人材育成ための取り組みとして、マネジメント研修会を企画して頂きました。
研修はライフマナーサポートへ依頼し、月1回4時間の研修を計7回行いました。
その成果発表会が先日行われました。
発表会では、参加した職員が、今置かれている職場での課題を抽出し、それを解決あるいは改善する方法を独自に考え、実践し、成果までを示してくれました。単に、研修するだけでなく、実践しているところが素晴らしいと感じました。今後は、継続することが重要ですが、課題は取り組めばそれなりに解決できることを身をもって経験したことは今後の財産になるのでないかと思いました。
多くの人は、課題(問題)に気づいていても、現状に甘んじていることが多いのだと思います。現状を変えるのは、面倒だし、疲れるし、場合によっては周りから反感を買うかもしれません。しかし、課題に気づきたら、勇気をもってそれを解決するために一歩を踏み出すこと大切なことだと再認識しました。一方で、一人だけでは孤立してしまいます。職場の皆が同じような意識をもつことが重要だとも思いました。
それぞれに素晴らしいプレゼンテーションで、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。
職員の皆さん、また今回指導してくださったライフサポートの金沢さんに心から謝意を表したいと思います。
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マネジメント研修会 成果発表プレゼンテーション
日時:平成27年12月16日
場所:医師会3F講堂
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1、総務課
課題(テーマ):若い人の人材不足、育成不足
実践:
1)省エネ
2)保管・保存ルール
3)しくみの検討 業務内容の共有
一覧表の作成などでの業務内容の明確化、標準化
4)能力向上
同じテーマで文書作成を実施
成果:ミスの軽減、報連相、意欲の増加
今後の抱負・方針:
やってみて、やらせてみて、フォロー→部下のやる気へ
自分自身の育成強化 → 医師会全体へ
2、看護部
テーマ:業務改善による働きやすい職場づくり
実践:業務改善の取り組み
1)おしぼりタオルの廃止
2)ワークシートの変更 口頭での申し送りを廃止
3)環境整備の時間変更
4)退院調整の視える化
成果:
業務時間が短縮でき、患者対応の時間が増えた
今後の私の抱負
遠心力リーダーを目指したい
3、みずばしょう
テーマ:働きやすい職場環境を整える
→職員の意欲・モチベーションの向上
→サービスの質の向上
実践:有給休暇を取得しやすくする
休暇の取得推進
定刻退社の推進
私の課題:
コミュニケーション能力の向上
4、湯田川温泉リハビリテーション病院
テーマ:湯田川温泉リハビリテーション病院の収支状況の把握と経営状況の分析
結論:
・経営を維持していくための対策・課題
・リハビリ収益の確保
・回復期リハ入院基本料1の施設基準の維持
私の課題
経営意識の醸成
業務改善への取り組み
5、ケアプランセンターふきのとう
テーマ:ふきのとうの財務を改善する(200万円の損失をカバーする
実践の詳細:
特定事業所加算Ⅰの取得 最大240万の増収
費用の削減
コピー用紙、通信費の削減
私の抱負:
改善のサイクルの標準化し、医師会全体に浸透したい
6、荘内地区健康管理センター
テーマ:意思決定機能の強化
求めらる会議:
課題対して決定できる会議
計画・目標にむけて、広い視野で職場をコントロールできる会議
実践:
現在の会長会議、係長・主任会議を見直し、あらたな組織体制を構築私の抱負
抱負:
チームを意識、報連相、人を動かせる、人が動いてくれる
7、湯田川温泉リハビリテーション病院
テーマ:リハビリテーション管理支援システム「リハメイト」の登録ミスを減らす
ミスの要因:
個人の意識
ハード
他の業務負担への理解不足
チェック体制の不備
改善の実践:
それぞれに対応策を講じることで、レセプトに影響するミスが減少
抱負:
改善案を出しやすい風土づくり
物事が定着しやすい職場環境づくり
8、在宅サービスセンター
テーマ:効率よくチェンジ可能な訪問体制づくり
実践:
訪問リハ部門の現状を知る
訓練目標・方法を情報提供(共有)する
抱負:
組織の運営、スタッフの育成に柔軟に取り組んでいきたい
8、総務課
テーマ:横の連携を図る取り組み
実践:事業所横断的な情報交換会を事業体毎に開催 (総務課主催)
話題は、総務関連(休日、出張・旅費、就業規則など)
成果:運用指針の変更、出張の考え方・休職・復職辞令などの連絡、意識の統一
今後の展開:同職種の会 →横の連携・結びつき →組織的な人材育成制度
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地域医療連携推進協議会、鶴岡地区医師会、登録医、荘内病院 合同懇談会
日時:平成27年12月15日 19:00~
場所:東京第一ホテル鶴岡 2F 鶴の間
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1、開会
2、挨拶
3、発表
テーマ 「荘内病院の鏡視下手術の現状と課題」
1)腹腔鏡補助下胃切除術(LAG)
荘内病院 外科主任医長 坂本 薫 氏
LAGの適応:EMR・ESDの対象とならない早期胃がん
5年間で87例実施
他施設との比較でも良好な成績
胃がんの手術件数が減少している
荘内病院のパワー不足が原因の可能性がある
最善の努力+病院、地域での取り組みが必要ではないか
積極的な情報の発信、地域連携、体制づくり
鶴岡の患者さんが、鶴岡で最適な医療を受けられるようにしたい!
