鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

在宅における食支援・フォーラム庄内2022

2023-10-23 10:25:38 | 日記

食支援をテーマとしたフォーラムが開催されました。

3つの基調講演のあと、実際の現場からの報告とディスカッションあり、とても充実した内容となりました。

荒金先生の基調を講演から

超高齢社会を迎え、最後まで美味しく食べる取り組みが注目されています。

食支援は、従来の栄養管理(人工栄養)とは対極にある考え方です。

一人ではできず、病院では限界があり、また医学だけでは解決できません。

キーワードは「地域」です。

障害とは、個人(医療)と環境(ケア)のミスマッチで生じるものです。

食支援の3本柱は、医療と介護連携の仕組みづくり、医療と産業との連携、地域理解です。

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

在宅医療を考える会:医師と訪問看護師との意見交換会

2023-10-04 16:55:17 | 日記

在宅を行っている医師と訪問看護師との意見交換会を行いました。

グループワークででてきた意見などを分類整理しておきます。

 

*人材不足

Ø訪問看護師の不足  土日・祝日対応の希望も多いためなかなか休めない。結果、スタッフ一人一人の負担が大きい。

Ø訪問時間が足りずゆっくり話を聴く時間が取りにくい。

Ø訪問医が増えない。医師の高齢化が進んでいる。施設の嘱託医や学校医、休日診療所当番医のなり手もおらず負担がかかる。

*支援体制・家族

Ø支援体制が整っていない状況での訪問診療の開始。訪問看護師が介入しなかったのですごく不安だった(医師)。

Ø看護師と本人・家族との関係が築けないままの看取り。

Ø希望で在宅看取りの方針となったが、苦痛が強くなったときの本人と家族の気持ちが変わっていく。→家族の受入れらない気持ち、在宅療養継続ができるか、ゆらぐ気持ちへの対応

Ø家族の介護力の低下→特定の家族の疲弊、老々介護の増加、家族が遠方在住で支援が難しい。

*急変時の対応

Ø医師のバックアップ体制あり。ほたるへ調整依頼し頼める医師を探した。

ØACP希望→確認 急変時に予測しない看取りとなった。難しさを感じる。

Ø病院医師が主治医の場合、患者が自宅で亡くなった場合の対応に困っている。→死亡確認ができず。

Ø急変時の病院の受入れがスムーズにいかなかったり、最期は病院でとなっているのに病院に連絡をしたらなぜ近医でないのか?と言われた。

Ø患者が自己判断でERへ →主治医が知らないケースもあり

*受け入れ、経済的問題

Ø看取りの方  自宅で看れなくなった場合、受け入れてくれる場所が少ない。

 →入院受け入れ病院が見つからない。

Ø医療依存度が高い方を受け入れる施設が少なくなっている。

 →地域包括ケア病床の確保、利活用

Ø在宅医療は、医師が動くとお金がかかる。経済的負担が大きい。介護にお金をかけられない利用者が多く、必要なサービスを使えない。

*情報共有

Ø病棟が提供する情報と求めている情報が違う。

Ø2カ所の訪問看護STを併用利用の際、Net4Uは情報共有に必須。

Ø他職種の情報共有、Net4Uがあって良かった。

Ø訪問診療まで期間があったが、Net4Uを医師が確認しコメントしてくれたことで往診が早くなった。

Øケアマネとの連携含め、Net4Uは有用である。

ØわざわざNet4Uを開くことは手間がある。別のカルテを入力する必要があり負担が大きい。Ns.より電話が来た時は必ず見ている。

 

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする