鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.546 (庄内地域医療連携の会:講演会)

2015-07-28 15:52:00 | 日記


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第2回庄内地域医療連携の会「地域医療連携講演会」
講演:「今こそ見せよう連携の力!!~行政・医師会と取り組む地域力アップ~」
演者:斎川克之氏 新潟済生会第二病院 地域連携福祉センター 副センター長
日時:平成27年7月24日(金)18:30~20:00
会場:いろりの火の里 文化館なの花ホール 
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コンテンツ
1、地域医療支援病院としての役割
2、在宅医療連携拠点事業について
3、連携室を更なる上のステージへ
4、連携室業務をマネジメントする

配布資料

庄内地域医療連携の会は、庄内地域の医療連携を強化するために、病院の連携実
務担当者を中心に2006年に発足した会です。年4回程度の学習会を開催するなど、
活発な活動を行なっており、その成果が認められ、杉浦地域医療振興財団から杉
浦地域医療振興賞を受賞しています。

先日、庄内地域医療連携の会主催の講演会があり久しぶりに参加してきました。
講師は、前回地域連携パス推進協議会主催の講演会でもお呼びした、新潟済生会
第二病院の斎川氏です。斎川氏は地域医療支援病院の連携実務者あるいはMSW
という立場で、新潟市西区を中心とした地域連携を進めるために精力的な活動を
行なっています。在宅医療連携拠点事業も病院主導で立ち上げることになったそ
うです。地域連携を考える上で、内容豊富な興味深い講演でした。

連携室の役割は、紹介状を中心とした「前方連携重視」から、適切な退院調整に
よる療養環境の継続という「後方連携重視」へ、さらには地域性を踏まえた医療
・介護・在宅支援機関同士のネットワークづくりという「地域全体を包括」した
連携へと進化してきました。

今後、連携実務担当者には、「病院における相談業務」レベルから、「地域医療
連携」(連携実務者ネットワーク・多職種連携の構築)レベルへ、さらには「社
会連携」レベル(まちづくりへのヘルスケア分野の活用)、地域包括ケアにおけ
る新たな「ソーシャルワーク」レベルへの進化が期待されるとの話はわれわれ医
療者にとってもそのまま当てはまると思いました。地域医療を担うわれわれ医療
職も、時代を見据え、連携実務者に負けないよう進化しつづけたいですね。

講演会の後は、いつものように懇親会、我が家での二次会と続き、ノミニュケー
ションを深めました。






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No.545 (在宅訪問歯科診療研修会)

2015-07-27 15:45:12 | 日記


東京都新宿区で在宅訪問歯科診療で活躍されている五島朋幸先生の講演を拝聴し
ました。

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五島先生プロフィール(配布パンフから)

歯科医師、ふれあい歯科ごとう代表。新宿食支援研究会代表。1965年広島県生ま
れ。日本歯科大学卒業。博士(歯学)。1997年より訪問歯科診療に積極的に取り
組み、2003年ふれあい歯科ごとうを開設。地域ケアを自身のテーマとし、ふれあ
い歯科ごとうを拠点にさまざまな試みを行い、理想のケアのかたちを追求してい
る。2003年よりラジオ番組「ドクターごとうの熱血訪問クリニック」パーソナリ
ティーも努めている。日本歯科大学生命歯学部臨床准教授順、東京医科歯科大学、
慶応大学非常勤講師など役職多数。著書に「口腔ケア○と×」、「食べること生
きることー介護予防と口腔ケア」、「安全においしく食べるためのガイドブック」
などがある。
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講演は、五島先生と訪問歯科診療との出会いから始まり、咀嚼から嚥下まで食べ
るメカニズムとその診断法、食べる機能を回復するための口腔ケア、新宿で実践
している多職種で支える食支援などについて、先生のたくさんの経験談を交えな
がら、また、処々に笑をちりばめながらのすばらしい内容で感銘を受けました。

多職種連携は結果が求められる!連携とはプロとプロが仕事をすることであり、
顔の見える関係を築くことではない。腕と腹の見える関係こそが連携である。見
つける、繋ぐ、結果をだす。それを地域で無限に作り出す。これこそが街づくり
であるという、最後の言葉には共感を覚えました。

それにしても、身振り手振りを交え、計算しつくされたレベルの高いプレゼンに
は惚れ惚れしました。(ブログに写真あり)

