昨日(7月28日)、「やまがたピンクリボン プレ・フェスタ2013 in つる
おか」が第3学区コミセンで行われました。
ピンクリボン運動については、皆さんご存知のことと思いますが、乳がんの早期
発見を啓発する世界規模のキャンペーンです。山形県では、2006年より山形ピン
クリボン運動実行委員会を立ち上げ活動を開始しました。2007年には、第1回や
まがたピンクリボンフェスタ2007を開催し、その後、毎年10月に山形市でフェス
タを行ってきました。また、プレ・フェスタというかたちで山形市以外の地域で
も住民への啓発活動を行ってきています。今回、鶴岡では初めてプレ・フェスタ
が開催されることになりました。
活動としては、講演会、パネルディスカッション、ライトアップ、マンモグラフィー
や超音波検査の疑似体験、ピンクリボン結びツリーの設置、ピンクリボンウオー
クなどを行っています。
このような市民啓発運動は、検診受診率が向上し、死亡率が低下することで、そ
の成果が評価されます。山形県の乳がん検診受診率は、35%(?)程度で全国トッ
プクラス(マンモグラフィー受診率では全国1位)とのことですがですが、鶴岡
は、29.8%で県平均より5%ほど低いのが現状です。
一方、国際的には、日本の乳がん検診率(20%台)は、欧米70-80%に比し極めて
低く、検診率をどうしたらあげられるのかが大きな課題となっているようです。
日本の乳がん罹患率は欧米に比較すると低いものの、右肩上がりで年々増え続け
ており、検診受診率向上により死亡数に歯止めをかけることが喫緊の課題です。
プログラムは以下の内容でした。パネルディスカッションでは、どうしたら乳が
んの検診率をあげられるのかが大きなテーマになっていました。検診に行かない
理由として、面倒、忙しい、休みをとれない、料金が高いなどの理由が上がって
いるそうです。対策として、早期発見が大事なことを知ってもらう、一人で抱え
込ままない、声を掛け合って検診を受ける、土日検診の充実、検診センターに託
児所の設置、などの多くの意見が出されていました。
私としては、コーディネータの工藤先生の「検診は、病気をみつけるために受け
るのではなく、健康を確かめるために受けるもの」という発言に興味を引かれま
した。
次第
1、あいさつ
開会のあいさつ
三原一郎(鶴岡地区医師会会長)
菊池 惇(やまがたピンクリボン実行委員長)
来賓あいさつ
鶴岡市長
2、やまがたピンクリボンフェスタ2013企画発表
3、基調講演
座長:三科 武(荘内病院院長)
「乳がんってどんな病気」 済生会山形済生病院 太田 圭治
「鶴岡地区のがん検診について」 荘内病院外科 鈴木 聡
3、キッズチアダンス ~キッズダンスチーム PINKISH ~
4、パネルディスカッション
「大切な家族のために乳がん検診を!」
コーディネーター 県立中央病院 工藤氏
パネリスト
三浦 二三夫(斎藤胃腸クリニック院長)
鈴木 聡(荘内病院外科医長)
原田 真弓(鶴岡市健康福祉部健康課課長)
五十嵐 ちづる(健康管理センター診療放射線技師)
竹内 梨沙 (荘内病院看護師、静岡がんセンターで研修中)
患者代表(ピンクリボン実行委員)