鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.510 (庄内南部地域連携パス推進協議会ホームページ)

2015-04-30 16:19:07 | 日記


庄内南部地域連携パス推進協議会ホームページを公開しました。

庄内南部地域連携パス推進協議会ホームページ
http://www.tsuruoka-path.net/


<あいさつ文>

山形県、鶴岡・三川地区では、09 年4 月に庄内南部地域連携パス推進協議会を設立し、現在、大腿骨近位部骨折、脳卒中、5大がん、糖尿病、心筋硬塞の地域連携パスを運用しています。当地区の地域連携パスの特徴は、パスをIT化し疾患データベースを構築することで、データ解析を容易とし、疾病管理に応用できることにあります。とくに、大腿骨近位部骨折、脳卒中、心筋硬塞の地域連携パスにおいては、当地区の中核病院である市立荘内病院に受診あるいは搬送されるすべての患者を登録し、それぞれの疾患の急性期から回復期(維持期)までの経過の詳細をリアルタイムに把握することが可能となりました。これら蓄積されたデータは、データマイニング委員会で解析し集計表として公開しています。また、パス運用から得られたさまざまな知見は、日本クリニカルパス学会などで報告しています。

 本ホームページでは、庄内南部地域連携パス推進協議会の活動、地域連携パスの内容・運用状況、パスデータの解析結果(集計表)、学会報告の要旨などを公開するものです。地域連携パスに取り組んでいる全国の皆様の参考になれば幸いです。

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No.508 (日本在宅医学会もりおか大会)

2015-04-27 11:19:06 | 日記


日本在宅医学会もりおか大会
日時:平成27年4月25日ー26日
会場:マリオス 盛岡地域交流センター アイーナいわて県民情報交流センター
大会長:木村幸博(もりおか往診クリニック)




在宅医療に関しては門外漢ですが、チームもりおかのIさんからの依頼で座長を務めることになり、参加してきました。今大会ではシンポジウムなどのプログラム数は約60、ポスター掲示は275枚だったそうで、アイーナの会場で行われたセッションはどこも満席に近い状態で立ち見が出るほどの盛況でした。時代の流れは、病院中心の医療から在宅医療を含む多職種協働による地域包括ケアシステムの構築へと大きく変わっていることを実感しました。

私が座長を担当したポスターセッションのテーマは「連携・多職種協働」でしたが、在宅での独居高齢者における食事支援、眠剤を乱用する高齢女性患者にプラセボを使用し奏効した事例、リハ士会の設立の経緯と意義、急性期病院と介護事業所との対話の場づづくり、訪問診療導入シートの効果と改善点、多様な介護サービス事業所を運営する法人での質向上を向けた取り組みでしたが、それぞれ興味深い発表で私自身の勉強にもなりました。

鶴岡でも多くの取り組みを行っているわけですので、このような学会に積極的に参加しまた報告することで、更なる成長を期待したいと思いました。




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No.507 (上越在宅医療連携懇話会)

2015-04-23 12:23:27 | 日記


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第2回上越在宅医療連携懇話会
日時:2015年4月21日 19:00-21:00
会場:デュオ・セレッソ 2階 (上越市)
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21日(火曜)、上越市で行われた「上越在宅医療連携懇話会」で、Net4Uの講演してきました。まず驚いたのは参加者の多さ、会場はほぼ満席状態でした。上越地域の在宅医療、医療・介護連携への関心の高さが伺われました。




冒頭、服部上越医師会会長から開会のあいさつがありましたが、「住み慣れた地域で充実した人生を実現する体制が地域医療である。この体制は本人・家族を中心に、医療関係者のみではなく、行政・福祉・企業・ボランティア・隣近所等の多くの組織と人々の連携のもとになりたつ。上越医師会のもっとも重要な役割りがこの地域医療のコーディネートである。」という言葉には感動しました。



次いで、「妙高MCネットによる多職種連携」の実際として訪問看護師からの報告がありました。妙高MCネットとは、安価なグループウエアを利用した情報共有・コミュニケーションツールです。妙高地区の95%の介護系施設が参加しているというのが特徴のようです。因みに医療機関の参加は7施設、訪問看護ステーション、薬局がそれぞれ3施設参加とのことです。