2) 胸腔鏡(VATS)手術 ~当院での現状報告~
荘内病院 呼吸器外科主任医長 正岡 俊明 氏
完全胸腔鏡手術の導入施設は山形県で3施設
東北6県では、導入率が最も高い
全国的には、完全胸腔鏡手術施設は1割程度
肺がんに対する肺区域切除術
おもにCTで発見される小型早期肺がんに対する術式として注目
荘内病院でも、鋭意努力中
荘内病院の肺がん手術、VATS率は、年々増加、2015年は100%
縮小手術成績:区域切除術では再発1例のみ、積極的縮小手術では再発なし
早期発見のための取り組みとして、
直接患者さんからの電話予約(紹介状不要)を開始
院内ドックでCT検診を来年度から開始予定
鶴岡市の皆様に「荘内病院を選んで良かった」と、医師会の先生方にも「荘内病院を紹介して良かった」
と言ってもらえるよう、荘内病院呼吸器診療関連スタッフは精進いたします。
テーマ 「在宅療養支援活動について」
荘内病院 地域医療連携室看護主査 富樫 清 氏
荘内病院の在宅療養支援活動の取り組み
・訪問看護や地域病院・施設看護師との連携強化 →看護師連携研修会の開催
・医療福祉従事者と病院看護しとの意見交換会 →医療と介護の連携研修会への参加
・病院看護師の在宅療養への理解促進 →訪問看護師同行訪問研修
・退院調整看護師4名に増員(MSWとペアで担当)
4、その他
5、閉会
懇親会
海外旅行、今年はタヒチに行ってきました。
○タヒチ ランギロア
タヒチ島は南太平洋フランス領ポリネシアに属するソシエテ諸島にある島です。
首都はパペーテ。面積1,048 km²、人口約17万人(2002年推計)。
南太平洋有数のリゾート地として知られてします。
冒険家ヘイエルダールの逸話や、画家ゴーギャンが晩年移り住んだ島としても有名ですね。
(以上、wikipediaから引用)
今回訪れたのは、ランギロア島という環礁の島。
国際空港のあるパペーテ(タヒチ島にある首都)から飛行機で1時間ほどのところにあります。
因みに、タヒチの国内線は、パベーテを起点に、あちこちの島へ寄ってパベーテへ戻るという周遊運行です。
また、指定席はなく、全席自由席です。バスみたいな感覚ですね。
○宿
宿泊はランギロア唯一のホテル、「ホテルキアオラ リゾート&スパ」の水上バンガローとしました。
水上バンガローは僅か10室に限られ、ランギロアの自然と調和するように美しいラグーンの前に建っています。
部屋は最近改装したとのことで、広く、きれいで快適でした。床にはガラス窓があり、そこから泳いでいる魚をみることもできます。
紺碧の海に面したテラスにはテーブルと椅子、そしてリクライニングベットが置かれ、そこに座っていると、まるで豪華客船のデッキにでもいるような気分になります。
さらに、テラスを降りるとデッキがあり、そこから直接海へアプローチでき、魚と一緒に泳げます。
プライベートプールはバリ島やハミルトン島のリゾートホテルにもありましたが、プライベートシーというのは初めて経験でした。
海を独り占め!って感じですね。
オプションのエクスカーションは、いつかのメニューがありますが、今回は人気のドリフトシュノーケリングとブルーラグーンツアーを選んでみました。
○ドリフトシュノーケリング
ドリフトシュノーケリングというのは、流れの強いポイントへボートで連れていってくれ、そこからインストラクターと一緒に、流れにまかせてシュノーケリングをするというもの。
これを場所を変えて、3回やるのですが、私は、不覚にも海酔い(?)し、船上で吐いてしまい、2回で断念。
3回目は天候も良くなり、魚も多い場所だったので、多少悔いが残りました。
○ブルーラグーン
ブルーラグーンツアーは、ボートで片道1時間かけてブルーラグーンと呼ばれる絶景の場所へ行きます!
漁船のようなボートで、ばっしゃんばっしゃん荒波を乗り越えて進むこと1時間。ようやくブルーラグーンに到着です。
ここの景色は、まさにブルーラグーン!絵に描いたような美しさです!
陸に近いところは淡いブルーですが、遠くへ行くに従って濃いブルーへと、美し過ぎるグラデーションです!!
ここにはサメがうようよ泳いでいますが、人を咬むことはないようです。
サメと一緒に泳ぐアトラクションもありましたが、前日海酔いを経験したこともあり断念しました。
○ランギロアの絶景
ランギロア最終日は、快晴に恵まれました。
4日間滞在したのですが、最初の2日は、どんよりした曇り空、3日目のブルーラグーンツアーは晴れ間もありましたが、基本曇りでした。
しかし、最後の日は、朝からピカピカの快晴\(^O^)/
海の色が全く違います。これぞ南太平洋の楽園タヒチ!だ!でした。
ランギロアの海は、透明度が高いため、ボートが浮いてみえる?
以下に写真集があります。
写真集
https://goo.gl/photos/51vFoUw5p1NY8huj8
○タヒチ ランギロア
タヒチ島は南太平洋フランス領ポリネシアに属するソシエテ諸島にある島です。
首都はパペーテ。面積1,048 km²、人口約17万人(2002年推計)。
南太平洋有数のリゾート地として知られてします。
冒険家ヘイエルダールの逸話や、画家ゴーギャンが晩年移り住んだ島としても有名ですね。
(以上、wikipediaから引用)
今回訪れたのは、ランギロア島という環礁の島。
国際空港のあるパペーテ(タヒチ島にある首都)から飛行機で1時間ほどのところにあります。
因みに、タヒチの国内線は、パベーテを起点に、あちこちの島へ寄ってパベーテへ戻るという周遊運行です。
また、指定席はなく、全席自由席です。バスみたいな感覚ですね。
○宿
宿泊はランギロア唯一のホテル、「ホテルキアオラ リゾート&スパ」の水上バンガローとしました。
水上バンガローは僅か10室に限られ、ランギロアの自然と調和するように美しいラグーンの前に建っています。
部屋は最近改装したとのことで、広く、きれいで快適でした。床にはガラス窓があり、そこから泳いでいる魚をみることもできます。
紺碧の海に面したテラスにはテーブルと椅子、そしてリクライニングベットが置かれ、そこに座っていると、まるで豪華客船のデッキにでもいるような気分になります。
さらに、テラスを降りるとデッキがあり、そこから直接海へアプローチでき、魚と一緒に泳げます。
プライベートプールはバリ島やハミルトン島のリゾートホテルにもありましたが、プライベートシーというのは初めて経験でした。
海を独り占め!って感じですね。
オプションのエクスカーションは、いつかのメニューがありますが、今回は人気のドリフトシュノーケリングとブルーラグーンツアーを選んでみました。
○ドリフトシュノーケリング
ドリフトシュノーケリングというのは、流れの強いポイントへボートで連れていってくれ、そこからインストラクターと一緒に、流れにまかせてシュノーケリングをするというもの。
これを場所を変えて、3回やるのですが、私は、不覚にも海酔い(?)し、船上で吐いてしまい、2回で断念。
3回目は天候も良くなり、魚も多い場所だったので、多少悔いが残りました。
○ブルーラグーン
ブルーラグーンツアーは、ボートで片道1時間かけてブルーラグーンと呼ばれる絶景の場所へ行きます!
漁船のようなボートで、ばっしゃんばっしゃん荒波を乗り越えて進むこと1時間。ようやくブルーラグーンに到着です。
ここの景色は、まさにブルーラグーン!絵に描いたような美しさです!
陸に近いところは淡いブルーですが、遠くへ行くに従って濃いブルーへと、美し過ぎるグラデーションです!!
ここにはサメがうようよ泳いでいますが、人を咬むことはないようです。
サメと一緒に泳ぐアトラクションもありましたが、前日海酔いを経験したこともあり断念しました。
○ランギロアの絶景
ランギロア最終日は、快晴に恵まれました。
4日間滞在したのですが、最初の2日は、どんよりした曇り空、3日目のブルーラグーンツアーは晴れ間もありましたが、基本曇りでした。
しかし、最後の日は、朝からピカピカの快晴\(^O^)/
海の色が全く違います。これぞ南太平洋の楽園タヒチ!だ!でした。
ランギロアの海は、透明度が高いため、ボートが浮いてみえる?
以下に写真集があります。
写真集
https://goo.gl/photos/51vFoUw5p1NY8huj8
人口減少、超高齢社会に向けて、医療のあり方を検討する会です。
県主導で行われていますが、病院の病床再編を検討する病床検討部会と在宅医療などを検討する地域検討部会の2本立てて検討が進められています。後者については、各医療圏毎に部会が設置され、今回は、庄内では2回目となる地域検討部会でした。
内容は多くが県からの報告で、2025年の高度急性期、急性期、回復期、慢性期、さらには在宅医療の医療重要の推計が示されました。在宅医療等に関しては、当地区は全国、県の平均レベルを多くの指標で上回っており、ある意味モデル地域ともいえる現状です。課題は病床削減を含む病床再編であり、必要病床数が示されたとして、それをどう実現していくのか、利害を超えた調整ができるのか、現場での率直な話し合いの場が不可欠と思われます。
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第2回 地域医療構想 庄内地域検討部会
日時:平成27年12月2日(水) 13:30~15:30
会場:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール
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1、開会
2、あいさつ(沼沢課長)
3、協議
1)病床機能検討部会の協議内容
2)病院・病床機能の分化・連携に関する課題
2回行われた病床機能検討部会の報告
・地域医療構想の策定の整備体制、
山形県医療審議会、山形県保健医療推進協議会の下に、地域医療構想・病床検討部会、地域医療構想・地域検討部会を設置
・データの収集・分析・共有
厚労省からのデータ、病床機能報告制度のデータを活用
・構想区域の設定
山形県では、現行の二次医療圏を原則とする
・構想区域の医療需要の推計
データとして、DPC,NDを利用
医療需要=性年齢階級別・医療機能別入院受療率X性年齢階級別推計人口
医療資源投入量から、高度急性期、急性期、回復期、在宅との境界点を分析
・山形県の医療需要推計(人/日)
2013年 慢性期:2062人、回復期:2549、急性期:2402、高度急性期:713
2025年 慢性期:2087人、回復期:2651、急性期:2439、高度急性期:704
山形県在宅医療等需要推計
2013年 訪問診療:5547、老健施設入所者:3925、在宅医療等への移行:1352
2025年 訪問診療:6050、老健施設入所者:4564、在宅医療等への移行:1260
・庄内の医療需要推計
2013年 慢性期:476人、回復期:625、急性期:490、高度急性期:164
2025年 慢性期:547人、回復期:638、急性期:495、高度急性期:163
庄内の在宅医療等需要推計
2013年 訪問診療:1902、老健施設入所者:1095、在宅医療等への移行:279
2025年 訪問診療:2021、老健施設入所者:1326、在宅医療等への移行:157
・医療需要に対する医療提供体制の検討
構想区域間の調整
他都道府県との調整
高度急性期、急性期、回復期、慢性期での流出入
・構想区域ごとの必要病床数の推計
庄内
病床機能報告(2014年):慢性期:590人、回復期:316、急性期:1045、高度急性期:665
2025年推計 慢性期:594人、回復期:709、急性期: 613、高度急性期:208
課題と施策
1、病院・病床機能の分化・連携
2、在宅医療の拡充
3、人材の確保・育成
3)在宅医療の拡充に関する課題に対する施策
・在宅医療の需要推計、在宅医療の提供状況
2013年、訪問診療:1903、老健施設:1095、在宅移行:279
2025年、訪問診療:2021、老健施設:1326、在宅移行:156
在宅医療の実施状況に関しては、庄内は、全国、県の平均を上回る
・在宅医療に関する課題・今後の展開方向
委員からの意見
病床の再編の必要性はよくわかる、院内で検討したい
ケアミックス病院を目指しているが、経営的には難しい
医師の高齢化もあり、他病院との医師のローテーションが必要
在宅復帰には、在宅に係る看護師を確保する必要がある
介護職を含む人材の確保は喫緊の課題
病院を経営していく立場から、経営が担保されなければ、地域医療構想は絵に描いた餅になりかねない
高度急性期、急性期病院は設備投資にコストがかかる
診療報酬は、国の財源に左右される 回復・慢性にしろ、地域全体で費用負担、人材確保をを考える必要がある
連携から、共同事業、統合へ
地域医療連携推進法人も選択肢
病床機能報告はあるが、在宅医療報告はない
診療所医師の高齢化の問題もあり、在宅医療への意向調査が必要ではないか
看護小規模多機能型居宅介護が庄内でゼロなのは?なぜか、検討する必要があるのでは
県主導で行われていますが、病院の病床再編を検討する病床検討部会と在宅医療などを検討する地域検討部会の2本立てて検討が進められています。後者については、各医療圏毎に部会が設置され、今回は、庄内では2回目となる地域検討部会でした。
内容は多くが県からの報告で、2025年の高度急性期、急性期、回復期、慢性期、さらには在宅医療の医療重要の推計が示されました。在宅医療等に関しては、当地区は全国、県の平均レベルを多くの指標で上回っており、ある意味モデル地域ともいえる現状です。課題は病床削減を含む病床再編であり、必要病床数が示されたとして、それをどう実現していくのか、利害を超えた調整ができるのか、現場での率直な話し合いの場が不可欠と思われます。
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第2回 地域医療構想 庄内地域検討部会
日時:平成27年12月2日(水) 13:30~15:30
会場:鶴岡市先端研究産業支援センター レクチャーホール
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1、開会
2、あいさつ(沼沢課長)
3、協議
1)病床機能検討部会の協議内容
2)病院・病床機能の分化・連携に関する課題
2回行われた病床機能検討部会の報告
・地域医療構想の策定の整備体制、
山形県医療審議会、山形県保健医療推進協議会の下に、地域医療構想・病床検討部会、地域医療構想・地域検討部会を設置
・データの収集・分析・共有
厚労省からのデータ、病床機能報告制度のデータを活用
・構想区域の設定
山形県では、現行の二次医療圏を原則とする
・構想区域の医療需要の推計
データとして、DPC,NDを利用
医療需要=性年齢階級別・医療機能別入院受療率X性年齢階級別推計人口
医療資源投入量から、高度急性期、急性期、回復期、在宅との境界点を分析
・山形県の医療需要推計(人/日)
2013年 慢性期:2062人、回復期:2549、急性期:2402、高度急性期:713
2025年 慢性期:2087人、回復期:2651、急性期:2439、高度急性期:704
山形県在宅医療等需要推計
2013年 訪問診療:5547、老健施設入所者:3925、在宅医療等への移行:1352
2025年 訪問診療:6050、老健施設入所者:4564、在宅医療等への移行:1260
・庄内の医療需要推計
2013年 慢性期:476人、回復期:625、急性期:490、高度急性期:164
2025年 慢性期:547人、回復期:638、急性期:495、高度急性期:163
庄内の在宅医療等需要推計
2013年 訪問診療:1902、老健施設入所者:1095、在宅医療等への移行:279
2025年 訪問診療:2021、老健施設入所者:1326、在宅医療等への移行:157
・医療需要に対する医療提供体制の検討
構想区域間の調整
他都道府県との調整
高度急性期、急性期、回復期、慢性期での流出入
・構想区域ごとの必要病床数の推計
庄内
