3月28日、宮崎県日南市の南那珂医師会で講演をしてきました。
宮崎県では、在宅医療を推進するために「在宅医療・介護連携ネットワーク構築モデル事業」を日南市と延岡市に選定し、在宅医療・介護に関わる多職種間の情報共有ネットワークを構築、27年度中に運用を開始するとのこと。これを契機に、日南市では多職種を交えた協議会を立ち上げ、課題解決に向けた検討を行うと共に、宮崎県の中でのモデル地区を目指すそうです。
そのキックオフ会を兼ねて、「在宅医療推進のための連携・スキルアップ研修会」を開催し、先行する鶴岡のNet4Uの話を聞こうというのが、今回、私が講師として呼ばれた経緯のようです。
なお、医師会長だよりでも報告済みですが、この研修会に先立って、先の19日には宮崎県と日南市から、Net4Uの運用の実際を視察に来ています。
研修会次第
1、開会
2、南那珂医師会長のあいさつ
3、説明会
1)「在宅医療の動向について」
宮崎県福祉保健部 津田氏
在宅医療に関する宮崎県の取り組み
・在宅医療推進事業
・在宅医療・介護ネットワーク構築モデル事業
(モデル市町村:延岡市、日南市)
・在宅医療推進のための連携・スキルアップ研修事業
2)「在宅医療・介護ネットワーク構築モデル事業について」
日南市地域医療対策室 中尾氏
在宅医療・介護ネットワーク構築モデル事業として、日南市在宅医療・介護連携推進協議会を設立し、ICT活用による相談システム、情報共有システムの導入、また各種フォーマットの統一化を行う。
4、講演会
「医療と介護を繋ぐヘルスケア・ソーシャルネットワークNet4U」
山形県鶴岡地区医師会 会長 三原一郎
5、閉会
研修会後、医師会長、副会長、県職員、副市長を含む日南市の関係職員などとの懇親会があり、それぞれの在宅医療の現状などについて意見交換を行い、親睦を深めました。南那珂地区では、すでにかなりの数の多職種研修会などを行ってきており、顔のみえる関係は出来上がっているとのことでした。システムを当たり前に使うようになるまでの最初の数か月間を乗り切れば、その後は継続して活用できる基盤はできている地域と感じました。
それにしても宮崎は南国です。鶴岡を出るときは、コートを着ていくべきか迷ったのですが、全くの杞憂、宮崎は半袖でも過ごせるくらいの暖かさでした。至る所にヤシの木が林立し、真っ青の空に白い雲、エメラルドグリーンの海、久々に感じたじりじり感、南国ムード満点の宮崎は、暗く長い冬を耐えてきた鶴岡人にとっては、別天地の感がありました。