保健医療福祉の連携・協働特論 ーITを活用した地域連携の実践ー
というテーマを頂き、大学院生6名(県内3名、県外3名、うち一人はアメリカから出席)に「ITを活用した地域連携の実践」という内容でオンライン講義をしました。
学生達の感想を列記しておきます。
ご講義くださいまして、ありがとうございました。これまでNet4Uについては記事や文書を読んだり耳にした程度で、あまり理解できていませんでした。今回お話をお聞きして、Net4Uが日本国内においても先駆的な取り組みで、立ち上げから継続し発展し続けながら運用できているところが素晴らしいと思いました。ITを用いることで、カルテが必要な人達のために本当に役立っており、今後ますます在宅医療や訪問看護で活用されると思います。以前、地域包括ケアシステムの話を聞いた時、「街の通りは特養の廊下」と表現された方がいました。自宅が特養の居室ならば、安心して自宅で過ごせます。その実現のためにも、必要なシステムだと考えます。システムを使うのは人間なので人財の確保も重要ですが、顔の見える関係作りの大事さを強く感じました。多職種で連携してこそ課題の解決につながるので、現在私が携わっている小規模病院看護師を対象とした研修プログラムをもっと活用し、小規模病院や診療所、老人施設の看護職が顔見知りになり連携できるよう、工夫していかなければならないと思いました。
ICTテクノロジーを使用し利用者視点での利便性を重視されていた
Note4Uのようなヘルスケア・ソーシャルネットワックシステムがIT社会となった現代に適したシステムであり,多職種の連携,そして患者様・家族との連携に必須であると感じました.そしてそういったシステムの運営には多額の資金が必要であり,そういった資金を誰が負担するのかがシステムの運用においてボトルネックになると感じました.貴重なご講義をありがとうございました.
Net4Uのシステムのすばらしさを知ることができたと同時に,例えよいシステムだとしても,多くの医師が共有し活用されるにはハードルが高いことを感じた.行政,特に国レベルでの働きかけがないと難しいと感じた.
鶴岡市のヘルスケア・ソーシャルネットワークNet4Uの成り立ち、運営方法、実情など。地域連携を含めた他職種、患者様本人とご家族を繋ぐネットワークサービスについて。
ITを使用した地域連携ネットワのークの最先端のお話しを聞くことが出来て非常に有意義な講習でした。電子カルテの共有は、地域で患者さんを診るにあたり重要な制度だと感じておりました。しかしながら、なかなか導入されないのはなぜだろうと考えていたところで、三原先生のご講義でコストや地域の医師との兼ね合いがあると聞いて納得しました。講義の中で特に印象に残ったのは、患者さん自身やそのご家族がカルテにコメントを残せる制度は画期的だと思いました。