病床機能報告(2014年):慢性期:590人、回復期:316、急性期:1045、高度急性期:665
2025年推計 慢性期:594人、回復期:709、急性期: 613、高度急性期:208
課題と施策
1、病院・病床機能の分化・連携
2、在宅医療の拡充
3、人材の確保・育成
3)在宅医療の拡充に関する課題に対する施策
・在宅医療の需要推計、在宅医療の提供状況
2013年、訪問診療:1903、老健施設:1095、在宅移行:279
2025年、訪問診療:2021、老健施設:1326、在宅移行:156
在宅医療の実施状況に関しては、庄内は、全国、県の平均を上回る
・在宅医療に関する課題・今後の展開方向
委員からの意見
病床の再編の必要性はよくわかる、院内で検討したい
ケアミックス病院を目指しているが、経営的には難しい
医師の高齢化もあり、他病院との医師のローテーションが必要
在宅復帰には、在宅に係る看護師を確保する必要がある
介護職を含む人材の確保は喫緊の課題
病院を経営していく立場から、経営が担保されなければ、地域医療構想は絵に描いた餅になりかねない
高度急性期、急性期病院は設備投資にコストがかかる
診療報酬は、国の財源に左右される 回復・慢性にしろ、地域全体で費用負担、人材確保をを考える必要がある
連携から、共同事業、統合へ
地域医療連携推進法人も選択肢
病床機能報告はあるが、在宅医療報告はない
診療所医師の高齢化の問題もあり、在宅医療への意向調査が必要ではないか
看護小規模多機能型居宅介護が庄内でゼロなのは?なぜか、検討する必要があるのでは
本年度から第6期の介護保険事業が始まっていますが、その1年目の会ということで、多くは運営の現状報告でした。
包括支援センター運営委員会では、地域ケア会議の在り方についてあらたな提案がありました。
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鶴岡市介護保険運営協議会・鶴岡市地域包括支援センター運営協議会
日時:平成27年11月25日 13:30~
会場:鶴岡地区医師会講堂
-----------------------------------
1、開会
2、会長あいさつ
2025年問題にあと10年
超高齢&人口減少社会がさらに加速
地域医療構想と地域包括ケアシステムが両輪となる
3、鶴岡市介護保険運営協議会
【報告】
1)介護保険の運用状況について
27年度:高齢化率 31.6%
要介護認定率 12% 増加傾向143億
第一号被保険者数:41712人、比率:前期高齢者:44.7%、後期高齢者:55.3%
要介護認定率(平成27年7月末):21.0% (全国:18.1%、山形県:19.1%)
保険給付費:143億(居宅サービス:71億、施設サービス:40億、地域密着:19億、介護予防:4億・・)
介護費が増加したおもなサービス:地域密着型:11.1%、短所入所:5.3%、訪問通所:4.5%・・
サービス種別:地域老人福祉施設:62.8%、訪問リハ:24.8%、認知症対応型通所介護:12.6%・・
鶴岡市の保険料:6242円(伸び率:16%)、全国平均:5514円(11%)、山形県:5644円(19%)
地域包括支援センター運営委員会
直営廃止にともない、地域包括支援センターから1名委員として参加
報告
・平成26年度地域包括支援センター運営状況について
・地域包括支援センター業務評価について
・地域包括支援センター運営方針および活動計画について
・指定介護予防支援マネジメント業務委託について
・地域ケア会議について
認知症 と 虐待 との関連
虐待のうち 80%以上が認知症
認知症対策
認知症初期集中支援チーム 8月要綱 11月運用開始
認知症に対する理解を初期から支援
虐待予防につながる
市民周知
サポーター養成講座などで広く
認知症と家族との集い
認知症カフェ
若年性認知症、数十人
キャラバンメイト 217名登録 組織化が課題
包括支援センター運営委員会では、地域ケア会議の在り方についてあらたな提案がありました。
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鶴岡市介護保険運営協議会・鶴岡市地域包括支援センター運営協議会
日時:平成27年11月25日 13:30~
会場:鶴岡地区医師会講堂
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1、開会
2、会長あいさつ
2025年問題にあと10年
超高齢&人口減少社会がさらに加速
地域医療構想と地域包括ケアシステムが両輪となる
3、鶴岡市介護保険運営協議会
【報告】
1)介護保険の運用状況について
27年度:高齢化率 31.6%
要介護認定率 12% 増加傾向143億
第一号被保険者数:41712人、比率:前期高齢者:44.7%、後期高齢者:55.3%
要介護認定率(平成27年7月末):21.0% (全国:18.1%、山形県:19.1%)
保険給付費:143億(居宅サービス:71億、施設サービス:40億、地域密着:19億、介護予防:4億・・)
介護費が増加したおもなサービス:地域密着型:11.1%、短所入所:5.3%、訪問通所:4.5%・・
サービス種別:地域老人福祉施設:62.8%、訪問リハ:24.8%、認知症対応型通所介護:12.6%・・
鶴岡市の保険料:6242円(伸び率:16%)、全国平均:5514円(11%)、山形県:5644円(19%)
地域包括支援センター運営委員会
直営廃止にともない、地域包括支援センターから1名委員として参加
報告
・平成26年度地域包括支援センター運営状況について
・地域包括支援センター業務評価について
・地域包括支援センター運営方針および活動計画について
