鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

第5回 庄内地域医療情報ネットワーク研究大会

2016-10-31 17:22:37 | 日記


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第5回 庄内地域医療情報ネットワーク研究大会
日時:10月29日 14:00~17:00
場所:東北公益文科大学鶴岡キャンパス大学院ホール
参加者:96名(医療・介護・行政・ベンダーなど)
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■開会

 鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会会長 土田兼史

■事例発表

〇「ちょうかいねっと」のこれまでとこれから
  日本海総合病院医療情報課情報システム係長 佐々木 邦義 氏

 ・ちょうかいネットの概要
 ・開示病院:6, 閲覧施設:病院14、診療所64、歯科診療所16、老健9、訪看5、薬局19、福祉施設33
 ・庄内健診センターの参加:健診データの参照が可能に
 ・登録数:順調に推移、診療録のアクセスが多い、
 ・利用患者数:月400名程度、頭打ち?
 ・退院時の診療情報提供の簡素化に利用

 ちょうかいネットの特徴
 ・診療録の開示
 ・画像ダウンロード可
 ・検診結果の開示
 ・EMS機能による救急患者対応

 これから
 ・医療介護連携へのちょうかいネットの活用は困難 →非公開SNSの導入を検討
 ・薬剤情報開示の検討

〇Net4Uと連動した医療・介護者を繋ぐWEB連絡ノート「Note4U」を活用した鶴岡地区の医療・介護連携
  一般社団法人 鶴岡地区医師会 地域医療連携室 遠藤 喜恵 氏
 
 ・Net4Uの紹介と実績
 ・Note4Uの紹介と事例報告
 

〇べにばなネットの利用状況と完全管理
  山形県村山総合支庁保健福祉環境部医療監・村山保健所長 石井 仁 氏

 ・べにばなネットの事務局は村上保健所に設置
 ・ネットワークには、ID-Linkと Humang Bridgeを併用
 ・平成26年10月にスタート
 ・開示病院:10病院(ID-Link:4、Human Bridge:6)
 ・参加医療機関:75、月別登録数:200-300、頭打ち
 ・病院・診療所共にノート(診療録)の閲覧が多い
 ・医療情報と安全管理
   組織的、物理的、技術的、人的
 ・個人情報保護法
 ・県のICT活用の地域医療ネットワーク基盤整備への助成に関する予算情報提供
 ・地域医の情報化コーディネーター育成の研修に関する情報提供

〇県内医療情報ネットワークの現状とOKI-netの利用状況について
  公立置賜総合病院副院長 山田 昌弘 氏
 
 ・県内医療情報ネットワークの現状:アンケート調査から
  利用率(累計登録患者数の対人口比:ちょうかいネット:7.4%、Net4U:6.9%,OKI-net:7.0% (全国平均2%程度)
  登録患者数:ちょうかいネット、OKI-netは同じ伸び率で、3年の運用で対人口率で4%程度に達する
  医療機関の参加率:30-50% (全国では20%程度)
  ネットワークを超えた連携も行われている  
 ・ネットワーク普及のための課題
  開示情報の拡大、地域を越えた連携、介護分野も含む多職種連携
  わかりやすいインターフェース、サポート
  医療機関・施設への広報
  ヒューマンネットワークの構築(ITを使うことでヒューマンネットワークも広がる)
 ・OKI-Netの現状
  開示施設:12、参照施設:87
  患者登録数、閲覧者数は、頭打ちも、被閲覧者数は延びている
  公立置賜病院:登録患者(月):400、閲覧者数:200、
  少子高齢化社会へ →医療と介護の連携が必要 
  医療モデルと生活モデルの違い それぞれに適した情報システムと統合が必要 → オキトピアⅡを開発
  おきねっとポータル、TV会議システム(退院調整カンファレンス)

