下記フォーラムで、鶴岡の在宅医療への取り組みについて報告してきた。
第7回 東北在宅医療連携推進フォーラム
平成30年7月28日(土)14:00~17:00
ホテル仙台ガーデンパレス
【一般演題】
テーマ「在宅医療の取り組みと地域内での違い」
・青森県
connect8の挑戦 ~八戸地域での医療介護連携~
はちのへファミリークリック 院長 小倉 和也
・秋田県
療養場所の選択と地域性
由利組合総合病院 地域医療連携室 伊藤 美穂子
・岩手県
在宅医療における急性期治療
もりおか往診ホームケアクリニック 木村 幸博
肺炎でも在宅で、在宅酸素、ステロイド、呼吸リハビリ、いくつかの抗生剤洗濯、80%は軽快、
入院しても30%は死亡、在宅に戻るのは30%
自宅だとADLの低下が防げる
診療情報の共有化
パターン化した有効例の積み重ね
・宮城県
地域と共に歩む在宅緩和ケア
穂波の郷クリニック 院長 三浦 正悦
・山形県
鶴岡地区における在宅医療への取り組み
鶴岡医師会理事 三原一郎
山形県庄内南部地域では、鶴岡地区医師会地域医療連携室「ほたる」を事務局に、多職種協働をキーワードに
在宅医療の推進に取り組んでいる。「ほたる」の活動の背景には、経済的支援を含む鶴岡地区医師会の
リーダーシップ、緩和ケア普及のための地域プロジェクト・在宅医療連携拠点事業などタイムリーな国の
モデル事業の受託、地域電子カルテ「Net4U」など人的ネットワークを支えるICTの活用、複数の地域
連携パスの運用などがある。
【特別講演1】
超高齢化を見据えた在宅栄養管理の成功の秘策
~患者にはフレイル予防!家族にはメタボ対策~
医療法人西山病院 西山 順博
PEGの適応を考える
PEGは、適切な時期にはQOL向上に有用
PEGは、減少傾向にあったが、再増加傾向にある
滋賀県大津市での地域連携の取り組み
・2008年:PEG地域連携パスの稼働
・2012年:おうみ在宅医療連携シート構想
・2012年:在宅療養サポートチーム構想
ICIDH(国際障害分類)からICF(国際生活機能分類)
ICF,例え、障害があっても、それを支えてくれる人がいる、エレベーターが完備されている、
などにより健常者と同じような生活ができるという考え方。
心身・構造機能、活動、参加、環境因子、個人因子、健康状態がそれぞれ相互の影響し合っているということ
ロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニア
フレイル
体力、筋力が低下、外出がおっくう、判断力・認知機能低下、人と接する機会が減る、・・
多くの高齢者は、フレイルを経て、要介護状態となるので、早期発見して対処することが必要
簡易的フレイルインデックス
・6か月で2-3Kgの体重減少
・以前に比べ歩く速度が遅くなった
・ウオーキングなどの運動を週1回以上しているか
・5分前のことが思い出せるか
・わけもなく疲れた感じがする
(各1点で3点以上はフレイル、1-2点:プレフレイル)
フレイルへの対応
・十分なたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含む食事
・運動
・活動量、認知機能の定期的なチェック
・感染予防(ワクチン接種を含む)
・手術の後は、栄養やリハビリテーションなどの適切なケア
・内服薬が多い(6種類以上)場合は、主治医に相談
人生のラスト10年
歩けなくなる、食べられなくなる、認知できなくなる
予防するためには、栄養管理とリハビリテーションが重要
最後まで食べるための在宅NST
在宅療養サポートチーム、
理念:こころの平安
より早い段階からの適切な栄養管理とリハビリテーションが end of lifeを豊かにする。
【特別講演2】
地域包括ケアシステムと診療報酬・介護報酬改定
厚労省 保険局 医療介護連携政策課 課長 黒田 秀郎
0.地域包括ケアとは
地域包括ケアシステムの社会的背景
人口減少、子供の減少、高齢者増(75歳以上)、
2010年 1億②806万人、→2110年、4286万人
高齢化率:2060年38.4%
死亡数の増加 2040年までに36万増
社会保障給付費:年金、医療、福祉・介護 とくに介護費の延びが大
1、地域医療構想
2、介護保険制度の改正
3、介護医療院の創設
4、診療報酬・介護報酬の同時改定
5、健康寿命延伸に向けた取組