・指定介護予防支援マネジメント業務委託について
・地域ケア会議について
認知症 と 虐待 との関連
虐待のうち 80%以上が認知症
認知症対策
認知症初期集中支援チーム 8月要綱 11月運用開始
認知症に対する理解を初期から支援
虐待予防につながる
市民周知
サポーター養成講座などで広く
認知症と家族との集い
認知症カフェ
若年性認知症、数十人
キャラバンメイト 217名登録 組織化が課題
庄内プロジェクト主催のスキルアップ研修会。
今回は、東北公益文科大学准教授の鎌田先生をお呼びして、
医療者以外(経営)からの視点から「連携」についての講演を拝聴しました。
今後の庄内プロジェクトや地域の連携を進めていく上でのヒントになりました。
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緩和ケアスキルアップ研修会
演題:地域医療連携から「社会連携」へ
~包括ケア時代における病院の役割を考える~
講師:東北公益文科大学准教授・庄内オフィス長 鎌田(かまだ)剛 氏
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配布資料
以下講義メモ。
専門
ナレッジマネジメント・医療連携
1、連携の変遷
ヒエラルキー連携モデル
例、保健・医療・福祉複合型 (ケアミックス)
施設(自己)完結型
範囲の経済性 (経済的に効率的)
顧客関係の深化 入退院などの調整がやりやすい
恵寿ヘルスケアシステム (KISS)
連携というより、統合、同盟(アライアンス)
尾道
公立みつぎ病院 山口先生
寝たきりゼロ作戦
包括ケアの原型とされる
地域完結型連携(ネットワーク型)
いきつけ と かかりつけ
病院の品質から、地域の品質へ
ヘルスケア と まちづくり
2、事例から学ぶ
ナレッジマネジメントの視点
・宮崎県立日南病院に学ぶ
病院のリーダーシップ
1、ビジョン、発信
2、足りないものをみつける
3、それを育てる「場」をつくる
・鶴岡地区
篠田さんを例に
知識の配達 →価値の評価 →モチベーションの再生産 のサイクル
顔の見える関係から、腕がみえる関係(一目置く関係)
指示型(管理) から 支持型(育成)へ (包括ケア時代のリーダーの行動様式)
ピラミッドから逆ピラミッド (フラットな関係)
知は育むものであり、管理するものではない
・倉敷中央病院における「社会連携」の事例
わが街健康プロジェクト
13病院で
わがプロ
倉敷をもっと好きになる
課題を「地域」とした
ゴール、よりよい地域をつくり続けるプロセスがゴール
広報から会話へ 単方向から「双方向」へ
コンセプト・メッセージ
「心かよう医療をともに考える」
「倉敷をもっと好きになる」
一体感のあるソリッドな関係
3、まとめ -社会連携向けた課題ー
・連携のアプローチを変える
・連携網に乗せる情報が変わる (生活情報)
・医療側も社会側も意識を変える 当事者意識 対話の場
鶴岡・三川地域の行政、病院、医師会のそれぞれのトップが出席する、地区医師会主催の懇談会です。
例年、それぞれから話題提供があり、懇親会を通して、連携を密にしていこうという趣旨の会です。
今回は医師会からは、学童期におけるピロリ検診の重要性について報告しました。
将来の胃がん撲滅を目指し、鶴岡から率先して事業が展開されることを期待したいと思います。
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第35回 市町長・部課長、庄内保健所、荘内病院、こころの医療センター、医師会役員懇談会
日 時 平成27年11月27日(水) 18:30~
場 所 グランド エル・サン
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配布資料
次 第
1.開 会 鶴岡地区医師会 副会長 土田 兼史
2.会 長 挨 拶 鶴岡地区医師会 会長 三原 一郎
3.来 賓 挨 拶 鶴岡市 榎本 政規 市長
4.話 題 提 供
(1) 鶴岡市
○認知症初期集中支援チームについて
鶴岡市 健康福祉部 長寿介護課長 菅原 繁 氏
(2) 庄内保健所
○地域医療構想の策定及び保健所事業への御協力について
医療総括監 兼 庄内総合支庁保健福祉環境部医療監 兼 庄内保健所長 阿彦 忠之 氏
(3)こころの医療センター
○山形県立こころの医療センターのオープン、東北2つめの医療観察法病棟の始動
医療観察法病棟1年生病棟医の雑感もろもろ
こころの医療センター 副院長 須貝 孝一 先生
(4)鶴岡地区医師会
○学生徒ヘリコバクターピロリ検診/除菌治療の導入に向けて
池田内科医院 渡邊 秀平 先生
5.その他
6.懇 親 会
例年、それぞれから話題提供があり、懇親会を通して、連携を密にしていこうという趣旨の会です。
今回は医師会からは、学童期におけるピロリ検診の重要性について報告しました。
将来の胃がん撲滅を目指し、鶴岡から率先して事業が展開されることを期待したいと思います。
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第35回 市町長・部課長、庄内保健所、荘内病院、こころの医療センター、医師会役員懇談会
日 時 平成27年11月27日(水) 18:30~
場 所 グランド エル・サン
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配布資料
次 第
1.開 会 鶴岡地区医師会 副会長 土田 兼史
2.会 長 挨 拶 鶴岡地区医師会 会長 三原 一郎
3.来 賓 挨 拶 鶴岡市 榎本 政規 市長
4.話 題 提 供