■システムメーカーからの情報提供

〇Straw-Hut
  株式会社ストローハット代表取締役 鈴木 哲
  
  ・Net4Uの全国展開
    鶴岡:120、新潟市:450、長野県佐久地域:78、宮崎県日南市:43、富山県小矢部市:33、長野県小諸地域:69
    特徴は、活用を続けるためのサポートの充実
  ・Net4Uの機能の紹介
  ・死亡診断書の記載支援にNet4Uを活用(佐久地域)
  ・ID-Link、地域連携パス、訪問看護システムとの連携機能
  ・Note4U :患者・家族・介護者参加型在宅高齢者見守りWEB連絡帳 →今後は健康管理ツールとしての展開予定
  ・ORCA、SS-MIXとの連携
  ・HPKIに対応:診療情報提供所に電子署名を付加することが可能に
  ・現場で良く聞かれる課題
    事業が終わったら使われなくなった
    どういうケースで使えばいいか分からない
    メリットを感じない今のままで十分 (現状で十分という考え方)
    市民にとってメリットがあるのか (今後は行政相手の交渉になる)

〇Fujitsu 地域医療ネットワークから医療介護連携システムへ
  富士通株式会社ヘルスケアビジネス推進統括部第二ヘルスケアビジネス推進部 城和 広之

  ・アップローダーを使った双方向連携:医療機関と調剤薬局の情報連携、診療所データをデータセンターで一括管理し共有
  ・在宅医療・介護連携モデル:地域包括ケアSNS、
  ・介護事業システムとの連携モデル:HBへの介護事業システムの追加
  ・その他:HPKIへの対応

〇SEC
  株式会社SEC医療ソリューション事業部クラウドソリューション部課長 盛長 志朗

  ・5940:導入実績、使われ続けている!
  ・地域連携が全国で認知された証拠:医療情報ネットワーク佐賀県小学校5年生の教科書に採用、診療報酬の算定対象に
  ・在宅、介護連携への取り組み:診療所の電子カルテも公開施設へ (あまり普及していない、課題はコストか)
  ・クラウド型EHRへ向け、業界標準化への対応 連携標準化
  ・拡張サービス:サマリービュー、フェースシート、公開施設でのモバイル活用
  ・BCP 患者登録の代行、地域で雇用を生むことが理想
  ・利用約款:患者情報を守るのが目的

■シンポジウム(座長:鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会 三原一郎)

 以下のテーマで熱心なディスカッションが行われました。

・酒田地域での健診データの閲覧は、どのように同意をとっているのか?

・どの医療情報ネットワークも運用開始から2-3年で、ユーザ数は頭打ちになる、 新規の開拓をどうするか

・診療所の電子カルテがむしろ情報ネットワーク参加への足枷になっているとう意見が聞かれる
 今度どのような対策が考えられるか

・病院・診療所の連携と在宅医療を中心とした医療・介護連携は別システムが必要というのが大方の意見であるが、
 2つのシステムをどう統合していくべきか

・電子的な情報提供とその評価が診療報酬の対象となったが各地域での請求の現状は?


■閉会

 酒田地区医療情報ネットワーク協議会会長 佐藤 顕

■懇親会~二次会



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観楓会

2016-10-25 10:33:15 | 日記


〇開会

〇会長あいさつ

 「悲願であったみずばしょうのユニット化が実現する。今後ともよろしくお願いしたい。」



〇来賓あいさつ

 ・山形県医師会 会長 德永 正靱 先生

  「鶴岡は、常に先を走っている医師会だと認識している。」



 ・酒田地区医師会十全堂 会長 栗谷 義樹 先生

  「先日安価にマツタケを手に入れた。車がマツタケの香りに満たされ、われわれはマツタケカーと呼んでいた。」



〇米寿・喜寿会員への賀詞、記念品の贈呈

  米寿: 藤吉 欣也 先生

  喜寿: 佐藤 洋司 先生、 三浦 宏平 先生




〇米寿・喜寿会員よりひとこと

藤吉欣也先生 (代理:令先生)

 「3つの癌を克服し、今も元気に動き回っている。」



佐藤洋司先生

  「腰椎の手術を受けやや不自由ではあるが、家庭菜園を楽しみながら、もう少し仕事を続けたい。」



三浦 宏平 先生

  「若いときは世界中を旅した。余生を新天地で過ごしたいとも考えている。」




〇新入会員のご紹介

 こころの花クリニック 石黒 慎 先生
 鶴岡市立荘内病院 佐藤 みさお 先生(欠席)

