鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.370 (認知症対策検討委員会)

2014-07-31 11:52:56 | 日記


7月29日(火) 19:00~、認知症対策検討委員会が行われました。

内容的には、鶴岡市から、昨年度のもの忘れ相談医制度などの認知症施策の実施報告、認知症関連事業の今後の予定、8月28日 18:40~に予定されている「もの忘れ相談医研修会」の内容説明などがあり、意見交換を行いました。

以下、次第に沿って、

1、開会
2、委員長あいさつ
3、報告事項
1)平成25年度鶴岡市認知症対策関連実務実績報告

もの忘れ相談医制度は、相談情報連絡箋の発行が1年間で30件に過ぎず、ほとんど機能していないのが現状。

2)認知症関連事業の今後の予定

・認知症ケアパス
ステージ(状態)に応じて、社会資源(サービス)を紹介したガイドブック
社会資源としては、サロン(カフェ)、グループホーム、医療資源など想定

・認知症キャラバンメイト
現在鶴岡地区には、メイト(講師役):183人、サポーター 7312人が登録されており他の地域よりは充実している
本年度中に、組織化を検討する

・認知症ケア向上研修
 医療機関、介護サービス事業所、家族などを認知症に関わる人々を対象に認知症ケア向上のための研修の場を提供する。

・徘徊SOSネットワーク
 徘徊等行方不明者が発生した際に、該当情報を地域で共有し、早期発見・保護につなげるためのネットワーク
なお、鶴岡での昨年度の行方不明者は7名、

・認知症カフェ
 通所介護施設や公民館を活用した、認知症の人の集いの場の設定

・初期集中支援チーム
チーム構成員は、専門職2名(研修2日間、試験に合格したもの)
医師は、学会で定める専門医 5年以上の経験が必要、
 認知症サポート医(山形県は16人と 全国平均よりかなり低いのが炎上)
ハードルが高いので、次年度以降に検討したい
鶴岡病院から認知症サポート医を是非、出してほしい
今後の地域支援事業に組み込まれている
 
・認知症地域支援推進員
 地域での認知症対策の中心となるリーダー

・家族の会
全国規模の会(社団法人)があるが、
 どのような形態にするかも含めて、今年中に検討する

4、協議事項

(1)もの忘れ相談医研修会
8月28日 18:40~20:30
内容
1,会長挨拶
2,研修
1)鶴岡市認知症対策事業事例紹介(上野認知症地域支援主任)
2)講演「日常診療に役立つ認知症の実践医療と地域包括ケア」
   群馬大学 山口晴保教授
3)質疑
3,閉会挨拶

山口教授は、NHKの「ためしてガッテン」に出演するなど、認知症では高名な先生、是非、もの忘れ相談医のみならず多くの医師に参加して欲しい。
→医師会としても広報に努める


その他、

・8月7日、 医療と介護の連携研修会
 現在220名以上の申し込みがある、
 今回は、認知症に退院支援の2事例の報告を受けてのグループワークを予定、鶴岡病院からの参加が極めて少ないのが課題。

<会に参加しての印象と課題>
・機能してないもの忘れ相談医制度を今後どうするのか?
・もの忘れ相談医の見直しが必要
・市の今後の予定は既存の取り組みを網羅的に挙げているに過ぎず、
 どれだけ実効性があるのか疑問
・認知症対策検討委員会のあり方についても要検討




https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeRzAzbWVkUTN5eFk/edit?usp=sharing

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No.369 (地域産業保健センター運営委員会)

2014-07-28 15:41:33 | 日記
遅くなりましたが、7月17日、13:30から14:30、医師会会議室で行われた地域産業保健センター運営委員会を報告します。

鶴岡地域産業保健センターは、鶴岡地区医師会内に設置され、50名以下の産業医を置いていない小規模事業所の健康管理を行っています。

当地区では、伊藤さんが長年コーディネーターを務めておられましたが、この度、酒井さんが新たにコーディネータの任に就くことになり、新たな体制での第1回目となる運営委員会でした。

25年度の事業実績報告、、26年度の事業費精算報告、26年度の事業計画の説明があり、新たに設置された、産業保健活動総合支援事業についての説明があり、最後に酒井さんから、当センターの今後の課題として、

1、事業登録申込書、利用申し込み書のデータ(ベース)化

現在、430くらいの事業所と契約している
 データベース化で以下に活用
1)登録事業所に、健康診断の時期などのアンケート調査
2)データを利用して、翌年度の利用を促す
3)申し込みがない事業場へ、センターの利用を進める