配布資料


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在宅訪問歯科診療研修会(主催:鶴岡地区歯科医師会、後援:庄内プロジェクト)
演題「食べること 生きること ~最期まで 食べるために歯医者ができること~」
講師 ふれあい歯科ごとう 代表 歯科博士 五島朋幸 先生
日時:平成27年7月26日 (日)10:00~12:00
会場:にこふる3F大会議室
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1、開会

2、挨拶(荻原会長)

当地区は、多職種連携を進めている
口腔ケアから食支援への流れにある
最期まで食べ続けれることを見届けるのがこれからの歯科医師の役割
一方で、歯科医だけではできない、多職種協働が必要
五島先生には、そのためのノウハウをたくさんの頂けるのではないかと期待したい

3、講師紹介

4、講演

演題「食べること 生きること ~最期まで 食べるために歯医者ができること~」
講師 ふれあい歯科ごとう 代表 歯科博士 五島朋幸 先生

1)イントロダクション

訪問歯科診療の出会い
 ・意外な動機 (TVで訪問診療を知る)
 ・訪問内科医との出会い
 ・新宿区戸山町、若くて元気な街ではないこと、歯科医が往診しないことに気づく
 ・訪問歯科診療のニーズ
  当初、歯科のニーズはなかった、
  入れ歯を入れていないことに驚く
  入れ歯を入れることから始まる
  往診は自転車(電動アシスト付き) 1日 3-4件、午後、1日30K走ったこともある
  訪問診療とは、 現場に応じた目線で、その人に合った・・・

訪問歯科から見えたこと
 食べるために義歯を入れよう
 口腔ケアで、誤嚥性肺炎を予防
 口腔ケアは、摂食嚥下障害の間接訓練
 食べるための機能訓練

一方で、「先生のゼリー食を食べることだけが楽しみ」と言われたことにショックを受けた
  →食べることだけが楽しみでは、支援したことにならない
  →歯科医師だけではダメと実感する

2)口の機能と食べること
 口からの情報は脳で50%を占める
 口から食べることの効果 → 免疫の賦活 胃瘻では免疫は賦活されない
 アンケート調査で、施設(病院)生活での最大の関心事は食事!
 口から食べるとは、 
  噛んで(準備)、送って(口腔)、呑み込む(嚥下)
 咀嚼に必要なもの
  歯、噛む力(筋力)、食べ物を認知する能力(口腔認知)、頬や舌の働き(動き・力)、唾液  
  →食塊形成=呑み込める形にすること
 煎餅を用いた食塊顕性能力からみた咀嚼能力評価 
  煎餅を嚥下するまでの噛む回数で評価

 嚥下に必要なもの
  口腔認知
  嚥下反射
  嚥下力
  首を中心とした組織の柔軟性
  呼吸のコントロール
  正しい姿勢
 
 飲み込みの障害の診査法
  観察
  水のみテスト
  RSST
  喉頭挙上の触診
  嚥下音の触診
  嚥下音の聴診
  VF

3) 機能回復のための口腔ケア
  咀嚼機能回復
   ストレッチ
   マッサージ
   口腔周囲の運動
   咬合訓練 あたりめ 移送訓練

  嚥下機能回復
   ストレッチ
   マッサージ
   口腔刺激
    冷たい、熱いものは、反射応答反応時間が短い、
   呼吸訓練
   頭部挙上訓練  (Shaker Excise)
   アイスマッサージ
   唾液嚥下リハビリテーション ゴットハンド
   嚥下食訓練
    唇のかたちで分かる、食認識

4)食支援

 食支援とは

 本人、家族に口から食べたいという希望がある、
 もしくは身体的に栄養ケアの必要がある人に対し、
 適切な栄養管理、傾向摂取の維持、食を楽しんでもらうことを目的として、
 リスクマネジメントの視点をもち、適切な支援を行なうこと

 具体的な食支援
 ・全身の管理、・栄養管理、・口腔環境整備、・口腔ケア、摂食嚥下リハ、
 ・食事形態の調整、・食事作り、・食事姿勢の調整、・食事介助、・食事環境調整