〇新入会員よりひとこと

 石黒 慎 先生



〇乾杯のあいさつ



〇閉会のあいさつ




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緩和ケアスキルアップ研修会

2016-10-21 11:40:12 | 日記
今回のスキルアップ研修会は、静岡県立静岡がんセンターのがん看護専門看護師、久山氏をお招きして、緩和ケアにおける患者・家族への意思決定支援についての講演を拝聴しました。

とかく情緒的に流れやすい緩和ケアにおける患者・家族支援について、多くの論文を引用して科学的、論理的に解説して頂きました。

医療従事者として患者・家族に寄り添い意思決定のプロセスを支援するためには・・、サイエンス(普遍性、知識、エビデンス)と アート(個別性、まごころ、ナラティブ)のバランス感覚が重要との指摘は、成程と思いました。


緩和ケアスキルアップ研修会
日時:平成28年10月19日 18:30~20:00
場所:荘内病院講堂

〇オープニングアクション
 
庄内プロジェクトがん患者・家族サロン「ほっと広場」の有用性
 荘内病院 阿部美知子

 152名(85%)からアンケート調査
  参加者:5名ー15名 平均;11名
  女性87%
  患者自身が85%
  隔月 第2土曜日
  お楽しみコーナー(レクレーション、コンサートなど) + 茶話会
  サポートセンターが企画・運営
  参加者:徐々に減少傾向 12.3人(2013年)→8.8人(2015年)
  アンケートからは、100%肯定的意見
  リピーターが多い、新しい参加者が少ない
  2015年8月から18:00開催したが、スタッフの参加が増えたものの参加者は増加しなかった、
  多くの広報活動を行っている




〇講演 
 緩和ケアにおける患者・家族への意思決定
  静岡県立静岡がんセンター 患者家族支援センター 看護師長 がん看護専門看護師 久山幸恵氏

・患者・家族への意思決定支援が求められる理由
 がん患者の高齢化、独居の増加、

 日本人にとって「望ましい死」とは
  苦痛がない、医療者を信頼できる、家族と良い関係でいる・・
  一方で、個人差がある(価値観の多様性)

 疾病により死に至る軌道は変わる

 希望に満ちているが非現実的な人より、希望に満ちていて現実的な方がより良い終末を迎えられるという論文がある

・患者・家族への意思決定支援の必要性

 早期からの緩和ケアの効果
  生存期間の延長が期待できる
 患者の希望する治療について話し合う意義
  希望する緩和治療を受けたひとの59%は、自分の終末期を認識し、希望する治療を医師と話していた
 終末期について話し合うことの影響
  延命治療が少なくなる
  ホスピス緩和ケアの利用日数が増える
  患者のうつ発症率には関与しない
  → 患者・家族のQOLの向上へつながる

・患者・家族への意思決定支援の難しさ

 意思決定に存在するバイアス
  高度の障害のある人は、自身のQOLを高いと評価する傾向にある
  いまの関心事のみを基準として物事を考えてしまう
  数値による客観的情報より、知ってる人や自分の経験が大きく決定を左右する
  感情がホットな状態にあるときは、起こりうる不利益を過小評価しがち
  人の意思決定は、「利益」より「損失」に敏感である
 