2、健康診断結果についての医師からの意見聴取

 現在は、健診結果表に産業医の意見を記入し、事業場へ返している
 本来は医師との対面が必要なのでないか(当地区の方法が例外的)
 対面での医師の意見聴取面談を検討したい

3、認知度、利用度の向上

 事業場の訪問、商工会議所、労働基準協会などが主催する研修会などで、 当センターの存在を広くアピールする広報活動を行いたい


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No.368 (みずばしょう夏祭り)

2014-07-28 11:55:18 | 日記


7月26日(土曜日)、恒例のみずばしょう夏祭りが盛大に行わました。

この日は、とても暑い日でしたが、雨の心配がないとのことでテントのない開放的な雰囲気のなかでの和やかなお祭りになりました。また、今回は、10回目の記念のお祭りとのことで、メインイベントの花火も、いつも増して綺麗に感じました。

職員の皆さまには、準備から後片付けまで、ご苦労様でした。

地域と一体となりながらこのようなイベントを10年にわたり継続していることに敬意を表するとともに、さらなる発展を期待しております。また、会員の皆様の参加もお待ちしたいと思います。


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No.367 (アルツハイマー病の診断と治療)

2014-07-25 16:20:01 | 日記
24日、日本海総合病院精神科の渋谷先生のアルツハイマー病の講演会がありましたので、拝聴してきました。認知症疾患医療センターの現状を知りたかったのが主な理由です。以下講演内容と認知症疾患医療センターについての私なりの印象、その場では質問できませんでしたが聞いてみたかったことを記しておきます。

1、日本海総合病院 認知症疾患医療センター
 精神科常勤医 3名
 精神科 10床
 認知症新患:約400名 /年
 初診外来は、1か月待ち
 1年間(?)の統計
 n=348 男性:128、女性:220
受診経路:医療機関156、家族の希望:134、ケアマネ:48
 診断:AD:133、MCI:70、血管性:34、レビー:13、
 重症度(MMSE):20-24点:31%、24-28点:28%、15-19点:24%

 診療の流れ
 1)初診時
  ・心理士、PSWによる病歴聴取、長谷川式、MMSE検査
  ・生活状況記入
  ・精神科医の問診、診察
  ・血液検査
 2)初診1-4週間後
  ・MRI,SPECT
  ・結果説明、治療方針の決定
 3)日本海総合病院精神科外来通院 あるいは かかりつけ医紹介

<印象や疑問>
 ・医療機関を介さず直接受診する患者が多い
 ・軽症例が多い
 ・1年で400例程度の新患数で、なぜ、1か月も待たなければならないのか?
 ・紹介以外の患者をどの程度かかりつけ医へ紹介しているのか
 ・施設(とくにグループホーム)、行政など地域との連携はどうなっているのか?
 ・認知症疾患医療センターは、地域全体の認知症対策のリーダ的役割を担うべきだが、地域での認知症対策にどのように関わっているのか


2、評価
 AD、どんな病気か
 症例
 ADの診断基準 ICD10 DSM-Ⅳ
 ADと確定診断するには、病理所見が必要
 MCI
 もの忘れ、記憶力の低下、 日常生活動作は正常、認知機能は正常
  MCIの12%が認知症へ
  MCIと早期のADの鑑別は困難

 認知機能の評価
  長谷川式、MMSEの評価は同じ MMSEがやや高めにでる
  ADASにおける10単語記銘テスト
 ADLの評価
 BPSDの評価
 画像
  海馬とその周辺の委縮が早期からみられる
  VSRAD :画像の統計解析
  早発(若年)性ADでは、嗅内皮質の萎縮に乏しい(診断上注意)

3、治療
 最大用量を目指す
 効果不十分、副作用の顕著なケースは、他剤に変更、併用
  MMSEで、年に3-4点づつ低下していくのが通例 
 海外では非定型抗精神病薬の死亡率 約1.6~1.7倍 との報告があるが、
 日本のデータでは相関はないとされている

配布資料


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No.366 (病院勤務医と医師会との懇談会)

2014-07-24 15:52:44 | 日記
病院勤務医と医師会との懇談会

病院勤務医と診療所医師との懇談会は、年2回開催されており、夏は医師会が、冬は地域支援病院の活動の一環として荘内病院が主催しています。

病診連携に関しては、先の在宅医療を考える会においては、救急医療をテーマに荘内病院、協立病院、医師会診療所医師との話し合いを行いました。このような会は私は知る限り経験はなく、当地区では初めての試みだったのではないかと思います。それぞれに相手を思いながらも、お互いのコミュニケーション不足で、齟齬が生じている現状を知ることができました。顔を合わせて、お互いの現状や想い、考え方を語り合う場が、貴重かつ有益だと思いました。この懇談会も、地域での顔の見える関係を築きながら、より良い地域医療を実現することが目的です。一方で、参加者が限られることが課題です。多くの会員の皆さんの参加を期待する次第です。

話題提供として、2つの講演がありました

■「疥癬アウトブレイクに対する荘内病院の取り組みと今後の課題」 
  荘内病院 感染管理認定看護師 若松 由紀子 氏

発端は、昨年11月15日(症状自覚から2-3週間後)に、看護師9名、患者2名の「疥癬疑い」で。その時点では、発端者不明状態でのアウトブレイク宣言だったようです。その後の調査で、すでに亡くなっていた悪性リンパ腫の患者に湿潤、角化、落屑病変があったことが判明し、この患者が感染源になっていたのではないかとのことでした。結論として、アウトブレイクは、角化型(ノルウエー)疥癬の発見、診断の遅れに起因しているとの分析で、多くの病院や施設での蔓延例と同じような経過だったようです。

結果的に、患者32名、職員15名が治療対象となり、今後は皮膚症状観察と標準予防策を強化するとのことでした。

<コメント>
疥癬に関しては、角化型疥癬を見逃さないことが重要ですが、一方で、疥癬に対する理解不足とそれに起因する過剰な反応で、社会的損失が大きいことが問題だと思っています。疥癬は死に至る病気ではりませんし、治療に抵抗性の疾患でもありません。また、接触感染であり、感染を媒介しているのは、多くの場合、医療者や介護者です。通常型の疥癬は、隔離など必要がありません。ましてや、疥癬だからといって、職員を含む医療者を休職させる必要はありません。マニュアルで行動するのではなく、より論理的な対応が望まれます。

■「庄内プロジェクトから鶴岡みらい健康調査へ:健康長寿社会のこれから」
  慶應義塾大学医学部 衛生学公衆衛生学教室 教授 武林 亨 氏

武林先生については、秋山先生共々、当地域には、大きく貢献して頂いているわけですが、先生たちが取り組んでいるコミュニティーヘルスについて、また、鶴岡みらい健康調査について、興味深い講演を拝聴しました。

講演内容を消化しきれていません。
心にとまった内容をメモ書きで紹介します。

・人は科学的なエビデンスでは行動しない(とくに予防の場合)

・EBM(ガイドライン)よりは臨床的専門技能が重視されるべき
 EBM is not "cookbook" medicine.

・健康のありかたが変わりつつある
・超高齢社会では、健康の概念そのものが変わっている
・健康の概念とともに予防のあり方も変える必要がある
 →機能低下も考慮した保険、医療、介護と連続性のある予防へ

・一方向の専門家の連携から、地域・市民も含み一体化した連携へ(コミュニティヘルス)

・コミュニケーションからのアプローチ
 自分のことと考える 寸劇は良い例
 
・他人への信頼の低い地域は寿命が短い 地域健康格差
 例:カリフォルニア > ミシシッピ

・予防のあり方を考え直す第3の視点
 遺伝子、メタボローム、環境
 オーダメイド、テイラーメイド

・メタボローム解析で、生活習慣病への傾向が分かってきた
 例えば、分岐鎖アミノ酸 バリン、ロイシン、バリン メタボに多い
 飲酒によって肝機能が低下している人を予測可能

・鶴岡みらい健康調査
 90%という高い同意率は、施設への信頼の高さが影響か
 今後は、住民基本台帳、死亡集票、発症・受療状況調査などを調査していく

・これからは、遺伝子情報、バイオマーカーによる個別化予防医療の時代
 遺伝子情報の例:https://www.23andme.com
 アミノ酸解析の例:アミノインデックス
  http://www.ajinomoto.co.jp/products/aminoindex.html

・受診者の特性に合わせた情報提供
・人の健康には、遺伝子より環境要因が大きいのでは


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No.365 (BBQ2014)

2014-07-22 08:24:35 | 日記
もう、10数年、毎年行ってきた恒例のBBQパーティー、鶴岡の地域連携の歴史でもあります。
今年は、場所を変えて鶴岡の私の自宅の庭で開催しました。
集まってくる顔ぶれは毎年変わっており、時代の変遷を感じます。

お楽しみの料理は毎年パワーアップしており、下手なレストラン以上の豪華さです。

BBQでのスナップをアップしました
皆さんの楽しげな雰囲気が伝わってくると思います。

設営から後片付けまで手伝ってくれた皆さん、ありがとうございました。

来年も、また開催したいと思います。
多くの皆さんの参加をお待ちします。

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No365 (Surface Pro3)