私は、「多職種協働とヘルスケア・ソーショル・ネットワーク「Net4U」」と題した講演をしてきましたが、反応はまずまずだったと思います。

閉会の辞として、黒木副会長から在宅医療を支える医療体制の課題として以下の指摘がありました。抱える課題はどこも同じですが、医師会のトップが地域の課題、危機感ををきちんと認識している地域だと感じました。

1、マンパワー不足:在宅医療の増加。在宅医療を提供する医師不足。
2、医療依存度の高い患者の増加:看取り、がん、難病患者の増加
3、24時間365日対応
4、緊急入院先の不足:
4、在宅を補完する病院や施設不足:
5、医療と介護の連携不足:生活への理解不足



懇親会では、前荘内病院院長の松原先生とご一緒させて頂きました。相変わらず饒舌でお元気そうでした。あと1年、病院に勤務するそうです。

往復は愛車Zで・・



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No506 (馬渡の桜+野草 )

2015-04-21 10:26:55 | 日記
今年の桜、あっという間でしたね。例年、桜を求めて遠出するのですが、今年は
どこにも行けずに終わってしまいました。

毎年撮っている馬渡の桜は、ワンチャンスでしたが、昼休みの時間を利用して写
真に収めることができました。先日、里山で撮った野草の写真も一緒にアップし
てみました。鑑賞頂ければ幸いです。

写真


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No.504 (医師会勉強会)

2015-04-18 10:59:54 | 日記
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鶴岡地区医師会勉強会
「どうなる、鶴岡のそして山形の医療?!
 ケア需要予測とケアサイクル論から考える未来医療」
一般社団法人 未来医療研究機構 代表理事 長谷川 敏彦 氏
日時:1015年4月17日
会場:医師会3F講堂
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長谷川先生とは、12年ほど前にNet4Uの開発者である秋山先生が「僕が開発したシステムを見て欲しい」と鶴岡に連れてきたことがありその時が初対面だったようです(実は良く覚えていないのです)。それ以来の来鶴のようですが、Net4Uのことを覚えていて、Net4Uのその後を知りたいとのリクエストがあり、講演前の昼の時間帯にNet4Uの在宅医療における活用などについてプレゼンさせて頂きました。

長谷川先生の講演は、e-learningで一度拝聴したことがあり、斬新な内容でとても面白かったという記憶があります。今回の講演でも、人口動態を含む多くのデータを駆使し、人類の進化や歴史を踏まえながら、これからの日本、地域社会、とくに山形県、鶴岡市の医療・介護がどう変化していくのか、その課題と対策などにつきとても興味深い講演を聴講しました。

これからの日本は、世界のトップを切って、”50歳以上人が人口の60%以上を占める”という今まで人類の歴史上経験したことがない、”想像を絶する時代”を迎えます。そのような時代のなか、医療の分野も大きな転換の時期を向かえています。

超高齢社会ではケアサイクル(慢性期~急性期を繰り返す)という概念が必要で、そのためには、診療所、病院、施設、生活資源など、ばらばらに回っているサイクルを地域全体で回す必要があります。そのためには、多職種のチーム化、電子カルテによる情報の共有(ケアサイクルカルテ、ケアサイクルノート)、個々の専門医をつなぐ総合診療医の育成などを整備し、ケアサイクルマネジメントが必要で、その要件として、高齢者の参加と覚悟、医療福祉統合システム、インターフェース、チームと評価、新たな人間観、疾病観と教育があると説きます。

最後に、鶴岡は人類が経験したことが未曽有の超高齢社会の希望の光であり、鶴岡ができなければどこもできない、鶴岡が人類を救う!と激励の言葉を頂きました。人類が経験したことがない”有り得ない社会”に対して、医療者としてのわれわれはどう対応すべきか、また一個人としてどう生きるべきか、大変示唆に富んだ講演でした。