・意思決定支援の難しさの背景

 -価値観の多様性、
 -日本文化の影響
 -患者の心理面の影響
 -他者からの影響
 -職種間の認識の違い


 -意思決定には患者の心理状態が影響 早く問題を解決してくれるであろう選択肢を選ぶ
 
-防衛機能:否認の感情: 悪い知らせを無意識に拒否する
 
-人の意見が意思決定に影響する: 身近に効果がある人がいると選択する、
   数値による決定より知っている人の体験談(含、マスコミ)が大きく意思決定を左右する 
 
-職種間の認識の違い
  医師:化学療法継続でQOLを目指す 傾向
  看護師:化学療法に懐疑的で余命の活性化を支持する傾向
 
-治る期待と医師とのコミュニケーション
  治ると言われれた方が、医師への満足度が高い
 
-抗がん治療を継続するための示唆
  今後起こり得ることを説明する
  緩和ケアで苦痛がとれることを保証する
 
・その人らしく生きるきることを支えるために

  -ガイドラインの有効活用

・アドバンス・ケア・プラニング
 将来の意思決定能力の低下に備えて、今後の治療・療養について患者・家族とあらかじめ話し合うプロセス

 患者・家族の意向
 継続的コミュニケーションの重要性
 有効なACPにするために
  生命維持治療の差し控えだけでなく、全体的な目標を焦点に
  代理意思決定者とともに、患者の過去の人生、大切にしていること、もしものときの対応などを話し合う
  書面に残し、医療従事者に伝える
  医療従事者は診療記録に残す
 
・事例:40歳、女性、卵巣癌
 腸腰筋、腰仙骨神経叢への浸潤あり、痛みが強く左下肢を伸ばせない

 病状の理解・教育
 症状マネジメント
  痛み →神経ブロック
  倦怠感、睡眠障害
  →多職種での話し合い、鎮静の開始、心地よく過ごせることを叶える 

・意思決定、その人を支える
 患者の尊厳を守り、
   患者の権利を守る
   患者の価値観を守る
   患者を人として尊敬する
 倫理的問題を医療スタッフ間で共有する
 患者にって何が最善なのか、患者・家族・多職種チームでの話し合い、合意を得た上でケアを進める

・医療従事者として患者・家族に寄り添い意思決定のプロセスを支援するためには・・

  サイエンス(普遍性、知識、エビデンス)と アート(個別性、まごころ、ナラティブ)のバランス感覚を失わないように!

・最後に

  多職種チーム医療による意思決定のプロセスが大事!






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第4回 行政・歯科医師会・薬剤師会・荘内病院との合同ミーティング

2016-10-20 16:57:37 | 日記
概ね隔月で行われている、3師会(医師会・歯科医師会・薬剤師会)、県(庄内総合支庁)、鶴岡市(長寿介護課)、三川町(地域包括センター)、荘内病院が一堂に会する、ほたるが主催する合同ミーティングの報告です。

それぞれの組織からの話題提供と意見交換を通して、地域の現状を共有する把握する良い機会になっていると思います。

今回は、在宅医療における困難事例についての対応、地域ケア会議のあり方、地域医療構想の進捗状況、認知症サポータの育成状況、各種研修会の案内などにつき、意見交換また情報共有しました。

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医師会地域医療連携室ほたるミーティング
 ≪第4回 行政・歯科医師会・薬剤師会・荘内病院との合同ミーティング≫
日時:平成28年10月17日(月)13:00~14:00
場所:医師会館3階講堂
出席者(敬称略):
(鶴岡地区歯科医師会)荻原聡、阿部真裕、清野肇、大須賀多美子
(鶴岡地区薬剤師会)小池正純、篠田太朗
(庄内総合支庁)武田世津、庄司大輔
(鶴岡市長寿介護課)佐藤正直、叶野真弓
(三川町地域包括支援センター)齋藤昌子
(鶴岡市立荘内病院)斎藤啓
(鶴岡地区医師会)三原一郎、本間幸井、遠藤貴恵、齋藤田鶴子、冨樫さや香
     合計:17名
(進行:三原 一郎)
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<議事録>

1.あいさつ

2.話題提供

(1)歯科医師会
 ◇医療・介護サービスを利用する上でのkey personの心構えや、自己中心的な利用者、
  spiritual painを抱える利用者に対する対応の仕方について
  
緩和ケア症例検討会では、在宅においてキーパーソンとなる家族との関係性が難しいといった課題が
  多くあげられている。今後、サービス利用における指針の策定や、各職種のさらなる研修が必要となる
  のではないか。
 
  →一部ではあるが、困難ケースであるほど家族間における課題は多く、家族関係が希薄化している
   ことも事実であるが、現時点では在宅ケアサービスの利用にあたっての誓約書などにはそのような
   標記はない。
 