2014-07-19 15:39:27 | 日記
17日、マイクロソフトの新型タブレットSurface Pro3が届きました。

会議、講義・講演、学会などでのメモをノートパソコンで始めるようになって、2年にはなるでしょうか。ノートパソコンは私にとって、なくてはならいパートナーのような存在です。

一方で、デジモノ大好きな私にとって、とくにノートパソコンの動向には目が離せません。

ここ2-3年で、

AppleのMacBook Air

https://www.apple.com/jp/macbook-air/

NECのVersaPro

http://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/ultrabook/

東芝のDynaBook
http://dynabook.com/pc/catalog/dynabook/110929r631/index_j.htm

ソニーのVaioDuo11 VaioDuo13
http://www.sony.jp/vaio/products/d133/

マイクロソフトのSurface2 (Winodows RT)
http://www.microsoft.com/surface/ja-jp/products/surface-2


と買い、飽きたら子供や妻にあげて、また、新しいモノを買うことを繰り返しています。

無駄、もったないとも思いますが、所詮、趣味というのは無駄を越えたものなのでしょうと、開き直っています(笑)。

さて、1年ほど前からマイクロソフトは、Winodows8というタッチ操作対応のOSの販売を開始しました。iPadなどのタブレットが爆発的に売れたこともあり、Windowsの将来に危機感を覚えたのでしょう。その後、Winodows8対応のタブレットも各社から販売されていますが、先行するiPadやアンドロイドタブレットに比べると、売れ行き的にはイマイチのようです。

そのようななか、マイクロソフトは、自社開発のタブレットの開発・販売を開始しました。それがSurfaceです。Surfaceの特徴はなんといっても「オフィス」がインストールされていることです。タブレットは、ホームページなどを閲覧するには便利なのですが、プレゼンや書き物など”仕事”には適しません。そこで、従来のノートパソコンの機能とタブレットの操作性の良さを兼ね備えた新たな提案がsurfaceだったのです。

今回、私がゲットしたSurface Pro3は、その3代目に当たる製品です。画面が12インチと大きくなり、タブレットというよりは、軽量級ノートパソコン(ウルトラブック)サイズで、ノートパソコンとしてはトップレベルの性能をもった製品に仕上がっています。価格もオフィス(ワード、エクセル、パワーポイント、アウトルック、ワンノート)が入って12万は高くはないと思います。

早速、Surface Proで、毎日Net4Uしていますが、なかなか快適です。

今まで使っていたVaioDuoは妻へ、妻のdynabookは事務が使っているXPの置き換えとして使います。

http://www.microsoft.com/surface/ja-jp/products/surface-pro-3








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No.364 (皮膚科のレクチャー)

2014-07-18 10:34:10 | 日記
7月16日、湯田川温泉リハビリテーション病院の院内教育全体研修会にお呼ばれ
して、皮膚疾患のレクチャーをしてきました。会場が満席になるほどの多くの皆
さんに集まって頂き、ありがとうございました。

最近の講義・講演は、IT、地域連携パス、在宅医療を含む地域包括ケア、在宅医
療連携拠点事業などがほとんどで、皮膚科関連の講義はほんとに久しぶりでした。
勉強不足で、皮膚科関連の最近の知見はさっぱりですが、病院の皆さまの多少な
りともお役にたてたなら光栄です。

なお、研修会終了後、病院幹部の皆さまとの懇親の場を設定して頂き、病院の課
題などざっくばらんな意見交換ができ、有意義で楽しい時間を過ごさせて頂きま
した。この場を借りて、御礼申し上げます。

以下、講義で使ったパワポファイルです。参考まで、

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeNEQ5VldGMDgzNWs/edit?usp=sharing


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No.363 (行政とのミーティング 第3回)

2014-07-15 09:35:59 | 日記
昨日(7月14日)、13:00~、本年度3回目となる行政とのミーティングを行いました。
以下報告します。

1、医療と介護の連携研修会
 
 8月7日 18:30~、出羽庄内国際村で開催予定、
 現在、106名の申し込みあるが、医療関係者の申し込みが少ない
 医療と介護の連携を目的とした会なので、医療者の参加を期待したい

 内容 :
 ・事例報告とグループでの話し合い
 ・ミニレクチャー 「認知症ケア あれや これや」
 ・テーマ 「認知症高齢者の退院支援と在宅生活の継続を考える」
  ~住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために~