 以上を支援するには、多職種が関わることが不可欠必

 新宿食支援研究会(新食研)2009年7月発会
  =最期まで口から食べられる街 新宿

 活動
 ヘルパーの意識向上(一丁目一番地)
 食支援ネットワークの構築
 食支援の地域での実践

 食形態判定表
  口:良い、悪い、のど:良い、悪いで、判定
  食形態難易度(ピラミッドモデル)で食形態を決める
 
 新宿食支援勉強会
  ファンタジスタ(理学療法士、福士用具専門相談員)
  ハッピーリーブス(歯科栄養士、管理栄養士、理学療法士:多職種参加型フリーランスグループ)
 新食研 21職種、74名
 
 多職種連携 結果が求められる!
 連携:プロがプロの仕事をすること、顔の見える関係から、腕と腹の見える関係
 見つける 繋ぐ 結果をだす 地域で無限に作り出す → 街づくり
 

5、質疑

6、閉会


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No.543 (厚労省鈴木審議官鶴岡訪問)

2015-07-24 16:34:34 | 日記


本日(7月24日)、武林先生の仲介で厚労省鈴木審議官が当地区の視察に訪れました。

鈴木審議官は、武林先生の5年先輩に当たる医師だそうです。

Net4Uの視察の他に、市長との面談やからだ館や生命先端研究所の視察、意見交換会などが予定されていましたが、1便が欠航とのことで、午前に予定されていた市長との面談はキャンセルになったようです。

Net4U、Note4U、ちょうかいネットの概要を説明した後、意見交換を行ないました。

以下、質問と回答

・参加医療機関の数

 全医療機関の1/3程度、内科系医療機関が圧倒的に多い、利用については参加施設間に温度差がある。

・参加施設をどのような基準で選択しているのか(中傷的な書き込みをする医師があると聞くので・・)、

 希望すればどの医療機関でも参加可能
 患者のデータは、登録した医療機関と招待された施設のみで共有されるので、問題になったことはない。

・大量の残薬が問題になっているが、Net4Uを利用することが問題の解決にはならないか

 より多くの医療機関がNet4Uに参加し、すべての薬の情報を入力すれば解決可能だが現状では難しい。

・参加医療機関を増やしていくために効果的な政策

 地域で情報を共有していることに対し診療報酬上で評価することではないか。

 

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No.541 (病院勤務医と医師会との懇談会)

2015-07-21 15:37:04 | 日記

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病院勤務医と医師会との懇談会
日時:平成27年7月17日(金)19:00~
会場:東京第一ホテル鶴岡 鳳凰の間
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先週の金曜日、病院勤務医と診療所医師との懇談会が行われました。
病院勤務医と診療所医師との懇談会は、年2回行なっており、夏は医師会、冬は荘内病院がそれぞれ主催しています。

今回は、山形県立こころの医療センターの須貝 孝一 先生から、鶴岡病院からこころの医療センターへの変遷、同センターの紹介、医療観察法病棟などについて講演を頂きました。また、庄内保健所の渡會さんからは、自殺予防対策としてのゲートキーパーの役割および重要性については動画を用いて教えていただきました。

懇親会では、病院勤務医、診療所医師が、それぞれ自己紹介し、和やかかななかで親睦を深めました。


次  第

1、開  会 (司会:鈴木先生)

2、会長挨拶 (三原 一郎 会長)

3、話題提供 
 
 ○「鶴岡病院から、山形県立こころの医療センターへ」
     ~精神科病院のダウンサイジングと病院移転
老舗公的精神科病院の変革期に勤務して~

  山形県立こころの医療センター 須貝 孝一 先生

   ○「平成27年度の庄内保健所における自殺予防対策について」

庄内総合支庁(庄内保健所) 地域保健福祉課 
精神保健福祉主査 渡會 洋子 氏

4、乾  杯 (三科先生)

5、懇  談
  (勤務医・研修医の紹介)・・・荘内病院(鈴木 聡 先生)
  
6、閉  会 (土田先生)


会長さいさつ要旨

1、はじめに

暑い中、また台風接近中の中、参集頂き、感謝する。
本会は、診療所医師と病院勤務医との懇談会、
夏は医師会主催、冬は荘内病院主催で、年2回行われている。
診療所医師と病院医師との連携、顔のみえる関係づくりを目指した会である。