(1) 鶴岡市
○認知症初期集中支援チームについて
鶴岡市 健康福祉部 長寿介護課長 菅原 繁 氏
(2) 庄内保健所
○地域医療構想の策定及び保健所事業への御協力について
医療総括監 兼 庄内総合支庁保健福祉環境部医療監 兼 庄内保健所長 阿彦 忠之 氏
(3)こころの医療センター
○山形県立こころの医療センターのオープン、東北2つめの医療観察法病棟の始動
医療観察法病棟1年生病棟医の雑感もろもろ
こころの医療センター 副院長 須貝 孝一 先生
(4)鶴岡地区医師会
○学生徒ヘリコバクターピロリ検診/除菌治療の導入に向けて
池田内科医院 渡邊 秀平 先生
5.その他
6.懇 親 会
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庄内医師集談会 第34回
日時:平成27年11月29日(日)13:00~17:30
会場:鶴岡地区医師会3F講堂
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34回目となる鶴岡と酒田の合同勉強会です。
今年は、鶴岡が当番となり、11月29日に開催されました。
以下、演題と簡単なメモを記載しておきます。
1)他院より経皮内視鏡的胃瘻造設不能として紹介された症例の経管栄養の転機について
鶴岡協立病院 ○高橋美香子 菅原真樹
2)当院における冠動脈、下肢CTOインターベンション
庄内余目病院 循環器内科 菊池 正
糖尿病、透析患者、高齢、寝たきりが多い、喫煙
多数の冠動脈、下肢CTOインターベンション事例を画像を交えて報告
高齢者、合併症をもつ患者が大部分
生命予後にはあまり貢献していない
あくまで症状緩和
3)糖尿病に合併した壊死性筋膜炎の一例
鶴岡協立病院 森村 広子
打撲後に生した右母趾の壊疸病変
抗生剤とデブリートマンで治癒
細菌培養から壊死性筋膜炎と診断
4)食物アレルギー研修に参加して
日本海総合病院 小児科 田辺 さおり
2週間にわたる食物アレルギー研修に参加しての方向
食物経口負荷試験で、食べると症状ができる食物だけを制限する
5)肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術
鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一
内視鏡下の手術についての報告、
肩板修復が重要
6)がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科地域連携の取り組み
鶴岡市立荘内病院 鈴木 聡
がん治療前後の口腔ケア
1年間 53例 平均67歳
胃がん、大腸癌、乳がん に限られる
歯科診療所、連携歯科医 92%
歯科での処置、歯周病>クリーニングのみ>抜歯>虫歯治療>義歯調整
口腔管理計画書 作成率 50%と低いのが課題
診療報酬上にメリットがあまりない
7)県立こころの医療センター受診患者の実態について
山形県立こころの医療センター 大石 祥
特徴的な治療
電気けいれん療法
クロザピン
特徴的な病棟
こども病棟
ストレス病棟
医療観察法病棟
初診患者数が2倍 (予約化に移行)
外来延べ患者数:増加
時間外受診、新入院患者数は増減なし
認知症の入院は、思ったより少ない
医師の負担増、常勤9名、医師不足
8)当院での在宅医療の状況
石橋内科胃腸科 石橋 学
5年間訪問診療をした176名(末期がん:23名:現在訪問中:41名を含む)
何らかのかたちで訪問終了した112名を分析した
女性:63%、
在宅医療の理由:病院からの紹介64%、 通院困難:36%
年齢:
疾患:脳血管>精神疾患>ADL低下
介護度:5:31%、4:26%、3:22%
主介護人、嫁:40%、配偶者:25%
訪問看護利用:41%
褥創:29%
胃瘻:21%
終了理由
病院へ紹介:53%、死亡:30%、施設:17%
病院紹介理由:肺炎、食欲低下、マヒ・意識障害
分析
病院からの紹介は、在宅から病院、施設入所へ移行例が多い
通院困難での在宅移行例は、自宅で亡くなるケースが多い
介護人は、圧倒的に女性が多い
訪問看護利用者は、死亡グループに多い
9)脳ドックで発見された疾患について ~7年半の経験から~
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
脳ドック 4つのコース
全:528例、
偶然見つかった無症候性脳疾患:172例
未破裂脳動脈瘤:16例19個
腫瘍性病変:11例 (髄膜腫、下垂体腺腫、ラトケのう胞、くも膜のう胞、松果体のう胞、)
深部白質変化:130例
その他疾患:14例
10)日本海総合病院における脳死臓器提供病院としての取り組みの経緯と展望について
日本海総合病院 外科
我が国の移植実績は極めて少ない
日本海総合病院でもまだ事例はない
「脳死は人の死という認識」が普及していない
11)リスク評価を導入した酒田市の対策型がん検診
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
酒田での胃がん検診受診率:31-32%程度で推移
ピロリ菌検査を併用したリスク検診の導入で
受診率は増加しなかったものの、発見胃がんは増加した
内視鏡での胃がん発見率は、レ線の2-3倍
集約的胃がん検診の方途
リスク検診
BCD群 → 内視鏡検査(医療保険)へ
A群 → レ線(市検診) → 内視鏡検査(医療保険)
○特別講演
座長 荘内病院 院長 三科 武
演題:「世界をリードする日本の大腸内視鏡医療」
講師:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 教授 工藤 進英