2、認知症対策の進捗状況

 鶴岡市としては、本年を認知症対策元年と位置付け取り組む覚悟
 内容は、研修会、キャラべんメイトの組織化、家族の集いの設立、SOSネットワーク、認知症カフェ、初期集中支援チームなど
 網羅的で具体的な対策はこれからというのあ現状

 Q,鶴岡市のキャラバンメイト、サポーターの数は?
A,キャラバンメイト 183人、 → 再組織化したい
  認知症サポーター1000名超、(キャラバンメイトからの講義を1時間半から2時間で取得)

 対策側(市)のスキルアップとして以下を予定
 ・DASC研修
 ・認知症地域支援推進員研修 (国が開催)
 ・キャラバンメイト研修

3、三川町地域包括支援センター事業計画


4、市民健康のつどい

10月12日(日曜日)
地域包括支援センター連絡会とのコラボで企画したい

5、介護事業所への訪問調査

 前回の医師会長だよりで報告
 委員からの意見:貴重なデータなので、論文化などして周知活動に努めてはどうか

6、その他

 県より、第2次山形県地域医療再生計画に基づく在宅医療推進事業、地域在宅医療提供体制構築支援事業についての説明
 公益大チームの魚沼地域視察報告


・「つくし」主催地域ケア個別会議には参加しているが、他の地域ケア会議にも参加したい
・出張勉強会:7回の依頼あり、(テーマ、Net4U、統合失調症など)
・インフォーマルサービスの情報提供を行いたい →保健師チームと検討する(市)

次回:9月8日予定

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No.362 (介護事業所への訪問調査まとめ)

2014-07-12 10:03:57 | 日記
超高齢化が進み、さらに老々、独居世帯が増え続ける中、老人施設の役割りは益
々重要になっています。一方で、老人施設には、多くの種類があり、その機能、
実態が分かり難いのが現状と思われます。

そこで、地域医療連携室「ほたる」の渡邊さんが中心となり、当地区の高齢者向
け施設102件へ直接出向いて聞き取り調査を行いました。以下がその報告書です。

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeY2xKdXl5MGdfQUE/edit?usp=sharing

以下、渡邊さんからのメッセージ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨年度実施しました「介護事業所への訪問調査」についてご報告させていただき
ます。

調査した事業所は102箇所で、そのほとんどが訪問を受け
入れてくれました。調査を企画したときは、正直4割ほど
門前払いかと思っておりましたが、これまでの地域に対する
医師会の働きかけが、このように結果に繋がったと思います。

調査内容は透析、看取り、認知症、喀痰吸引など複数の項目を
準備し、担当者(施設長、看護師、相談員など)に受入れの
状況を聞き取りました。

事業所で悩んでいることや対応に苦慮しているケース等、調査
項目にはない話を伺うこともでき、また、訪問をきっかけに
顔見知りとなり、相談や研修会への参加に繋がったことは、訪問
したからこそ得られる成果だと思います。

資料が膨大なため、項目を掻い摘んでではありますが、報告書に
まとめました。お時間のある時にでも、お目通しいただければ幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以下、今回のレポートを読んでの私の感想です。

・医療依存度の高い方の受け入れ
 医療依存度の高い人を受け入れられない要因は、看護師が24時間体制で配置さ
 れてないことにつきます。一方で、人材、コストなどさまざまな要因で看護師の
 配置・増員は容易ではありません。このような現状を理解してもらった上で、
 医療機関との連携(役割り分担)を模索することになるのでしょう。
 また、喀痰吸引可能な人材確保は喫緊の課題だと思いましたが、より簡単に技
 術を取得できる制度の緩和策も必要かと感じました。

・認知症の受け入れ
 多くの施設が受け入れているようですが(1/4が認知症という時代に受け入れ
 なければ施設として成り立たなので当たり前だとも思いますが)、課題は暴力、
 徘徊などの行動・心理症状だと思いますが、この部分は、認知症の理解と接
 し方を学ぶことでかなり改善する可能性があります。ユマニチュードを含む
 研修が必要な部分だと思いました。

・看取り
 施設スタッフの看取りに対する未経験、知識・技術不足という面がもあります
 が、それ以前に主治医の問題が大きいことが浮き彫りになりました。
 これからの在宅医療の主戦場は、自宅ではなく、特養、老健以外の施設になる
 と思います。看取りに関する医師への啓発、研修、医師会や病院のバックアッ
 プ体制も必要と思いました。在宅医療を考える会の大きなテーマとなると思い
 ます。


いずれにしろ、すばらいレポートだと思います。行政、施設を含む、各所に周知
し、今後の対策に役立てたいと思います。

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