鶴岡の医療を守る市民研究会講座
11月5日 18:30~
出羽庄内国際村
1、パネリストの紹介
2、イントロ
庄内地区での高齢化率は県内でも高く、さらに人口減少(年間1%)もさらに進む
入院患者は、3%の減少
3、パネリストから現状、近未来分析
日本海総合病院
病床利用率、80%を割る 300床 減らした
日本海ヘルスケアネットの運用、
個別の最適化では無理ではないか、庄内全体での最適化が必要
荘内病院
入院患者の減少
一方で、負担が減ったわけではない、
統合以前に荘内病院のパワーアップが必要
近くに病院があることが市民にとっては重要
協立病院
入院患者の高齢化、介護保険がなくてはならない時代
医療から介護まで 地域完結型医療が求められている
やりたい医療ではなく、求められている医療を実践してきた
スタッフ、人材不足が背景にあり、その奪い合いになっている。
今までの制度を超えた踏み込んだ連携が必要
O氏
出生数の激減
小児科受診数の減少が続いている
M氏(医師会)
医療の情報化を進めるなかで、地域連携の重要性を知った
地域医療のレベルアップは、「連携」にかかっていと思っている。
庄内地域全体で、医療のありかたを考えるべき
4、医師会と開業医の現状と問題点
O氏(医師会代表)
医師会組織とは、3層構造、(一般的には)医師会費で運営
学校医・園医、休日診療所当番、施設嘱託医、産業医、健診、准看護学院講師などで地域に貢献
5、各病院から、将来向けてやるべきこと
S氏
医師不足、
市民の20%が日本海病院
待てない医療(断らない救急)に荘内病院は必要
科によっては集約化が必要
H氏
医師、スタッフ不足は深刻
病院の閉鎖はスタッフ不足、とくに看護師不足
開院時の230床が、現在は140床まで減った
荘内病院から看護師を回してもらいたい、そうなれば 30-40床、動かせる
10年先を考えて動いて欲しい
荘内病院の10年先は?
S氏
(合併について問われて)
吸収される側になりたくない
合併なら、同じ立場で
S氏
ヘルスケアネット、医師・看護師の派遣
合併、統合、再編、走りながら実現してきた
日本海総合病院と荘内病院は協力関係にある
6、鶴岡市開業医の現状
O氏からスライドで現状説明
診療所の閉鎖、縮小多い、
医師の高齢化、
過酷な現状
M氏
近年、開業医の医師会離れ(医師会活動を拒む傾向)を進んでいると感じる
医師として資質の低下?
休日診療所は今後縮小の方向へ
もし閉鎖するようなことになれば病院の崩壊につながる(S氏)
7、医師偏在、診療科偏在、
県の対策、医師確保 庄内で34人増とのレポートがある(座長)
なぜ、庄内に医師が少ないのか
荘内病院、医師数:76人、全国平均に20人足りない
荘内病院に医師が少ないのは、研修医がどこにも行ける制度が根幹にある(鈴木)
魅力ある病院へなる必要がある
student doctorへのアンケート:荘内病院を知らなかったという回答が多い
S氏
庄内全体で医師不足と考えるべき
キャリア形成、労働環境、多くの症例を経験できることを研修医は望んでいる
H氏
赴任を妨げるファクターは何かの問いに
自分を振り返り
県外出身だが、山形大学一期生(島貫先生と同期)
昔は山形県は今以上の医師不足だった、
多くの卒業生が山形をなんとかしなくてはと山形に残った
協立病院の理念に賛同し、赴任した
医師が集まらないのは自分に魅力がないから?
医師不足は市民の課題でもある
8.看護師問題
H氏からのショートレクチャー
山形県の稼働看護師は全国平均 (准看護師が多い)
一方で、看護師養成数は全国最低
鶴岡准看護学院の閉校、さらなる看護師不足への懸念
荘内看護専門学校の現状
25名定員、受験者数の減
就職先:荘内病院へ残るのは33%、38%が鶴岡地域へ
卒業生へのアンケート調査 病院の雰囲気があまり良くないとの意見も
酒田看護専門学校 定員30名
日本海へは12-3名、県内に残る率は高い
看護大学設立の可能性
定員60名以上が必要、
難しいのが現状
9、山形県医療再編の動き
座長から現状(河北、米沢地区などの動き)についての話題提供
10.庄内二次医療圏の生き残りに向けて
荘内病院の内科医師は圧倒的に少ない
少なくとも科による集約化は必要
待てない医療を守るためにも三川あたりに、あらたな理念の病院を統合新設するのはとても魅力的
医療は病院のためにあるものではなく、市民のためにあるもの、
どういう医療を望んでいるのが、市民に声を上げて欲しい。