  →訪問看護では困難ケースがあった場合は包括を紹介しており、訪問看護が入っていなくても
   ケアマネがいる場合はいずれも包括へ紹介というルートが確立しているが、課題解決は非常に難しく、
   根気強く耐えるしかないのが現状である。そのような利用者への対応等を学ぶ場として、年1回、
   看護師教育プログラム(エルネック)を開催し、包括的に学習する機会を設けている。

  →家族への介入は難しいが、医療・介護間の連携は整いつつある。
   様子を見ながら対応していくしかないのではないか。

 ◇社会医療法人公徳会 佐藤病院 副院長 御供 正明 氏
  認知症概論「概論および早期発見と連携構築の重要性について」の講演内容について情報提供

 ・阿部先生より情報提供をいただいた

(2)薬剤師会
 ◇地域ケア会議における検討事項について
  10月5日の自立支援型地域ケア会議に参加した際、県の担当者から「準備資料の内容・フォーマットを
  専門職の必要とする情報をふまえたものへ修正する時期か」との発言があり、薬剤師会の助言者5名から
  意見収集した要望を報告。
  
  ・主治医意見書のコピー(診断名などの情報)
  ・検査値の経過(高血圧・糖尿病など疾患によって必要)
  ・受診頻度・服薬状況(ほとんど把握できていない事が多い)
  ・調剤方法について、一包化の有無・管理している人(家族・介護職など)
  ・ケアマネ・デイ等のサービス提供者から助言者への質問を、事前に決まっているものは
   資料に書いてもらうのはどうか?


 ◇自立支援型地域ケア会議のメンバーについて
  現在は県モデル事業として先進地区をモデルにメンバーを組んでいるので医師(会)は参加して
  いない。今後、鶴岡地区オリジナルの地域包括ケア体制におけるケア会議の効果的なあり方を考え
  ると、課題共有のためのオブザーバー参加などで、医師会、ほたるの関与は必須ではないかと思われる。

  →自立支援型地域ケア会議は月2回隔週で行っており、関係者であれば参加は可能としている。
   ほたるには、オブザーバーとして参加いただいて良い。ケア会議においては抽象的な助言が多く、
   総合事業の説明と合わせてアセスメント情報の提示について事業所向けの説明会を開催した。
   予算の関係もあるが、年度内に意見交換会も開催したいと考えている。


(3)庄内保健所
 ◇地域医療構想について
  地域医療構想が策定された。主な内容は以下の3つ。
  ・構想区域内の医療機関の自主的な取り組み
  ・地域医療構想調整会議等を活用した医療機関相互の取組み
  ・地域医療介護総合確保基金の活用

 ◇調整会議について
  県内4つ(支庁のある地域ごと)に分けて実施。現在の地域保健医療協議会にその機能も持たせることと
  なる。第1回目の会議を11/25(金)の夜間に開催するにあたり、各関係機関にはこれからご案内をする。


(4)鶴岡市
 ◇自立支援型地域ケア会議、認知症サポーター、キャラバンメイト等について説明いただいた。

(5)三川町
 ◇特になし
(6)荘内病院
 ◇第5回 庄内地域医療情報ネットワーク研究会のご案内
 ・10月29日(土) 14:00~17:30(17:30~交流会)
  東北公益文科大学 鶴岡キャンパス大学院ホールにて開催される。


(7)ほたる
 ◇各種研修会のご案内
 ・第2回 ほたる多職種研修会 11月18日(金) 13:30~16:00
  いろり火の里 なの花ホールにて、庄内保健所子ども家庭支援課との共催で開催する。

 ・第2回 医療と介護の連携研修会 11月29日(火) 18:45~20:45
  出羽庄内国際村 ホールにて開催。今回も山形県立保健医療大学 教授 後藤順子先生を
  ファシリテーター・アドバイザーとしてお迎えする。


3.その他
 ◇鶴岡市の認知症に関する事業の現状について
 ・認知症サポーター数は11,134名、認知症キャラバンメイト数は292名。(平成28年9月12日現在)
  キャラバンメイトは昨年度より組織化し、12月にフォローアップ研修を開催した。
  今年度は11月4日に開催予定。


