第36回 庄内医師集談会
日時:2017年11月26日 13:00-
場所:鶴岡地区医師会館 3F講堂
<小児科関連>
1、髄膜炎を繰り返した髄膜脳瘤の一例
荘内病院小児科 新井 啓
副鼻腔炎、→細菌性髄膜炎、→髄膜脳瘤、→手術へ
鼻腔、髄液から、培養陽性、グラム陽性双球菌 肺炎球菌
バイタルサイン (体温、呼吸数、心拍数)の診断のきっかけとして重要
2、当地区における食物アレルギー診療の現状と課題
三井病院 小児科 三井 直弥
食物経口負荷試験 100例
卵白>乳>小麦
庄内、アレルギー専門医がいない
大人の食物アレルギーは、花粉症と関連していることが多い。
3、高校の海外修学旅行の現状と課題
三井病院 小児科 三井 直弥
海外への修学旅行における食物アレルギーや旅行者下痢症の対応について
<消化器科関連>
4、早期胃がんの1例(ESD拡大切除の再発死亡例)
ほんま内科胃腸科医院 本間 清明
内視鏡、CTなどで表層のがんと診断、
ESD拡大切除:病理、分化型の腺癌、深部、断端 陰性
41か月後、肝転移、リンパ節腫大、→死亡
病理の見直しで、一部にリンパ管内に浸潤
5、胃がん検診、胃X線によるハイリスク群集約の有用性と問題点
~ABC検診による集約と比較して~
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
胃がん検診受診率:山形県1位
X線検診、みのがし例がある
内視鏡で、胃癌の発見率が2倍に
X線で異常なく、内視鏡で発見された35例に、襞(ひだ)の消失、襞の形状変化あり
6、2型糖尿病の悪化にて偶発的に発見された膵こう部原発神経鞘腫の1例
荘内蟯院 外科 白幡 康弘
まれな膵臓に発症した神経鞘腫の症例報告
糖尿病の悪化例、Echo、CTを
<血管病変関連>
7、当院における下肢静脈瘤治療の現状
~血管内高周波焼却術導入から1年が経過して~
庄内余目病院 圓本 剛司
従来の治療、高位結節、ストリッピング
→皮膚切開が必要
血管内高周波焼却術(RFA)(+スタブ法)が主流
小伏在静脈も可能に、
90%以上がRFA
60歳―70歳がピーク、高齢者が多い、若年層にも治療例増えている
手術時間:40-50分、
自覚症状消失:100%、膝の痛みの消失:40%、
8、OCT血管内視鏡が有用であった冠動脈解離が原因であったACS症例
庄内余目病院 心臓センター 循環器内科 菊地 正
42歳女性例、動画で紹介
<精神疾患その他、関連>
9、統合失調症の認知機能障害に対するアプローチ
山容病院 精神科 渋谷 直史
就労継続率 23-24% 援助付き50-60% 失職率も高い
統合失調症の症状、陽性症状、陰性症状、
認知機能障害が就労できない要因となっていることが多い
認知機能:神経認知 と 社会認知 → 社会的行動障害
VCAT-J,SCIT、プログラムを導入
VCAT-J:PCのゲームを使ったプログラム
SCIT:社会認知、対人関係のトレーニング
10、認知症診療における脳神経外科診療所の役割
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
庄内地方の認知症 1.3万人
脳神経外科医8名、全国平均の半分
神経内科医6名、
認知症:278例 アルツハイマー病212例を経験
初診時、全員にHDS-R,MMSE,MRI、定期的なフォローアップを実施
認知症症状の慢性硬膜下血腫の事例を経験した
認知症治療前の画像診断は必要
11、医師に感染対策上の行動変容を促すための感染対策チーム(ICT)の役割
荘内病院 鈴木 聡
ビーフリード(アミノ酸製剤)による敗血症事例が発生 セルウス菌
混注を禁
点滴は8時間以内、
以上のルールを守れるかのアンケート調査 → 概ね肯定的、
以上、使用料は減少、
1000mlのビーフリードは使用は禁止とした、
<基調講演>
2017年3月に発生した麻しんの対応・課題
庄内保健所長 石川 仁
庄内地域に拡がった要因と対策
追跡、緊急ワクチン対象者の選別、優先的に庄内地域に配備
企業への協力要請
ワクチン接種率は高かった
情報公開のあり方
パネルディスカッション
日本海総合病院 副院長 齋藤 宗一
川口耳鼻咽喉科クリニック 川口 和浩
荘内病院 感染管理認定看護師 若松 由紀子
佐久間医院 佐久間 正幸
発症(疑い)時の窓口は、保健所で良いのか、
良いが、県健康福祉部や国立感染症研究所とも連携して対応することになる
どのように報道するのかは、(保健所ではなく)県の担当者が決めている
情報公開の県間での違い
情報はなるべく公開すべき、地域の意識の問題だと思う、
情報提供におけるメール(メーリングリストなど)の活用は有効かも
修飾型の診断
確定診断には、PCRが有効
パネラーから
患者を診た医師は、保健所に連絡先を伝えておくことが大事
麻しんワクチン接種に対するサポート体制の充実を望む
小児に流行したらどうなる?
小児はワクチン接種がほぼ完了しているが、問題は1歳未満の未接種児、
2回接種で、発症例もあった(協立例)
学校の職員へのワクチン接種の徹底
アウトブレイク時のワクチン供給は十分か?
