鶴岡地区医師会だより

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南庄内在宅医療を考える会

2024-11-29 10:05:08 | 日記

南庄内に在宅医療における重要なポジションである訪問看護師との意見交換

医師と看護師、薬剤師などによる多職種協働は医療の世界では当たり前だが、在宅医療においてはさらに生活という視点も必要となり、介護職のみならず、家族との協働も不可欠である。

医療を実践するうえで、医師にとって看護師はなくてはならない存在であり、とくに、在宅医療では、介護職のみならず、家族との協働も必要であり、調整役との 訪問看護師の役割は大きい。今回の南庄内在宅医療を考える会は、在宅医と訪問看護師とのディスカッションの場とした。
 
以下のテーマで6グループ(1グループ6名)に分かれて意見交換を行った。
 
1,訪問看護師と医師との連携強化
  (ACPを共有した上での)看取り、急変時における訪問看護師と医師との連携強化
   具体的な対策は?
 
2,ITの活用(Net4Uの拡充、オンライン診療、オンラインミーティング・・)
  普及のために必要なことは何? 
  
3,訪問看護師とクリニック看護師との連携
   クリニック看護師との顔のみえる関係づくりにはどんな方策がある?
 
4,今後の訪問看護ステーションの在り方
  訪問看護師の増員、そもそも可能なの?
  訪問看護体制の強化
   訪問看護ステーションのネットワーク・集約化などの可能性とその方策?
 
ーーーーーー
私が参加したグループでの話し合いの内容
 
急変時の対応をどうしているのか?
 訪問看護師
  電話対応できるのは在宅医の半分程度
  薬で対応できるようであれば、常備薬で対応してもらうこともある、
  緊急性のある場合は、家族とも相談の上救急搬送を検討する。
 在宅医 
  緊急時に必要な薬を常備することは医療法上困難。
  在宅移行時に、緊急時の対応の手順などを詳しく説明することはない
 協立病院
  緊急時には受け入れることを条件に在宅医療を実施している 
 
ACP
  医師、訪看ともに、基本的にはACPを実践できていないのが現状。
  ACPは医師を含む患者に関わる多職種が関わるべきで、
  その情報は患者に関わる全てが共有すべきだが、一堂に会するのが難しい
 
ICTの活用
  多職種が同じ情報を共有でき、有用性が高い 
  緊急時には使えない、
  写真を共有できるのは便利(褥創の状態の確認など)
  デイサービスを含む介護施設との情報共有は有用と思われるが、今後の課題。
  Net4Uにはオンライン会議の機能がある、講習会など実施し普及させたい
 
 クリニックの看護師との連携
  重要なテーマであり、今後話し合いの機会をもつべき、

 
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