 ◇メーリングリストの整備の必要性の有無について
 ・合同ミーティング参加者のメーリングリストは不要と思われる。また、連絡のルート等はこれまでと特に
  変わっていないので、今後もこれまで通り共有が必要とされる方々のみに連絡をする。参加者すべてに
  共有が必要な事項は、依頼を頂ければほたるから周知することは可能である。
  
  →この件は、改めて整理することとした。












次回 合同ミーティング日程:平成28年12月19日(月)13:00~

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秋山さんを訪ねる旅

2016-10-13 16:07:05 | 日記
今年の海外旅行は、アメリカ・バークレイ留学中の秋山さんを訪ねる旅でした。

■ 1日目

羽田からサンフランシスコ国際空港までは約10時間。
現地時間17:00頃到着。日本はまだ夏のような暑さでしたが、サンフランシスコは10℃台、かなり寒く感じました。
まずは腹ごしらえ。アメリカと言えば肉!、ということでアメリカ最初のディナーはステーキ!
リブロース300gほどをカリフォルニア産ピノ・ノワールでがっつり食いました。旨かったです。

■ 2日目

午前中は市内観光ツアーに参加。
市役所、ゴールデンゲートパーク、ツインピークス、ゴールデンゲートブリッジ、フィッシャーマンズワーフなどを回りました。



午後から秋山さんと合流。すっかり霧の晴れたゴールデンゲートブリッジ観光へ。



市内の移動は、スマホを利用した配車サービス ”UBER”を利用。
スマホで呼び出すと、市内ならどこにいても5分程度で民間のタクシー(自分の車で空いてる時間に稼げる)が来てくれます。
タクシーの位置はGPSで捕捉されており、車の移動はスマホ上で確認できます。
営業用タクシーよりきれいだし、とても便利なので、地元の人の移動ではほどんどUBERを利用すると、秋山さんが教えてくれました。
このサービス、日本でも都会を中心に始まっているようです
足がなくて病院などへの通院が大変な高齢者向けに利用できそうなサービスと感じました。


ディナーは、なかなか予約のとれないというベイブリッジの夜景が望めるお洒落なシーフードレストランを秋山さが予約してくれました\(^O^)/、



生牡蠣、ロブスター、白身魚のグリルなど、スパイシーな料理をいただきました~(^o^)
白ワインはソービニオンブラン、赤ワインはピノ・ノワール、どちらも地元カリフォルニアのワイン🍷
波打つようにライトアップされたベイブリッジを後に、バートという電車でホテルへ帰りました!
久々に秋山さんと鶴岡を語って、楽しい時間を過ごし、心もお腹もいっぱいでーす😃💕秋山さん🍀ありがとー😆💕✨

■ 3日目

3日目は、爽やかな秋晴れ☀!、レンタカーを借りて、秋山さんの運転でワインの里ナパのワイナリー巡りへ🍷



最初は霧が立ち込め、秘湯を守る会かと思うような山の中、日本人のワイナリーKENZOU 🍷へ。
ai藍 murasaki 紫というような和のネーミング、ボルドータイプのワインを製造しているそうです。
世界に認められつつあるユニークな日本人がオーナーのワイン🍷応援したいですね👍

次は秋山さんが会員になっている明るい開放的なワイナリー🌴
シャルドネとカベルネ・ソービニオン3種のほか、とっておきの貴重な一杯🍷
もちろん、とっておきの美味しさでした~ヽ(*´▽)ノ♪
ワイナリーで働く人達の明るい笑顔が素敵でした~(^o^)

最後はスパークリングワインとピノ・ノワールのワイナリー🍷
夕日が🍇畑を黄金色に染め、空は秋の鱗雲が流れ、手入れの行き届いた庭園と薔薇が素敵なワイナリーでした!
最後のおまけで飲ませてくれたシャルドネのスパークリングワインが、これまた格別でした😍🙆