2、鶴岡の連携

ところで、皆さんはあまりご存知はないかも知れないが、鶴岡地区は全国(厚労省、日本医師会も注目)でも連携で結構有名である。

庄内プロジェクトには、連携WGというのがあり、医師、薬剤師、歯科など職種ごとに会をつくり、それぞれが地域での連携の推進を目指した活動を行っている。

また、地域連携パス推進協議会では、現在5つのパスを運用しているが、パスというツールを利用した施設間連携を推進している。疾病管理を目指した活動を行っている。

また、鶴岡地区医師会の地域医療連携室「ほたる」では、在宅医療を中心に医療介護連携を含むさまざまな活動を行っているが、2ヶ月に1回程度、行政(鶴岡市、三川町、保健所)と3師会でのミーティングを行っている。3師会の会長と行政が、2ヶ月毎のミーティングを行っている地域は、全国的に少ないのではないかと思っている。

3、課題としての医師間連携

一方で、もっとも連携が進んでいないのが医師間の連携ではないかと思っている。
医師は多忙という面もあるが、もう少し、地域全体に目を向けて欲しいと思う。
この会は、多少なりとも医師間連携に寄与することを期待したい。

4、本日の話題提供

本日は、先日新築移転した「こころの医療センター」の須貝先生から、新築移転したこころの医療センターについて、、また、庄内保健所からは、庄内地区における自殺対策、について話題提供を頂く。

精神科は、今、大きな転機にある。日本の精神科の病床数、在院日数は、世界と比べて、ダントツに多くて、長いことは良く知られている。今後は、従来の収容型から、地域で支える、という流れと思うが、病床削減に関しては、病院経営も含めて、多くの課題があるとも聞く。このあたりも含めて、「こころの医療センター」の目指す姿をお示して頂けるのではと期待している。

5、閉め

それでは、本会が実り多いことを祈念して私からの挨拶とする。


配布資料

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeMVg4STFPTWI3NFU/view?usp=sharing

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No.540 (庄内南部地域連携パス推進協議会 全体会)

2015-07-18 15:40:15 | 日記


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庄内南部地域連携パス推進協議会 全体会
日時:平成27年7月4日 19:00~
場所:荘内病院講堂
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今回の全体会は、運営委員会報告のあと、脳卒中地域連携パス集計第4号(2013年度分)の報告があり、さらに維持期医療機関へのアンケート調査報告および意見交換を行いました。

●維持期アンケート調査

 42/56 回答率 75%

脳卒中地域連携パスの認識
 脳卒中地域連携パス(脳パス)を知っているか?、 はい:88%
 脳パスに登録しているか?、はい:45%、いいえ:50%(知らない、面倒、手続きが分からない)
 脳卒中診療がパス導入で進んだか?、はい:38%、分からない:55% 
 地域連携パスは必要か?、はい:76%
 毎月の全体会を知っているか?、はい:50%(うち出席は20%程度)、いいえ:45%

他施設との連携
 脳卒中に関して急性期との連携は良好か?、はい:85%
 回復期との連携は良好か?、はい:79%
 維持期施設・事業所との連携は良好か?、はい:60%

データ入力
 入力を行っているか? はい:84%
 誰が入力しているか? 医師>看護師>事務
 入力しない理由:時間がない、手順は不明、専門外
 
わたしの健康ノート
 わたしの健康ノート(ノート)を知っているか?、はい:43%、いいえ:40%
 ノートの取り組みを同思うか? 良い:84%
 ノートを持参した患者はいるか?はい:72%、いいえ:28%
 患者さんはノートに記入しているか?、はい:85%
 ノートの記載内容を確認しているか?、はい:44%

アンケートのまとめ
 連携パスについては約90%が知っているが、維持期の参加率は45%に留まる。
 ケアマネの関わりは多いが、維持期でのリハビリ提供体制が十分に整っていないと感じている。
 維持期でのデータ入力率は85%と高いが、入力できない理由として、
 時間がない、手順が分からない、専門外が挙げられた。
 健康ノートの認識率は43%(取り組みに賛成84%)、患者の持参率72%


意見交換、

 回復期リハ医師
  リハスタッフからの情報提供があった方が良いのか?
  