第1部 社会


 大転換する社会 人口遷移で日本は別の国に
 これからの時代は、50歳以上が人口の60%(65歳以上が40%、75歳以上が28%)を占める高齢者社会となる
 過去の人類の歴史上あり得ない、想像を絶する時代(50歳以下が80%以上というのが今までの歴史)
 進化の歴史上、生殖後人口が半分以上というのは、有り得なかった(通常動物は生殖年齢を終えると死ぬ)

 大転換する人生
  長寿改革で人生の第2トラックを考えなければならない時代へ
  就職中の時間と定年後の時間がほぼ同じになった
  第2のトラックでは、新しい人間観、健康論、社会保障、医学体系、医療システムが必須

 大転換する家族
  独居、夫婦のみ家族が60-70%を占める家族構成となる
 
第2部 列島


 人口の都市への集中と地方の収縮
 地方が生き残るためには、住むのに魅力的なまち(伝統、文化、食べ物・・)そして「人」
 大転換する需要 
  ~介護・高齢者医療倍増、入院・外来は増えず~

第3部 医療


 大転換する医療 ~治すから支えるケアサイクル~
 ケアサイクル=急性期ケア、回復期ケア、長期ケアを繰り返して、末期へ
 地域包括ケアシステムには、ケアサイクルの概念が必須
 そのためには、診療所、福祉施設、リハ病院、病院との連携が不可欠
 後期高齢者の入院回数と要介護支援者数はほぼ同数推移する

第4部 供給
 

 医療機関は、「専門」、「総合」、「混合」、「長期」の4つの機能へ分化
 19世紀の医療から21の医療への大転換
  年齢:50歳までから85歳以上へ、
  病気:単一疾患から多疾患へ、
  目標:治癒から機能改善へ、
  場所:病院から地域へ

第5部 総括


 未知の大海へあと50年で終着
 バッドニュース:大規模災害、政治動乱、高齢津波
 グッドニュース:豊かな歴史資源、
 21世紀型人口社会という未踏の荒野へ、日本は時期刻々と世界新記録を更新、総日本人研究実験者

配布資料1


配布資料2

 
懇親会


なお、長谷川先生は石原莞爾を崇拝しており、石原先生とのツーションは、記念になったかも?

おまけ

医師不足の本質から日本の医療を考える

http://ikss.net/enterprise/images/159.pdf

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No503 (鶴岡公園の桜2015 )

2015-04-16 10:31:07 | 日記
昨日の朝、雨も上がり青空が広がってきたので、鶴岡公園へ桜を撮りに行ってき
ました。桜はきれいですね。

写真


先日、望遠レンズを手に入れたので、今回は望遠レンズの試写も兼ねています。
背景のボケや凝縮効果は、望遠レンズならではですね。

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No.502 (南庄内在宅医療を考える会 世話人会)

2015-04-14 10:33:07 | 日記
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南庄内在宅医療を考える会 世話人会
日時:4月13日 19:00~21:00
会場:医師会会議室
出席者:石橋、土田、中村、三原、ほたる(遠藤、渡邊)
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本年度の「在宅医療を考える会」は、在宅医療を担う医師の互助機能の確立を目指すこととしました。

在宅医療の互助の仕組みとして、現在「ゆきちネット」があります。

ゆきちネットは、看取りが近い患者を在宅で抱えているかかりつけ医が、旅行や出張などで留守にする間のバックアップを一定の謝礼を支払うことで依頼するという仕組みですが、2年間の運用で、実際に利用された件数は限られています。実際にそのようなケースが少ないのか、利用を躊躇しているのか、制度を知らないのか、個人的なつながりで済んでいるのか分析が必要ですが、いずれにしろ機能していないというのが現実です。

有効に機能するあらたな互助の仕組みが必要ですが、それを今年は徹底的に話し合おうということになりました。それには、まずは在宅医療(施設も含む)や看取りに対する意識を医師間で共有する必要がありますし、市民啓発も必要です。また、地域医療ビジョン検討委員会の答申として、在宅看取りを進めるためのネットワークづくりとして「在宅診療コントロールセンター」の創設という提案もでています。このあたりも含めた活発な意見交換を期待したいと思います。

