした。

参加者は70名程度、医療・介護に直接は関係していない一般市民が2/3程度?

各グループで、全員が救急や在宅医療に関する経験や意見を述べ合うことで、地域の課題が多少なりとも理解できたのではないか感じました。

・救急と在宅医療は連動している。救急体制がないと在宅医療はなりたたない。

・在宅医療~在宅介護におけるかかりつけ医の役割は大事

・ACP(家族での話し合い)

・マイナンバーカードなどICTの活用

・その時(緊急時)に備えて、情報をもとめておく

・在宅医の担い手が少ない現状

・救急以前の教育

・救急は日常にあるもの、

・#7179の活用(救急車を呼ぶ前の電話相談)

 

 

 


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庄内地域医療情報ネットワーク特別講演会

2024-11-18 07:25:17 | 日記

地域包括ケアシステムを支える医療介護連携ICT

11月16日、日本海総合病院で行われた表記講演会に参加し、名寄市総合病院情報管理センター長で、名寄市役所健康福祉部から出向している森屋潔氏の講演を聴いてきました。

話の内容は、自治体が主導して、医療(病院)と介護をICTでつなぐネットワークを構築し、地域(看護師・介護職)と病院職員が元気になったという話でした。

ネットワークのしくみとしては、病院からの情報はID-Linkを利用し、病院や職種間との情報連携にはマイクロソフト社のTeamsを活用しています。Teamsは、イメージとしてはgroup lineのようなもので、設定したグループ間で情報が共有できるしくみで比較的安価にネットワークを構築できます。

森屋さんのプレゼンがとても上手だったこともあり、大変分かりやすく、共感しました。要するに、情報ネットワークを動かすのは人であり、そのためには、人と人のネットワークを構築するしかない、直接会って話をする機会を積み上げるしかない、お互いに目的や理念を共有するしかない、ということを改めて教わりました。

活用例として

 病院からの退院調整;病院連携室と包括やケアマネ、訪看との連携

 在宅医療連携;訪問診療と訪看・介護職との連携

 ケアマネを中心とした地域多職種連携(医療職・介護職)

さらに進んだ利用法として(当地区ではやれていない)、

 慢性心不全の重要か予防;病院の専門外来と地域の介護職や薬剤師との連携

 市の介護行政のDX;書類申請のオンライン化、ペーパーレス化

 消防との連携:救急搬送時の独居高齢者の情報確認

 薬剤師間での重複・二重処方のチェック

で活用されているそうです。

名寄市の成功要因は、以下と思いました。

 ・森屋さんという想いの強いリーダの存在

 ・行政が主導している(名寄市+市立病院)

 ・人口2万程度と地域が小さい

じゃ、鶴岡でどうする?

 ID-LinkとNet4Uというツールはある、それなりの実績もある、でもまだまだ活用する余地は沢山残っている。

 皆で、地域医療をより良いものとするため、ICTの活用を考えていきましょう!

 


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NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク全国大会 IN 鶴岡

2024-11-15 11:44:50 | 日記

来年10月12、13日、瀬尾さん大会長の元開催される表記大会の1回目の実行委員会がオンラインで開催されました。全国からさまざまな分野の人たち、30-40人程参加していました。今回は、それぞれの役割の確認と、どんなセッションをやりたい、やろう、とかいう話し合いを数グループに分かれて行いました。

私のグループは医療系のメンバー構成だったのですが、鶴岡の自慢といえばNet4Uを含むITだと思っていますので、Net4U、Note4U、連携パス、たべるを支援し隊などを紹介しつつ、チーム鶴岡でセッションをやりたいと提案しました。


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医療と介護の連携研修会

2024-11-08 15:26:02 | 日記

医療と介護の連携研修会

136名(内訳は下記)の参加を得て、表記研修会を行いました。

主催者として冒頭以下の話をしました。

<研修会の歴史>

医療療と介護の連携研修会は荘内病院と介護との連携推進を目的に 2008年に鶴岡市が主催して始まった多職種研修会です。その後蛍が事務局を務めています。徐々に参加職種が増え、コロナ禍前には220名を超える程の参加者があり、グループワークの場所を確保するのも大変な会へと発展してきました。

コロナ禍でしばらく休会となっていましたが、昨年より参加職種を制限して再開しました。それでも前回は70名を超える多職種の皆さんに集まって頂き、「病院からの在宅~施設退院」をテーマに有意義なディスカッションが行われました。

さて、
<2025年問題から2040年問題> <地域包括ケアから地域共生社会へ>
これまで、団塊の世代が75歳の後期高齢者となる2025年に備え、「地域包括ケアシステム」の構築が推進され、在宅医療はその中心として重要な役割を果たしてきましたが、2025年度以降も85歳以上の人口は引き続き増加し、医療と介護の複合ニーズを持つ者が一層増加するとされ、看取りを含めた更なる取り組みが求められています。一方で、支え手である現役人口は大幅に減少し、厳しい人材不足に直面しています。この厳しい局面を乗り越えるためには確固としたビジョンと対策を作ることが望まれます。
 
<地域包括ケアから地域共生社会>
地域共生社会の理念とは、制度・分野の枠や、「支える側」「支えられる側」という従来の関係を超えて、人と人、人と社会がつながり、一人ひとりが生きがいや役割 をもち、助け合いながら暮らしていくことのできる、包摂的なコミュニティ、地域社会を創るという考え方。ACP(Advance Care Planning) から ALPへ(Advanced Life Planning)へ。
 
<参加者内訳>
 講師  医療:33  居宅・包括:67  訪問・入所・通所サービス:25  その他:10
 
<内容>
 
 
事例1
 80歳代、男性
 認知症、脳卒中の既往、左麻痺、要介護2、デイサービス週2回、
 自宅で転倒、立位困難、病院受診、第1腰椎破裂骨折
 ヘッドアップ30度まで、急性期でのリハ治療4W後に回復期病院へ転院
 見当識障害、記憶障害、誤嚥性肺炎発症、経鼻径管からの栄養注入
 胃瘻は拒否、経鼻径管栄養のまま自宅退院
 週2回のデイサービス、週1回の訪問看護、2Wに1回の訪問診療、1か月に7日のレスパイト入院
 
事例2
 76歳、男性、要介護3
 間質性肺炎、心不全、肺梗塞
 在宅酸素、
 日中ほとんど臥床
 R6年、6月頃から徐脈、浮腫、嘔吐頻回、飲み込み困難
 間質性肺炎、心不全悪化も入院拒否
 本人、家族の希望である在宅看取を行えた。
 
<グループワーク>
2事例の報告の後、10名程度のメンバーx14組でグループワークを行いました。
 
■認知症患者が食事をあまりとれなくなってきたらあなたはどうしますか
❶それぞれの職種の立場で、どのような支援を行うのか(行えるのか)
❷あなたが家族であった場合はどうしたいですか
❸あなたが本人であった場合(まだ意思表明ができる状況で)どうして欲しいですか
 
■自宅看取りにおけるチームケアの課題および要点について
❶それぞれの職種の立場で話あって下さい
❷家族(介護者)もチームの一員ですが、家族の立場としての意見も述べてください
(時間があれば)
❸介護家族がいない場合について、その課題やチームケアとしての対応をどのようにするのか話あって下さい。
 
活発な話し合いが行われ、最後に蘆野先生から「もしもの時に備える」と題したショートレクチャーを頂き、閉会となりました。
 
 

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