鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

SONY RX10M3:試写

2016-07-28 16:49:16 | 日記



最近、新しいカメラを買いました。

SONY RX10 M3 です。

一眼レフではありませんが、一台で広角から超望遠までをカバーします。

一眼レフは、レンズ交換ができることが大きなメリットですが、交換レンズを持ち歩かなければならないというデメリットがあります。

また、撮影現場でのレンズ交換というのは結構面倒なものです。

そんな折、愛読書(?)「特選街」で紹介されていた本カメラを心を惹かれ、思い切って買ってみることにしました。。

尊敬する平井先生が、このカメラで素晴らしい動画をFBにアップしているのも後押しになりました。

あちこち出かけて、花を中心に撮影を楽しんでいますが、とくに望遠域での撮影はマクロレンズとはまた違った面白さがあります。

以下、写真集です。ご笑覧頂ければ幸いです。

https://goo.gl/photos/48v3vLfpFHKfjCgDA



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BBQ2016

2016-07-22 15:45:37 | 日記


もう20年以上も継続している恒例のBBQですが、今年も三原宅庭で盛大に行われました。

このBBQの特徴は、毎年新しい人が来てくれることと、昼に始まり夜中まで延々と飲み食べしゃべり続けることです。

本BBQは鶴岡の連携の歴史そのものといってもいいかもしれません。

ストローハット社の皆さんには、設営から後片付けまで、協力して頂き感謝です。

鈴木社長には、いつも沢山の食材と美味しいお酒をありがとうございます。

この場を借りで御礼申し上げます。

来年でも、是非、参加下さい!

ビデオを作成してみました。ご笑覧下さい。

https://youtu.be/M24oaJzlrHg

写真一覧

以下参加者一覧

三原夫妻+娘
鈴木さんご一家(3名)
丹下夫妻
三原皮膚科職員 2名+子供1名
にしき調剤 田中君
島貫先生
菅原先生(夜から)
武田先生家族(3名)
佐藤家族(両親、孫も含め6名)
鎌田先生
公益福祉大学生 2名
土田先生
髙橋さん(東邦薬品)
みずばしょう:工藤由美さん、五十嵐美喜さん
ハローナース:本間幸井さん、佐藤健一君
ストローハット:佐藤君、渡部君、菅原君、田林君、瀬尾さん、
ほたる:田鶴子さん,冨樫さん
小川さん
丸谷先生+息子さん
佐藤和彦先生夫妻
石原良先生
新田君、+PT1名

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第17回 医療情報学会看護学術大会

2016-07-12 15:39:27 | 日記


7月8日~9日、神戸芸術センターで行われた第17回 医療情報学会看護学術大会の教育講演にお呼ばれして、Net4Uの話をしてきました。今回の教育講演は、90分を頂きましたので、動画を交え、Net4Uの歴史、機能、ちょうかいネット、Note4U、活用事例、運用データなどゆっくり話をすることができました。

新しいネタは、Note4Uの活用事例です。




患者さんは、80歳男性。スライドに示した疾患で、在宅療養中です。


K病院の内科医が主治医で、湯田川温泉リハビリテーション病院、荘内病院、訪問看護ステーション「ハローナース」、在宅サービスセンター「ふきのとう」、ツルオカ薬局、三原皮膚科がNet4Uに参加しています。


カレンダー表示画面では、例えば6月には、22回の所見記載、、7回のメモ記載、Note4Uからの連絡が33記載、見守り、通知が2件あることがわかります。


最近、追加された、既読機能です。「あなたと10人が既読です」のところにカーソルを合わせると、この記事を読んだユーザーがリスト表示されます。書き込んだ情報がチーム内できちんと共有されているかを知る上でも有用な機能です。


先日あった実際のイベントです。皮膚病変の写真が添付され、皮膚科医の私へコメント依頼がありました。右肩に水疱が多発してみられましたが、痛みや炎症症状に乏しく、確定診断には至りませんが、多分、帯状疱疹だろうということで返事をしました。


これがその時の私の書き込みです。主治医には、皮膚科医としてコメントと共に、抗ウィルス剤処方の判断をお願いしました。


さて、こちらは患者・家族が利用するNote4Uのトップ画面です。


この事例では、患者家族が患者さんの自宅での様子やバイタルなどを日々書き込んでいます。今回の帯状疱疹の件についてもコメントを連絡ノートに書き込んで頂きました。


Note4Uの連絡ノートに書き込んだ内容は、Net4Uに反映され、医療者側でも共有することができます。

以上のようにNet4U、Note4Uは、在宅療養中の患者さんを多職種で多面的に支えるツールとして活用されています。





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在宅医療にかかる地域別データ

2016-07-12 11:58:45 | 日記
厚労省から在宅医療にかかる地域別データが公開されました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html


そのデータを用いた鶴岡市と酒田市の在宅医療に関する比較です。


1、訪問診療を実施している医療機関は、鶴岡市が33、酒田市が21で、鶴岡が多い

2、診療所による訪問診療所の実施件数は、鶴岡が925件、酒田が1513件と、酒田が圧倒的に多い。
  (在宅に特化した診療所によるものか?)

3、一般診療所による看取りの実施件数は、鶴岡が25、酒田が15、と鶴岡が多い。

4、自宅死の割合は、鶴岡12.8%、酒田 13.4%と大きな違いはない。

5、老人ホームでの死亡割合は、鶴岡が6.7%、酒田が9.6%と酒田が高い。

6、サービス事業所のベッド数では、老健、特養に大きな差はないが、酒田には介護療養型医療施設、小規多機能が多い。


1-3は、医療施設調査(平成16年9月分)、
4-5は、人口動態調査
6は、介護サービス施設・事業所調査

で、調査の方法がそれぞれ異なります。

鶴岡の方が診療所による看取りが多いのに、自宅死の比率では酒田が多いのは、調査の方法と調査期間によるものだと思われます。、

なお、鶴岡の診療所の看取り件数(25)、山形で1位、全国的にみても多い方です。

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鶴岡地区医療学術懇話会:内科医からみて骨粗鬆症治療における最新の知見

2016-07-05 15:53:03 | 日記
先日、鶴岡地区医療学術懇話会で、骨粗鬆症治療における最近の知見という講演を拝聴してきました。新しい知識を得ることは楽しみのひとつです。

皆さんとっては、常識なのかも知れませんが、

骨粗鬆症は、予防する時代から積極的に治療する時代になってきていることを実感しました。

当地区では、大腿骨近位部骨折地域連携パスを10年にわたり運用していますが、最終的な目標(アウトカム)は骨折を減らすこと、再骨折を予防することです。そのためには、積極的な治療が重要だと認識しました。


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鶴岡地区医療学術懇話会
日時:2016年7月4日 19:00~20:30
場所:第一ホテル鶴岡
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●ドラッグインフォーメーション

 プラリア 抗RANKLモノクローナル抗体
 健康寿命を損なう疾患としては、骨折は、脳血管障害、認知症などについで4位(11%)
 椎体骨折、大腿骨骨折
 6か月に1回皮下投与、薬価、29296円(1日単価として決して高くない)
 BPと同等以上の効果
  確実にからだに入れることができる
  アドヒアランスが高い 飲み忘れなどがない
 骨密度に関しては、アレンドロネートより効果が優れるというデータがでている
 骨粗しょう症は治せる疾患
 適応病態
  70歳以上で、大腿骨近位部骨折のリスクの高い人(すでに骨折)
  70歳以上で、活性型VDを服用している方(経口薬を増やさないために)


「内科医からみた骨粗鬆症治療における最近の知見」
帝京大学ちば総合医療センター内分泌代謝内科 岡崎 亮 先生

・日本の骨粗鬆症の治療率は低い

・日本の大腿骨近位部骨折発生率は高い

 欧米では、2000年頃から発症率は減少
  (要因としてBPの処方の増加、骨密度健診が進んだ)
 一方、日本では増加傾向

・ビスフォスフォネート(BP)で、大腿骨近位部骨折は13%から4%へ減少した
 総死亡率が28%減ったの報告も、
 一方で、骨折後患者の19%しか骨粗鬆症の治療を受けていない、
 要因:包括医療ため必要ない薬として切られる、診療所の医師に知識がない

・骨粗鬆症の治療として、すべての項目でエビデンスのある薬物は、
 BP,抗RANKL、女性ホルモンの3種のみ
 一方で、エビデンスのない薬が使われているという現状がある

・もっと、骨折は予防できる!、
 骨折の既往のある人は、必ず薬物治療を
 椎体骨折の最も簡単なスクリーニング法は身長を測ること 
  身長低下は椎体骨折の予測因子
  内科医は、体重だけでなく、半年~1年に1回は身長を測るべき 
  1-2㎝短縮している場合は、椎体骨折を示唆
 どの部位でも骨折の既往のある人は、骨が弱いと考えるべき → 薬物療法
 骨粗鬆症治療 →QOL、寿命の延長へつながる
 骨密度がそれ程低くない群でも、大腿骨近位部骨折の家族歴がある場合は、薬物療法の適応になる
  
・生活習慣病は骨折のリスク
  睡眠時無呼吸症候群、CKD、糖尿病、高血圧、COPDなど,

●COPDと骨粗しょう症
 COPDは、全身性の疾患
 COPDの椎体骨折有病率は80%ときわめて高い、また、60%に複数骨折がある、
 ビタミンD欠乏を合併
 骨折と診断されていない患者が圧倒的に多い
 骨密度低下だけではなく、骨脆弱性が増している(構造上の変化が起きている:TBS)
 椎体形成術で肺活量が増大(オランダ)とのデータもある
 
●糖尿病と骨粗しょう症
 1型、骨密度が低く、骨折する、
 2月、骨密度(一般的に高い)が高くても骨折する、低ければさらに骨折する
 骨密度が低い方が骨折リスクは高い
 糖尿病のコントロールの悪い人は骨折率が高い
 
 皮質骨の多孔性が増している
 大半が、ビタミンD欠乏症、
 血糖コントロールで、骨吸収マーカーが下がる →骨密度の上昇
 やせてる高齢者には使わない方が良い薬:アクトス(骨折リスクがある)
 糖尿病で骨粗鬆症治療率が低い
 アレンドロネート(BP)は、骨密度を増加させる
 アレンドロネート治療群は、糖尿病新規発症が少ない(台湾のデータ)、運動量が増えるため?

