日本でもっとも有名でかつ実績のある医療情報ネットワーク「あじさいネット」の松本先生をお呼びしての講演会を行いました。
第7回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会
~ICTが導く医療と介護の新たなステージ~
日時:2018年8月26日 16:00~17:45
場所:荘内病院講堂
【オープニングアクション】
○庄内地域における医療情報ネットワークの現状の課題
○医療情報ネットワークの全県下について
【特別講演】
質の高い地域医療・介護・福祉に不可欠な地域医療情報ネットワーク
~長崎県におけるあじさいネット13年間の散り組み~
講師 松本 武浩
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科医療情報学准教授
1、あじさいネットの基本機能
情報提供病院 36病院
・病診連携での利用(2004年~)
分散したカルテ情報の集約化により「近医」が「かかりつけ医」に!
埋もれた医療リソースの有効活用
生涯教育効果
・在宅医療での利用(2014年~)
あじさいネットのコンテント情報登録機能を利用した在宅チーム間での情報共有
入院、外来、在宅まで、一連の情報を共有
タブレット端末の活用
・病病連携での利用(2016年~)
専門診療の質向上
救急医療支援
専門医療の地域支援
2、診療情報共有から多機能連携へ(2013年~)
遠隔画像診断システム
TV会議システムシステム
講演・カンファレンス中継システム
周産期診療支援システム
遠隔病理診断システム
糖尿病管理システム
検査データ共有システム
地域ネットワーク型パス
3、地域内全検査データ&調剤共有(2015年~)
あじさいネットにおける検査結果と処方情報の共有
検査データオンライン閲覧
診療所における検査結果の施設間共有
4、疾病管理や地域連携パスでの利用(2014年~)
パスのIT化は不可欠
地域ネットワーク型パス
地域ネットワーク型パスへの検査データ&調剤情報の自動格納
周産期診療支援システム「すくすく」
結論
地域医療ICT連携は患者中心医療、質の高い地域完結型医療のためには必須