このあとは、ソノマという可愛い街のレストランで、ポルトガル料理を頂いて😋🍴💕



すっかりいい気分の私達は、秋山さんの運転で、ちゃっかりサンフランシスコへ帰りました🚙
秋山さん🌹🌻今日も本当にありがとうございました~🌠

■ 4-5日目

一泊のヨセミテ国立公園ツアーに参加しました。
サンフランシスコからヨセミテまでは、車で約4時間。
ヨセミテの紹介は以下の動画で

https://youtu.be/fQtW5sUE0a0


1日目は、雄大なビューポイントを2-3か所案内してもらい、ビレッジセンター周辺を散策。



2日目は、Four Mile Trailという往復6ー8時間の登山コースにチャレンジ、

ヘアピンカーブの続く登山道なのですが、良く整備されて歩きやすい🍀
時間がなくGlacier pointという絶景ポイントまであと一歩のところでの下山は残念でしたが、
登った人しか味わえない絶景のなかの登山は、気持ちよく、楽しかった🎵



左から3番目の写真が氷河が真っ二つにしたハーフドームです👍
氷河が通った後は、U字の谷になりました!
上から見ると良くわかります👍
恐竜が絶滅した時代ですかね~👋😃💦
まさかアメリカで登山できるなんて、思ってもみませんでした~(^o^)



上の写真はエル・キャピタン❗と呼ばれる絶壁、高さ約1000mの世界一の一枚岩花崗岩。
ロッククライマーの練習場だそうです。2ー3人ロッククライマーが壁に貼りついていました。
過去最速は3時間弱で登りきったそうです🎵

ヨセミテ国立公園、予想以上に素晴らしいところでした。
ここを満喫するには、登山は必須ですね。

■ 6日目(最終日)

午前は、サンフランシスコ名物のケーブルカーを利用した市内観光。
撮り鉄ならずとも、ここのケーブルカーは撮りたくなる!



午後から、秋山さんの留学先であるバークレーへ、BARTと呼ばれる鉄道で移動。
行先の違う電車に間違って乗ったりとトラブルはあったももの、無事バークレーに到着。
秋山さんには、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkley)やバークレーの街を案内してもらいました。

UC Berkleyは、広大な敷地のなかに学舎ばかりでなく、博物館や図書館など多くの施設があり、
これらは、市民に解放され、自由に利用できるそうです。




最後の晩餐は、アメリカで最も予約が取れないと言われるレストラン「 シェ・パニース」で!!
オーナーのアリス・ウオーターズさんはオーガニック料理の母とも呼ばれ、この世界では超有名な人です。
シェ・パニースの評価は世界的にも非常に高く、2002年から2008年には世界のトップレストラン50に選ばれているそうです。
こんなすごいレストランで食事できるなんて、超ラッキー、超贅沢!
秋山さん、ありがとうございました!

シェ・パニース

http://sfbitebite.com/chez-panisse-cafe/




野菜の味が優しくて、お肉の塩加減が絶妙!☺パプリカソースが甘くていい香り🌿
アップルとレモンのパイもいただいてハッピー🙆😍😄💕でした~(^o^)
秋山さん🍀またまたありがとうございました~

というわけで、今年の海外旅行も大満足の貴重な思い出になりました。
これも秋山さんお陰。ほんとにほんとに、ありがとうございました。


写真集

youtube



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緩和ケア特別講演会

2016-10-07 11:47:52 | 日記
蘆野先生が毎年荘内病院で行っている緩和ケアの講演会を拝聴してきました。

蘆野先生のプロフィール

講演のテーマは「地域緩和ケア」! 「地域包括ケア」と間違えそうなタイトルでしたが・・。

地域緩和ケアとは、進行したがん、心不全などの慢性疾患、神経難病、進行した認知症など、ある程度予後が予測される疾患を対象に、プリマリケア医と専門ケア医、多職種・地域(病院・施設・住民など)の協働で、その人らしい終末期から看取りまでを支えるしくみであり、ケアには、身体的ケア、心理社会的ケア、コミュニケーション(情報提供、相談支援など)、スピリチュアルケア、死別のケア、グリーフケアなどが含まれるとのこと。