国立感染症研究所を通して依頼することができるかもしれない
日時:2017年11月26日 13:00-
場所:鶴岡地区医師会館 3F講堂
<小児科関連>
1、髄膜炎を繰り返した髄膜脳瘤の一例
荘内病院小児科 新井 啓
副鼻腔炎、→細菌性髄膜炎、→髄膜脳瘤、→手術へ
鼻腔、髄液から、培養陽性、グラム陽性双球菌 肺炎球菌
バイタルサイン (体温、呼吸数、心拍数)の診断のきっかけとして重要
2、当地区における食物アレルギー診療の現状と課題
三井病院 小児科 三井 直弥
食物経口負荷試験 100例
卵白>乳>小麦
庄内、アレルギー専門医がいない
大人の食物アレルギーは、花粉症と関連していることが多い。
3、高校の海外修学旅行の現状と課題
三井病院 小児科 三井 直弥
海外への修学旅行における食物アレルギーや旅行者下痢症の対応について
<消化器科関連>
4、早期胃がんの1例(ESD拡大切除の再発死亡例)
ほんま内科胃腸科医院 本間 清明
内視鏡、CTなどで表層のがんと診断、
ESD拡大切除:病理、分化型の腺癌、深部、断端 陰性
41か月後、肝転移、リンパ節腫大、→死亡
病理の見直しで、一部にリンパ管内に浸潤
5、胃がん検診、胃X線によるハイリスク群集約の有用性と問題点
~ABC検診による集約と比較して~
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
胃がん検診受診率:山形県1位
X線検診、みのがし例がある
内視鏡で、胃癌の発見率が2倍に
X線で異常なく、内視鏡で発見された35例に、襞(ひだ)の消失、襞の形状変化あり
6、2型糖尿病の悪化にて偶発的に発見された膵こう部原発神経鞘腫の1例
荘内蟯院 外科 白幡 康弘
まれな膵臓に発症した神経鞘腫の症例報告
糖尿病の悪化例、Echo、CTを
<血管病変関連>
7、当院における下肢静脈瘤治療の現状
~血管内高周波焼却術導入から1年が経過して~
庄内余目病院 圓本 剛司
従来の治療、高位結節、ストリッピング
→皮膚切開が必要
血管内高周波焼却術(RFA)(+スタブ法)が主流
小伏在静脈も可能に、
90%以上がRFA
60歳―70歳がピーク、高齢者が多い、若年層にも治療例増えている
手術時間:40-50分、
自覚症状消失:100%、膝の痛みの消失:40%、
8、OCT血管内視鏡が有用であった冠動脈解離が原因であったACS症例
庄内余目病院 心臓センター 循環器内科 菊地 正
42歳女性例、動画で紹介
<精神疾患その他、関連>
9、統合失調症の認知機能障害に対するアプローチ
山容病院 精神科 渋谷 直史
就労継続率 23-24% 援助付き50-60% 失職率も高い
統合失調症の症状、陽性症状、陰性症状、
認知機能障害が就労できない要因となっていることが多い
認知機能:神経認知 と 社会認知 → 社会的行動障害
VCAT-J,SCIT、プログラムを導入
VCAT-J:PCのゲームを使ったプログラム
SCIT:社会認知、対人関係のトレーニング
10、認知症診療における脳神経外科診療所の役割
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
庄内地方の認知症 1.3万人
脳神経外科医8名、全国平均の半分
神経内科医6名、
認知症:278例 アルツハイマー病212例を経験
初診時、全員にHDS-R,MMSE,MRI、定期的なフォローアップを実施
認知症症状の慢性硬膜下血腫の事例を経験した
認知症治療前の画像診断は必要
11、医師に感染対策上の行動変容を促すための感染対策チーム(ICT)の役割
荘内病院 鈴木 聡
ビーフリード(アミノ酸製剤)による敗血症事例が発生 セルウス菌
混注を禁
点滴は8時間以内、
以上のルールを守れるかのアンケート調査 → 概ね肯定的、
以上、使用料は減少、
1000mlのビーフリードは使用は禁止とした、
<基調講演>
2017年3月に発生した麻しんの対応・課題
庄内保健所長 石川 仁
庄内地域に拡がった要因と対策
追跡、緊急ワクチン対象者の選別、優先的に庄内地域に配備
企業への協力要請
ワクチン接種率は高かった
情報公開のあり方
パネルディスカッション
日本海総合病院 副院長 齋藤 宗一
川口耳鼻咽喉科クリニック 川口 和浩
荘内病院 感染管理認定看護師 若松 由紀子
佐久間医院 佐久間 正幸
発症(疑い)時の窓口は、保健所で良いのか、
良いが、県健康福祉部や国立感染症研究所とも連携して対応することになる
どのように報道するのかは、(保健所ではなく)県の担当者が決めている
情報公開の県間での違い
情報はなるべく公開すべき、地域の意識の問題だと思う、
情報提供におけるメール(メーリングリストなど)の活用は有効かも
修飾型の診断
確定診断には、PCRが有効
パネラーから
患者を診た医師は、保健所に連絡先を伝えておくことが大事
麻しんワクチン接種に対するサポート体制の充実を望む
小児に流行したらどうなる?
小児はワクチン接種がほぼ完了しているが、問題は1歳未満の未接種児、
2回接種で、発症例もあった(協立例)
学校の職員へのワクチン接種の徹底
アウトブレイク時のワクチン供給は十分か?
国立感染症研究所を通して依頼することができるかもしれない