また、通院できなくなった患者さんが訪問診療を希望しても応じない例が散見されることがほたるより報告され話題となりました。かかりつけ医としての基本姿勢は、通院できなくなった患者さんでも、患者さんの希望があれば最期まで責任をもって看るということにあると思います。さまざまな事情で看れないのであれば、少なくとも他院へ診療情報提供書を添えて紹介すべきです。このあたりの医師の意識についても、率直な意見交換ができればと思っています。

本年度の予定としては、まずは、在宅医療の現状について簡単な予備調査を行い、1回目は、今のところ、6月23日(火曜)を予定しています。初回は、酒田の岡田先生をお呼びし、30分ばかり酒田の在宅医療の現状をお聞きした後、忌憚のない話し合いを行いたいと思います。多くの皆さまの参加を期待します。

参考

在宅医療を考える会これまでの内容


支え合いグループ「ゆきちねっと」合意事項

平成25年4月15日

1.支え合いグループの名称を「ゆきちねっと」とする。
2.手挙げ方式で参加を募る(3月の会に出席した中で11名がすでに参加表明)。
3.その中での細かいグループ分けは特にせず、参加表明した医師で支え合う。
4.参加、脱退、再参加は自由とする。
5.参加者のメーリングリスト(ML)をイントラネット上に作成する(yukichiml)。
6.対象とするケースは「予測できる死亡時の対応」にとりあえず限定する。
7.運用の実際
・まずは医師同士で直接依頼し、調整がつかない場合にML(yukichiml)を介してバックアップ医を募る。
・ML上でもバックアップ医がみつからない場合、世話人(石橋、土田、中村)がコーディネート役となる。
・バックアップ医が決まったら、患者情報をNet4Uやイントラネットメールなどを利用して主治医からバックアップ医へ伝える。
・患者情報は「患者の氏名、住所、電話番号、主病名、症状」を必要最小限とする。なお、Net4Uで共有する場合は、その限りではない。
・謝礼について:主治医はバックアップ医師に謝礼を支払うこととする。その金額は1日当たり1万円とし、拘束日数で金額を算定し、必要経費として認められるであろうことから、バックアップ医は主治医に領収書を渡す。
8.以上を合意事項として文書を作成し、ML上で共有する。

  ※今回は、「予測できる死亡時の対応」に限定する。




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No501 (こぶし園 )

2015-04-14 10:30:56 | 日記
以前ブログでも少し紹介しましたが、新潟県長岡市の高齢者総合ケアセン
ター「こぶし園」の総合施設長小山剛さんが、60歳という若さで世を去りました。


小山さんの講演は2-3回聴いたことがありますが、生活保護者ですらアパートで、
トイレ、バス付。一方施設は、4人部屋、共同トイレ、浴場。それは、避難所で
あり、収容所ではないか。一人暮らしでも住み慣れた住まいでの暮らしをサポー
トするのが介護保険である。家族がいなくとも看れる在宅サービスが必要、とい
うメッセージはインパクトがありました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小山さんは、特別養護老人ホームを小規模化して中学校区に分散。なじみの場所
や人間関係から切り離されずに済むような環境を整えた。

さらに、それらの拠点に地域の在宅を支える機能を持たせた。自宅に365日
3食を届ける。食事介助や排泄介助にその都度、出向く。呼ばれれば、居室をの
ぞくようにテレビ電話で応じる。必要なら、介護職が夜間でも拠点から短時間で
赴く。

目指したのは、「家」に施設サービスを届けることだ。そうすれば、単身者も支
えられる。合言葉は「道路は施設の廊下。自宅は居室」。今から10年ほど前の
話だ。

これが、厚生労働省が平成24年度に創設した介護保険の「定期巡回・随時対応
サービス」のモデルの一つになった。利用料は施設の利用と同様、月ぎめ定額制
だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下「えにし」だよりからの引用

小山剛さんが亡くなる2週間前、親しい人たちにインターネット回線で語りかけ
た言葉をもとに「えにし」の産経新聞論説委員が佐藤好美さんが小山さんの思い
切った改革の「原点」を伝えておられます。少しだけ抜粋します。