要するに、質の高い終末期ケアを目指した地域ぐるみの支援体制ということのようです。

地域緩和ケア実現のための課題として、以下を挙げていました。

 ・人材育成
 ・抗がん剤治療の中止基準の策定 
  (死の直前まで抗がん剤の使用例が増えている)
 ・緩和ケア対象者を早期に選定するめの基準づくり
 ・効果的な緩和ケアを提供するためのアセスメントツールの選定とデータベースの構築
 ・在宅ホスピスボランティアの育成
 ・市民啓発をヘルスケアの教育の一環に入れる
  (Advanced Care Planningの普及)


支援の目標は、あくまで本人が望む療養や死に方であり、
今の日本のように、本人より家族の意向が重視される現状では、
地域の支援体制が充実しても、本当に本人の希望に沿った対応ができるのか、
疑問を覚えました。

その意味でも、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)の普及が喫緊の課題と感じます。


以下、講義メモ
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緩和ケア特別講演会
日時:10月6日 18:30~を
場所:荘内病院講堂
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地域緩和ケアの普及に向けて
~地域緩和ケアからの提言~
社会医療法人 北斗 地域緩和ケア推進センター長 
蘆野吉和 先生

地域包括ケアシステム と 地域緩和ケア
 地域緩和ケアは、知医報包括ケアシステムの根幹を担う

人の一生
 人は生まれた時に死を背負って生きている
 死は人生の完結点

75歳ころまでは元気に活動できる人が多い
75歳以降は介護支援が必要な人が多くなる

死にゆく過程の軌跡
 ・突然死
 ・がん疾患
 ・重篤な慢性疾患
 ・高齢

80%の人は重篤な慢性疾患でなくなる
死が予測される時期が必ずある

多くの場合、自分が死を迎えることを意識せずに、病院へ入院し、亡くなっている。

自然の経過として迎える死を病院で迎えることの利点と欠点

利点
 ・最善の医療を受けたいという「満足感」
 ・治療で苦痛が緩和されることがある
 ・家族の介護負担が少ない
 ・看取りの場を探す必要がない
 ・家族の看取りの不安から解放される
 
欠点
 ・病院へ行っても助かるわけではない
 ・治療で苦痛が増す場合がある
 ・自由が失われる
 ・自立が損なわれる →フレイルが進み早く死ぬ
 ・社会、生活、家族とのつながりが絶たれる
 ・人間の尊厳が損なわれる
 ・国民の経済的負担が増える

看取り看取られる関連性をつくることが重要

ひとつの選択肢としての在宅

在宅死には、24時間対応の訪問看護ステーションは必須

在宅死には、死体検案数(都会では50%)も含まれる (必ずしも看取られているわけではない)

地域緩和ケア Community Based Palliative Care

・ホスピス・緩和ケアの歴史
・プラハ憲章
・緩和ケアの世界的潮流

地域緩和ケアのニーズ
 慢性心疾患が多い
 緩和ケアが必要な人の2/3はプライマリケアで対応できる、1/3は専門的ケアが必要(オーストラリア)
 
ドイツにおける地域緩和ケア支援システム SAPV
 
地域緩和ケア
 プライマリケアと専門的ケアとの重層構造
 多職種・地域 の協働
 ケアに以下の要素をふくむ
  
地域緩和ケアに必要な項目
 
専門的緩和ケアチームとは

地域緩和ケアの目標
 自分の希望する場所
 自分らしく
 尊厳を保てる
 少なくとも不幸な人生ではなかった
 同じ地域に住みたいと思える

地域緩和ケアを構築するための要点と課題

■地域緩和ケア普及のための課題
 ・人材育成
 ・抗がん剤治療の中止基準の策定 (死の直前まで抗がん剤の使用例が増えている)
 ・緩和ケア対象者を早期に選定するめの基準づくり
 ・効果的な緩和ケアを提供するためのアセスメントツール
 ・在宅ホスピスボランティアの育成
 ・市民啓発をヘルスケアの教育の一環に入れる


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