大腸内視鏡の分野で世界的にも高名な工藤先生の講演を拝聴しました。
幻のがんと言われた陥凹型大腸がん(Ⅱc)の発見の経緯などを含む多くのエピソードと内視鏡写真を交えた講演は壮大なものでした。講演後、懇親会、二次会とご一緒させて頂きましたが、世界的な権威にも関わらず気さくに接して頂き、素晴らし先生だなと改めて感銘を受けました。
庄内医師集談会 第34回
日時:平成27年11月29日(日)13:00~17:30
会場:鶴岡地区医師会3F講堂
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34回目となる鶴岡と酒田の合同勉強会です。
今年は、鶴岡が当番となり、11月29日に開催されました。
以下、演題と簡単なメモを記載しておきます。
1)他院より経皮内視鏡的胃瘻造設不能として紹介された症例の経管栄養の転機について
鶴岡協立病院 ○高橋美香子 菅原真樹
2)当院における冠動脈、下肢CTOインターベンション
庄内余目病院 循環器内科 菊池 正
糖尿病、透析患者、高齢、寝たきりが多い、喫煙
多数の冠動脈、下肢CTOインターベンション事例を画像を交えて報告
高齢者、合併症をもつ患者が大部分
生命予後にはあまり貢献していない
あくまで症状緩和
3)糖尿病に合併した壊死性筋膜炎の一例
鶴岡協立病院 森村 広子
打撲後に生した右母趾の壊疸病変
抗生剤とデブリートマンで治癒
細菌培養から壊死性筋膜炎と診断
4)食物アレルギー研修に参加して
日本海総合病院 小児科 田辺 さおり
2週間にわたる食物アレルギー研修に参加しての方向
食物経口負荷試験で、食べると症状ができる食物だけを制限する
5)肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術
鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一
内視鏡下の手術についての報告、
肩板修復が重要
6)がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科地域連携の取り組み
鶴岡市立荘内病院 鈴木 聡
がん治療前後の口腔ケア
1年間 53例 平均67歳
胃がん、大腸癌、乳がん に限られる
歯科診療所、連携歯科医 92%
歯科での処置、歯周病>クリーニングのみ>抜歯>虫歯治療>義歯調整
口腔管理計画書 作成率 50%と低いのが課題
診療報酬上にメリットがあまりない
7)県立こころの医療センター受診患者の実態について
山形県立こころの医療センター 大石 祥
特徴的な治療
電気けいれん療法
クロザピン
特徴的な病棟
こども病棟
ストレス病棟
医療観察法病棟
初診患者数が2倍 (予約化に移行)
外来延べ患者数:増加
時間外受診、新入院患者数は増減なし
認知症の入院は、思ったより少ない
医師の負担増、常勤9名、医師不足
8)当院での在宅医療の状況
石橋内科胃腸科 石橋 学
5年間訪問診療をした176名(末期がん:23名:現在訪問中:41名を含む)
何らかのかたちで訪問終了した112名を分析した
女性:63%、
在宅医療の理由:病院からの紹介64%、 通院困難:36%
年齢:
疾患:脳血管>精神疾患>ADL低下
介護度:5:31%、4:26%、3:22%
主介護人、嫁:40%、配偶者:25%
訪問看護利用:41%
褥創:29%
胃瘻:21%
終了理由
病院へ紹介:53%、死亡:30%、施設:17%
病院紹介理由:肺炎、食欲低下、マヒ・意識障害
分析
病院からの紹介は、在宅から病院、施設入所へ移行例が多い
通院困難での在宅移行例は、自宅で亡くなるケースが多い
介護人は、圧倒的に女性が多い
訪問看護利用者は、死亡グループに多い
9)脳ドックで発見された疾患について ~7年半の経験から~
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
脳ドック 4つのコース
全:528例、
偶然見つかった無症候性脳疾患:172例
未破裂脳動脈瘤:16例19個
腫瘍性病変:11例 (髄膜腫、下垂体腺腫、ラトケのう胞、くも膜のう胞、松果体のう胞、)
深部白質変化:130例
その他疾患:14例
10)日本海総合病院における脳死臓器提供病院としての取り組みの経緯と展望について
日本海総合病院 外科
我が国の移植実績は極めて少ない
日本海総合病院でもまだ事例はない
「脳死は人の死という認識」が普及していない
11)リスク評価を導入した酒田市の対策型がん検診
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
酒田での胃がん検診受診率:31-32%程度で推移
ピロリ菌検査を併用したリスク検診の導入で
受診率は増加しなかったものの、発見胃がんは増加した
内視鏡での胃がん発見率は、レ線の2-3倍
集約的胃がん検診の方途
リスク検診
BCD群 → 内視鏡検査(医療保険)へ
A群 → レ線(市検診) → 内視鏡検査(医療保険)
○特別講演
座長 荘内病院 院長 三科 武
演題:「世界をリードする日本の大腸内視鏡医療」
講師:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 教授 工藤 進英
大腸内視鏡の分野で世界的にも高名な工藤先生の講演を拝聴しました。
幻のがんと言われた陥凹型大腸がん(Ⅱc)の発見の経緯などを含む多くのエピソードと内視鏡写真を交えた講演は壮大なものでした。講演後、懇親会、二次会とご一緒させて頂きましたが、世界的な権威にも関わらず気さくに接して頂き、素晴らし先生だなと改めて感銘を受けました。