 維持期医師 
  維持期にきた患者について、今後のリハの必要性などの情報提供が欲しい
  日常生活自立度は意見書で、、BIはパスで必要とされるので評価している
  病院からの情報が足りないと感じたことはない
  維持期でADLを落とさないためには、評価項目(BI)が必要
  ADLの評価、在宅ではおおざっぱになる
  協立と湯田川の退院時の共通の基準があったほうが良い
  患者がパスを知らない 
  健康ノート、BIは、1ページが良いのでないか
  退院時に、主治医意見書のコピーを付けて欲しい

 ケアマネ
  (パス開始以降)急性期から相談を受けることが少なくなった
  BIは、介護ではあまり利用されていない。
   

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以下は、メモですので正確でない部分もあるかと思います。
参考まで。

1、運営委員会の報告

1)個別パス委員会
2)患者用ツール統一化へ向けて
3)庄内地域脳卒中連携パスに関する検討会
4)各パス運用状況

協議

1)庄内脳卒中連携パス検討会の今後
当協議会のなかに部会を立ち上げる
  来年度4月運用開始予定
  次回9月に2回目の検討委員会

2)患者用ツール統一化へ向けて

2、脳卒中地域連携パス集計第4号報告(2013年分)

 急性期(丸谷先生)
  患者数が多かった
  80歳以上が46% 年々80歳以上女性の割合が増えている 高齢化
  病型は変化なし
  4,5月に脳梗塞が多かった
   気温と相関か?、気温の変動が多かった
  ラクナ硬塞の割合が増加 アテローム血栓性の割合が減少
  軽症のラクナ梗塞が多い
  転院までの期間が伸びている 連携の問題、酒田からの患者?
  急性期の死亡は、例年並みの8-9%(悪い値ではない)
  中止例 46例 8.1% 死亡が多い
  危険因子 高血圧、脳卒中既往だが、脳卒中既往が低下している 11% (記入漏れか?) 
  リスク因子 病型別分析 高血圧 脳出血など、今後はコントロールの有無も評価する必要がある
  登録パス患者経過
  mRS>=2 62.7% mRS>=3 46.4%

回復期(新田さん)
  227名 女:54%
  対象者転記:自宅62%、施設22%、在宅復帰率
  FIM 自宅退院者で施設退院より高い
  左麻痺改善しにくい
  食事形態と、退院先に相関がある
  高次機能障害 注意障害が多い 複合例
  失語、半側空間無視
  注意障害あってもFIMは下がらない
  自立移動 自宅退院が多い
  車椅子、施設退院者に多い
  バリアンス
   あらたな脳障害、肺炎、しんこっ嗅不全、胃瘻
   2か月以内が多い
   

3、維持期アンケート調査報告および意見交換

4、その他

 8月の全体会は休会
 第5回全体会
  9月8日(火)19:00~ 荘内病院講堂
  内容:各パスの運用状況報告、5大がん地域連携パスアンケート報告


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No.538 (名古屋市医師会視察)

2015-07-13 17:15:20 | 日記


7月11日、名古屋市医師会の副会長、理事、中村区医師会長、在宅医療・介護連携室担当者など総勢9名が、Net4Uやほたるの視察においでになりました。

名古屋市医師会は会員数約3900名、医療機関数約1800施設を抱える、山形県でいえばいわば県医師会にあたる大規模都市型医師会です。名古屋市では、山形県における群市地区医師会にあたるのが区医師会で、15もあるそうです。日医、県医師会、市医師会、区医師会という4層構造になっている特殊な地域でもあります。

さて、名古屋市医師会は在宅医療・介護連携支援センターを設立し、IT化も含めて在宅医療に力をいれていますが、今回、ほたるの活動やNet4Uの活用状況を知りたいとのことでの視察でした。

Net4Uやほたるの現状を説明し、2時間にわたり意見交換を行いました。その後場所を変えてそれぞれの地域の実情などを話し合い、親睦を深めました。お互いにとって実りある会だったのではないかと思います。


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No.538 (竹田浩洋先生旭日双光章受章祝賀会)

2015-07-11 12:38:37 | 日記




7月10日、鶴岡市長はじめ多くの皆様にご臨席頂き、竹田浩洋先生の旭日双光章受章祝賀会が盛大に行われました。実行委員長さいあつを引用し、報告とします。
竹田先生ご夫妻、この度の受章誠におめでとうございました。
鶴岡地区医師会の誇りとするところです。

