新たな10年のスタートとなる、21回目の鶴岡市医療と介護の連携研修会が行われました。
ファシリテータとして、新たに東北公益文化大学の鎌田剛氏を迎え、次の10年への新たなステージを目指す“鶴岡連携”の節目となる研修会でした。
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医療と介護の連携研修会
平成28年11月27日 18:45~
生命先端研レクチャーホール
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あいさつ(鶴岡市)
11年目、21回目となる
地域包括ケアシステムの要となる研修会
地域包括支援センター11か所に専門3職種を配置
さらに、地域コーディネーターも配置した
鶴岡の医療介護連携における6つの課題を抽出した
後藤先生の10年間の功績に感謝しつつ、鎌田先生を新たに講師に迎えた
入退院ルールを検討中
医療・介護における連携課題の整理
鶴岡市居宅介護支援事業所部会 部会長 浜岡 めぐみ 氏
鶴岡の医療介護連携における6つの課題について報告
課題1、病院と地域との連携
課題2、医師との連携
課題3、独居、家族との連携
課題4、薬の課題
課題5、通院等など移送支援
課題6、情報共有
グループワーク
次の10年への当事者意識を高める!
多職種連携最前線!!その2
~この先10年、すべきことは何か?~
講師・ファシリテーター
東北公益文科大学 準教授 鎌田 剛 氏
6つの課題毎に5-6人でのGW
お互いの距離感が近いことが大事
グループからの発表
課題1:病院と地域との連携
入退院ルール
退院時期
退院前カンファレンス
ケアマネ、看護師との情報格差(質も含めて)、
課題2:医師との連携
在宅主治医2名+看護師3名の小グループ
病院医師が主治医の場合、相談、連絡が難しい、在宅にも来てくれない
解決策:ちょうかいネットの利用した訪問看護師から病院主治医への連絡、相談(荘内病院)
在宅主治医へ紹介して欲しい(ケアマネが進言?)
病院との話し合いの場が必要
課題3:独居・家族との連携(家族支援を含め)
キーパーソン不在のときの対応
意思表示カードの作成はどうか
介護保険証にはさむ
どうやって普及させるか?
課題4:くすりの課題
薬剤師の活用
在宅訪問服薬指導のPR
荘内病院:節薬シートをつくって取り組んでいる
自己管理ができない人にはとくに有用
在宅専門(しのだ訪問薬局)を開業
かかりつけ薬局は、まだまだというのが現状、
課題5:移送支援
各種組織の送迎サービスの調査
施設の空き時間を送迎サービスを利用
ストレッチャーの保有台数の把握
運転手の確保も必要
経済的メリットが課題
法的にクリアできていないところが多い
異業種連携で解決できるのではないか
課題6:情報共有
必要なときに、必要な情報を
ツールの活用
必要な情報は何か
Net4Uでの情報を継続することが重要
かかりつけ医への普及へ向けて
期待を伝える
有用性を伝える
仕事のプロセスに組み込む
業務の流れに埋め込む
脳卒中パスの活用
ミニレクチャー 鎌田氏
つるおかの連携の強み
次の10年に向けて、研究者の立場から
鶴岡の優れているところは、二項対立を超え、調和がとれていること
医師会 ⇔ 多機関・多職種
ICT ⇔ face to face
医療 ⇔ 介護
国家プロジェクト ⇔ 草の根の活動
鶴岡の次の10年は、共進化の時代?
共進化(co-evolution)
他の種と共に形態や生態を変える自然界の機序
多職種が共に仕事の内容や進め方を変えより今日的なあり方へ適応
「連携」はイノベーション(技術革新)
革新的なモノ・ツールとして、
Net4U、
連携パス、
電子カルテ
革新的な行動として、
医師が他職種に助言を求める
他職種が医師に提案する
ライバル病院が協力する
革新的なアイディアとして、
連携パス
地域完結型
連携
食形態パンフ
現在意識の高い人(イノベーター、アーリーアダプター)は10%程度、
当たり前にするにはこの%を上げていく必要がある、
メリットを具体的にみせる
顔のみえる関係だけでは広がらない
具体的なメリット(課題をこんな方法で解決できる)を言葉で伝える必要がある
結局は、わたしの当事者意識(どうありたいか、どうなりたいか、どうしたいか)が重要!