 ショートステイは、在宅介護の高齢者を、特別養護老人ホームなどが数日預か
るサービスだ。介護に疲弊する家族はつかの間の休息を取り、雑事を片付けたり、
自身が医療機関にかかったりする。

 だが、要介護の高齢者本人が「ショートステイが好き」という話は聞かない。
事業者も「ショートステイに行きたい高齢者さんはいません」と明言する。それ
でも、在宅介護の継続には必須のサービスだ。

 その在宅介護の継続が難しくなると、施設入所が検討される。施設では食事が
提供され、食事介助も排泄(はいせつ)介助もあり、24時間誰かの目がある。家
族はやっと息をつく。

しかし、「高齢者には、あまりいいことでもない」(小山さん)。たいていの高
齢者は住み慣れた場所で死にたいと思っているからだ。だが、「子供に迷惑をか
けたくない」と強く思っており、入所を受け入れる。

 在宅では家族が疲弊し、入所では本人が折り合いをつけるのは、在宅介護のサー
ビスが足りないからだ。小山さんは「見てしまった後で、逃げるわけにもいかな
い」と、在宅の要介護者にフルタイム、フルサービスを試みる。

くわしくは以下のサイトを。
http://www.sankei.com/life/news/150404/lif1504040027-n1.html

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No.500 (鶴岡准看学院 第57回 入学式)

2015-04-10 09:39:42 | 日記


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鶴岡准看学院 第57回 入学式
日時:平成27年4月9日 13:00~
会場:医師会3F講堂
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本日、うららかな春日和の元、57回目となる鶴岡准看学院入学式が行われ、
今年も初々しい25名の新入生を迎え入れました。全員資格試験に合格し、一人前
の看護師として巣立っていくことを祈念したいと思います。


学院長式辞

ただ今、鶴岡准看護学院に入学が許可された新入生の皆さん、入学おめでとう
ございます。教職員一同大変嬉しく思うと共に、皆さんを心から歓迎いたします。
また、今日まで深い愛情をもって、お子様の成長を支えてこられた保護者の皆さ
ん、心からお喜び申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙し
いところご臨席賜りましたことを厚く御礼申し上げます。

さて本学院は、准看護師を養成することを目的とした学校です。まずは、准看
護師という資格を得るのだという、強い目的意識をもって欲しいと思います。3
月に卒業した皆さんの先輩の合格率は100%というすばらしい結果でした。是非、
皆さんも、一人も落ちこぼれることなく、全員が資格試験に合格し、看護職とし
て社会に巣立ってくれることを願っています。

 そういう皆さんに、本学院でこれからの学生生活を送るにあたって、3つの
ことを心がけるように、お願いをしておきたいと思います。

 ひとつ目は、プロを意識せよ、と言うことです。プロとは、専門的な知識・
技術を持ち合わせた専門職ということです。医療に従事するプロとなるために学
んでいるのだ、と言う明確な意識を持ってほしい、持ち続けてほしい、と言うこ
とです。医療の世界は日進月歩です。基礎から先端的なことまで、学ぶことはた
くさんあり、しかも、どんどん増えています。学年の進行とともに、授業だけで
なく、病院での実習など、過密なスケジュールが待っています。最後の段階で資
格試験を受けて、資格を得ることになりますが、立派なプロになるのだ、と言う
強い意識を持ち続けて、途中でくじけることなく、頑張ってついてきて頂きたい
と思います。

 ふたつ目は、人間力を磨いてほしいと言うことです。看護師は患者さんやそ
の家族と接する時間が長い職種ですし、医師、薬剤師、リハスタッフ、事務職、
介護職などさまざまな職種の調整的な役割も担わなければなりません。専門的な
知識や技術に加えて、他人への思いやり、周囲を理解する力、それらを上手に表
現する力、協調性や判断力、そういった総合的な人間力が必要ということです。
それを欠いては現場では使い物になりませんし、「困った人」「現場のお荷物」
になってしまうかも知れません。これはもちろん一生をかけて磨いていくもので
すが、現場に出ればすぐに要求されることなので、学生のうちからしっかり心が
けて頂きたいと思います。