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本日は、竹田浩洋先生の「「旭日双光章」受章祝賀会に、大勢のみなさまのご出席を賜り、心から厚くお礼を申し上げます。

実行委員を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

この度、竹田先生は、永年にわたる地域の医療・保健・福祉活動、医師の地位向上などに誠心誠意ご尽力されたご功績により、平成27年春の叙勲において、めでたく旭日双光章を受章されました。心よりお祝い申し上げます。

また、この度の栄誉の影には、ご家庭を守り、先生が心おきなく職務に専念できるようにご苦心された奥様の「内助の功」もあったかと思います。心から敬意を表するものであります。

竹田先生の業績については、お手元のしおりに掲載されておりますので、ご覧頂ければと思いますが、昭和48年に内科医長として荘内病院に赴任し、平成7年4月には荘内病院副院長に就任され、その後、平成13年3月から当会が管理運営する鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院の院長をつとめられました。

その間、山形県医師会では、監事、副議長、勤務医委員会、呼吸器検診委員会委員、信用組合監事などを歴任されました。また、鶴岡地区医師会においては、19年という長きにわたり、理事、副会長として活躍され、会員の指導的立場で、当地域の医療・保健・福祉活動に多大なる貢献を頂きました。

これら多くの要職を務めてこられた竹田先生ですが、最大のご功績は、皆様ご存知のとおり、平成13年に鶴岡市から委託された鶴岡市立湯田川温泉リハビリテーション病院の初代院長職にあるのではと思います。病院を立ち上げるには、われわれの想像を絶する苦労があったのではないかと思いますが、病床を転換したり、365日リハを導入したり、病院機能評価を受審するなど、常に時代の先をみながら、健全な経営、また、病院機能の質の向上、維持に努めてこられました。急性期病院と生活の場である地域とをつなぐ“回復期リハビリテーション”という、地域包括ケアシステムにとっても重要な役割を担う施設の基盤を築いたことは大いに評価できる功績だった思います。

個人的には、竹田先生との思い出は、やはり地域連携パスです。今から10年程前、まだ、全国的にも地域連携パスが始まったばかりの頃、荘内病院では大腿骨近位部骨折の手術件数が多く、危機感をもった病院整形外科の医師たちが竹田先生に掛け合って、大腿骨近位部骨折地域連携パスが立ち上がったと聞いております。私も、記念すべき第1回目の地域連携パス研究会から参加していますが、毎回の会議で竹田先生の熱い思いが伝わってきました。医師会としても積極的にかかわりIT化も実現することで、荘内病院の大体骨近位部骨折患者の在院日数は大幅に短縮されました。さらに、その3年後、難しいと言われていた脳卒中地域連携パスも、すったもんだ、いろいろありましたが、見事に運用することができました。今では、庄内南部地域連携パス推進協議会を設立し、全国でも類をみない、IT化、全例登録、データ解析、集計表の発刊、最終的には疾病管理も目指すという、地域連携パスの先進地域に成長しています。これも、竹田先生の地域医療にかける熱い想いの賜物であり、先生のリーダーシップ、熱意なくしては実現しなかったことだと思っています。

竹田先生は、本日配布のしおりのなかで「私一人で成しえたことはほんとんどない、この受章は多くの方々のお陰です」と述べています。確かに、医療は一人では実践できません。多くの職種の方々の協力があってはじめて実践できるサービスです。一方で、多くの職種を束ね、同じ理念の下、組織として成果をあげるためには、リーダーの役割はとても大きいと実感しています。先生の今回の受章は、先生の真摯な地域医療への想いとそれを成果として実現させてきたリーダーシップが評価されたのではないかと私自身は思っています。

竹田先生は、湯田川温泉リハビリテーション病院を辞められた後も、さまざまなところから引張りだこで、忙しい日々を送っておられると聞いております。先生には、健康に留意され、益々のご活躍を期待するとともに、引き続きのご指導、ご鞭撻をよろしくお願いしたいと思います。

最後になりますが、竹田先生ご夫妻と本日ご臨席の皆様方のますますのご健勝を祈念し、甚だ措辞(そじ)ではございますが、実行委員代表の挨拶とさせていただきます。

本日は、誠におめでとうございます。




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No.537 (庄内脳卒中連携パスに関する検討会(第1回))

2015-07-07 17:30:16 | 日記
鶴岡と酒田との間での患者の往来が一般化し、庄内はひとつの医療圏として機能する必要がありますが、相互の連携にはまだ課題が多いのが現状かと思います。地域連携パスに関しても、それぞれにパスが独自に運用されており、例えば、日本海総合病院から鶴岡地区のリハビリテーション病院へ転院してくる患者さんに関しては、鶴岡で運用しているパスとは別のパスを利用することになり煩雑さが指摘されています。

一方で、本年度末を目処に当地区の脳卒中地域連携パスシステムの全面改修が予定されており、酒田と鶴岡の脳卒中パスを統合するには好機を思われます。そこで、統合を目指した話し合いを開始しました。

結論から述べると、現時点で統合へ向けて障害となる課題は見出せず、すんなりと合意形成ができました。また、統合された場合のパスを「庄内脳卒中連携パス」と呼ぶことになりました。今後は、パスの内容や運用を含め両地区間での調整を進めていき、来年4月の運用を目指します。

それにしても、これだけのメンバーが揃うとものごとは簡単に決まりますね。

検討会メンバー

酒田、
 酒田地区医師会:会長、副会長、
 日本海総合病院:院長代理、神経内科部長、脳神経外科部長、循環器内科部長
 酒田医療センター:リハビリテーション科部長、
 事務局:日本総合病院:医事課医事主査

鶴岡、
 鶴岡地区医師会:会長
 荘内病院:神経内科部長
 湯田川温泉リハ病院長、
 協立リハ病院長、
 事務局:鶴岡地区医師会:地域医療連携室

検討内容
・それぞれの脳卒中地域連携パスの運用状況と課題
・今後開発予定の脳卒中地域連携パスシステムの概要
・脳卒中パス統合へむけた課題に関する意見交換
・懇親会




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No.536 (鶴岡市介護保険事業者連絡協議会研修会)

2015-07-07 11:56:00 | 日記
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鶴岡市介護保険事業者連絡協議会研修会
日時:2015年7月3日19:00~
会場:にこふる 大会議室
演題:2018年度改正に向けた介護事業戦略
 ~2015年度改正の要点整理から今後の方向性を考える~
講師:
 一般社団法人 「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会 
 企画室長 柴垣 竹生 氏
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株式会社 ソラスト 会社概要
 
★…‥「やるべきこと」は、変わらない

 制度が変わろうとやることは変わらない

 1)売上増
  訪問系:利用者数純増、通所入居系:稼働率・入居率向上
  体制加算取得

 2)単価アップ
  種々の加算の取得:見取り加算、認知症加算、中重度ケア体制加算・、
  加算をとるには手間(原価)が必要
  取れる加算はとるが、無理な加算はあきらめる

 3)原価の効率化
  原価の多くは人件費であるため引き下げは困難。
  しかし、人件費の効率運用には改善の余地があるはず。 


1、介護保険を取り巻く状況

 2025年以降、高齢者人口は横ばいから減少(2030年がピーク)
 これからは箱ものは建てない(原価償却できない) → 在宅へ誘導

 1)市場動向と介護保険制度の方向性
  引き続き高齢者は増加し、介護保険給付も拡大
  カギは、「認知症への対応」、「独居への対応」、「3大都市での展開」

 2)財源問題
  介護保険利用者負担、いずれ2割へ
  保険料は、いずれ10000円

 3)給付対象抑制
  財源の拡大と給付対象に絞込み   
  経営実態調査で利用率の高いサービスを中心に報酬減額が続く
   なお、経営実態調査は適正に記載されていない→利益がでているとみなされている
  介護保険は、段階的に「中重度介護者向けサービス」へ移行
  介護予防の総合支援事業への移行

 4)地域包括ケアシステムの構築
  「3大都市」、「認知症」、「独居」を、複合的な「在宅介護」で対応
 
 5)制度改正のポイント
  1)2割負担の導入
  2)予防給付の実施主体を市町村へ
  3)特別養護老人ホームへの入居を原則介護度3以上に限定
  4)特別養護老人ホーム等への補助金である「補足給付」に制限

2、制度改正のおもな内容

 誕生から15年を経て、介護保険制度は給付対象を絞り込む方向へシフトし始めた。
 重点対象は、中重度利用者(要介護3-5)、ケアもリハも機能を発揮して成果が評価される方向性にある。
 対象は、「要3以上」「認知症」「独居」

3、2018年度改正の方向性を読む

 ・措置施設の複合的サービス機能を分化してスタートした介護保険制度は、地域包括ケアの構築を目指し、在宅サービスにおいて再び複合化へ向かっている。

 ・この15年間で新設された「小規模多機能」「複合型サービス」「定期巡回・随時対応」はすべて複合型サービスである。

 ・複合サービスは地域包括ケアのコアモデルであり、その代表は「小規模多機能」である。訪問介護+通所介護+ショートステイの複合ケアを、①24時間365日営業、②緊急対応化、③定額制で提供する。

 ・この①~③を満たすサービスモデルを地域単位に拡大した、中規模もしくは大規模多機能とも呼ぶべきものが、事業者側からみた地域包括ケアの具体的姿なのではないか。

 ・小規模多機能では特定の利用者が、昼は「デイ」、夜は「泊り」を連続利用して特養化することがある。
  グループホームや介護つき有料ホームが事実上特養の代替として利用されることも少なくない。
  本来在宅復帰施設である老健にも同様の傾向がみられる。
  これらは、いかに「特養的機能」のニーズが高いかを物語っていると思われる。
 
 ・地域包括ケアとは「ケア付コミュニティー」だと言われるが、この”ケア”の中で重要な役割を果たすのが「特養的機能(①~③の条件を満たす複合サービス)」である。

 ・在宅サービスにおける「特養的機能」の実現は、現在ではまだ課題であるが、この課題の解決が今後の在宅シフトのポイントなることはおそらく間違いない。

配布資料



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No.535 (包括ケアネットワークに関する講演会(八戸市医師会))

2015-07-06 11:13:23 | 日記

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包括ケアネットワークに関する講演会

日 時:平成27年7月4日(土)17:00~19:00
場 所:八戸プラザホテル 2階「桜の間」
演 題:1)地域医療とIT
    2)医療・介護専用SNSで実現する、医療連携ネットワーク
講 師:1)山形県鶴岡地区医師会会長 三原皮膚科院長 三原 一郎
    2)株式会社日本エンブレース代表取締役 伊東 学 氏
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先週の週末は、八戸市医師会主催の講演会にお呼ばれして、「地域医療とIT」をテーマに講演してきました。120名程の参加を頂き、土曜日の午後という時間にも関わらず会場はほぼ満席の状態でした。地域包括ケア~在宅医療に対する関心が高いことをうかがわせます。一方で、参加者は、看護~介護系の職種が多く、医師の参加は少なかった印象を受けました。いずこも、医師の関心の低さが課題と感じます。

私は、鶴岡地域の在宅医療を中心した多職種連携におけるIT活用について話をしましたが、もうひとつの講演は、(株)日本ブレースの伊藤学氏による「メディカルケアステーション」の話でした。

メディカルケアステーション(MCS)は、医療介護専用のSNSという位置づけのシステムです。LINE、Facebookなどを使ったことがある人なら、簡単にイメージできるのではと思います。SNSにセキュリティー付加し、医療介護専用したシステムです。


医療情報ネットワークというと、高価で手が出せないというイメージがありますが、MSCはとにかく無償で使えるというのが最大のウリです。在宅医療の現場では、電話やFAXなどで情報のやり取りをしているのが現状であり、それをSNSで代用すればより便利だろうという発想です。在宅医療に関わる多職種をつなげるツールとして面白いシステムと感じました。

一方で、医療情報として重要な病名、処方、検査データなどが記載されているわけではありませんので、Net4Uなどの電子カルテの代替になる仕組みではありません。電子カルテやID-Linkなどの医療情報ネットワークと共存~連動しながら使っていく仕組みと感じました。多職種連携が求められ、一方でSNSが当たり前に使われる今の時代、必然的なシステムとも思います。

なお、MCSは群馬県医師会、栃木県医師会でも採用されており、八戸医師会でも導入予定とのことです。

翌日は5時起きして八戸港の朝市で新鮮な魚介の朝食をとり、その後、ニュー軽米カントリークラブで今回呼んで頂いた八戸医師会の本田先生とゴルフを楽しみ、帰ってきました。



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