●骨吸収抑制薬関連顎骨壊死
 骨吸収抑制薬が顎骨壊死(そもそも感染症)の危険性を増加させる証拠はない
 顎骨壊死で大事なのは、口腔管理、歯科的処置
 休薬による、骨折リスクの方がむしろ問題、

●まとめ
 骨粗しょう症は、健康寿命を保つために重要
 大腿骨近位部骨折の二次予防は必須
 体重だけでなく、身長の変化にも注目
 糖尿病、COPD,CKDの骨折リスクは明らか
 現時点では、生活習慣病合併骨粗しょう症において通常の骨粗しょう症と異なる薬剤選択する根拠は乏しい
 大腿骨近位部骨折抑制効果を有するプライマリケアへの期待


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庄内循環器研究会(DOPPプロジェクトについて)

2016-07-02 15:33:41 | 日記


先日行われた循環器研究会で、現在新潟南病院 統括常勤顧問 和泉 徹先生の「DOPPプロジェクト」の講演を拝聴しました。

DOPPOプロジェクトとは、簡単に言えば、寝た切り予備軍の高齢者(フレイル)に、早期にリハビリテーション(DOPPOリハビリ)で介入することで、健康寿命を延伸しようという運動です。

今後の医学・医療の最大の課題は人口問題であり、これから押し寄せる超高齢少子化社会をどう乗り切るかが大きなテーマである。
そのためには、健康寿命を延伸することが重要であり、放置したら寝た切りになってしまうフレイルに早期に介入し、独歩状態を維持させることが有用である。
DOPPOリハビリは、ストレッチ、バランス、筋力アップ、有酸素運動を組み合せて行うが、目標はあくまで、自分で歩けること(独歩)。
目標は、300メートル歩行。

和泉先生は、40年程前、荘内病院に在籍したことがあるとのことですが、流暢な話と情熱には感銘を受けました。


以下講義メモ

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庄内循環器研究会 第41回
日時:平成28年7月1日
場所:東京第一ホテル鶴岡 2F 鶴の間
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1、医薬品情報提供

2、一般演題
 1)胸部大動脈解離と左冠動脈主幹部への冠攣縮の合併
   荘内病院 循環器科 医長 渡辺 智


 2)術後に追加治療を要したTAV1の2症例
   日本海病院 循環器内科 副科長 桐林 

3、特別講演
  DOPPO プロジェクトについて 
   ~高齢者の独歩歩行をまもるリハビリ~
  医療法人 新潟南病院 統括常勤顧問 和泉 徹 氏

  今後の医学・医療、最大の関心事とは、人口問題!
  とりあえず、2025年をどう凌ぐか
  柏プロジェクト 辻 哲夫
  人口のオーナス現象
  介護職のニーズの増大
  超高齢社会における医療・介護構造 :認知症とフレイル

  フレイル :可逆性の病態;早期に介入することが重要
  1)歩行速度低下(1m/秒未満)
  2)握力低下(男性30kg未満、女性20kg未満)
  3)易疲労感
  4)活力低下
  5)体重減少(年間5kg超)

  心手術の患者を歩いて退院させる!
  多くの疾患~病態は、フレイルを促進させる
  フレイルは水面下で進行する
  循環器病診療と再発予防活動:維持期心臓リハビリテーション
  予後はアシの健康(筋力)がかぎをにぎる
  健康寿命の終点:独歩が危うい(横断歩道、食事歩行、トイレ歩行)、 要介護認定ではない
  健康寿命 →独歩不能 →介護人生
  高齢者の独歩退院をめざす病院づくり:DOPPO
  DOPPOプロジェクト
   参加時:30m歩行が怪しい、片脚立ち秒、トイレ歩行が危うい
   めざせ300m歩行(在宅退院)
   対象除外:聞き分けのないヒト、転倒リスク、入院以前にすでに低ADL
    6人に一人に良い結果、(5人に一人が目標)
  独歩リハビリ処方の基本要素
   ストレッチ、バランス、筋力アップ、有酸素運動、
  手順
   見守りリハ(リスク評価)、→筋力リハ(歩行訓練)、→ バランスリハ(立ち上がり)、→ 強化リハ、→ 維持リハ(歩行訓練)
  歩幅が重要、トップスピードの姿勢が最も最適な姿勢
  6分間歩行距離、
  対象者内訳:運動器、心血管疾患、廃用症候群、脳血管障害
  DOPPOリハビリとQALYを伸ばす、寿命を延ばすこと目的ではない
  セルフケアが基本、プロの関与は限定的
  超高齢化社会は、人類の課題
  2025年問題は、夢をもって解決できる!

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