 三つ目は丈夫な体を作り健康に気をつけるということです。医療の世界は激
務です。肉体的にきついだけではなく、精神的なストレスもあるでしょう。それ
に対応するには、体力・気力が必要です。忙しい中にあっても、体を鍛えること
に、意識的に気を配っていただきたいと思います。規則正しい生活や生活習慣に
気をつけ、体調を崩すことのないように気をつけてください。丈夫で健康な体は
すべての基盤です。

看護職になるために本学に入学した皆さんが、専門的な知識や技術を身につける
だけでなく、精神的にも身体的にも強靭で、周囲から信頼される人間性豊かな人
として育っていかれることを願って止みません。新入生の前途を祝福し、本学院
における勉学が有意義なものになるよう期待して、入学式の式辞といたします。

平成27年4月9日
鶴岡准看護学院 学院長 三原一郎

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No498 (新年度を迎えて )

2015-04-06 15:08:51 | 日記
昨日は、久しぶりに何の予定もない「日曜日」でした。
カレンダーを振り返ってみたら、2月8日以来の休みだったのですね。
前日の土曜日もほとんどが出張などで埋まっていました。
どおりで、忙しかったわけです。

2月第3日曜:日医医療情報システム協議会(前日から)
2月第4日曜:南庄内在宅医療を考える会講演会(菊谷先生)(前日、スキー同好会懇親会)
3月第1日曜:こころの医療センター開院式・式典(前日、庄内P活動報告会)
3月第2日曜:藤島で皮膚科の講演、石黒慶一先生の旭日小綬受賞記念祝賀会(前日、山形市で代議員会、懇親会など夜遅く帰宅)
3月第3日曜:鶴岡みらい健康調査セミナー(前日に福島で講演、日曜朝福島を発って参加)
3月第4日曜:ほたる主催市民公開講座(前日、東京で田中教授の退官記念式典、日曜朝の便で帰鶴後参加)
3月第5日曜:次女の結婚式(前日から東京入り)

さて、そんな慌ただしいなか、新年度を迎えました。
4月1日には、辞令交付式を行い、多くの新人を迎い入れるとともに、多くの人事異動および昇格の辞令を交付しました。

以下、辞令交付式でのあいさつです。

新規採用のみなさん、鶴岡地区医師会への入職を心から歓迎します。今日の素晴らしい天気も皆さんの前途を祝福しているように思います。今、皆さんは固い決意とやる気にみなぎっているのではと思います。その初心を忘れずに、職種、職場はさまざまですが、それぞれ部署で、それぞれの役割をしっかりと果たして頂きたいと思います。

配置換えになったみなさん、不満、不安も含めさまざまな想いいがあるかと思います。人事異動は、組織内のバランスを保つために、そしてなによりさまざまな経験を積んでいただき、人材を育成するためにも必要なことです。人事異動を新たな挑戦と前向きにとらえ、新しいポジションでの活躍を期待します。

昇格したみんなさん、おめでとうございます。役職をもつ皆さんは、自分の仕事をこなすだけではなく、人を育てるという役割も担わなければなりません。人は、組織の財産です。多くの人材を育てていくことにも注力して欲しいと思います。

人を育てるに当たり以下の山本五十六の名言はヒントになるかも知れまん。
・やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。
・話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
・やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

鶴岡地区医師会は、健康、予防、医療、介護・福祉を総合的に提供する職員数450名を超える会社です。さらに、地域電子カルテの草分けでもあるNet4Uの運用、地域連携パス、緩和ケア普及のためのプロジェクト、在宅医療連携拠点事業、慶應大学生命先端研のメタボローム解析技術の実用化を目指したコホート研究など全国から注目される数多くの取り組みも行っている組織でもあります。

このような先進的な多くの取り組みができているのは、皆さんがそれぞれに努力をしているからに他なりません。みなさんの日々の尽力には、敬意を表するところですが、今後とも、鶴岡地区医師会の多くの成果に誇りをもち、努力して頂けることを期待したいと思います。

みなさんの一層の御活躍を心から期待して辞令交付式の挨拶といたします。


本年度もどうぞよろしくお願いします。

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