鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.356 (在宅医療を考える会)

2014-06-25 10:57:46 | 日記



昨晩(6月24日) 19:00~、本年度1回目の在宅医療を考える会を行いました。
今回のテーマは「救急医療」としました。

<背景>
庄内地域における救急医療に関しては、保健所が中心となり、病院、診療所、救
急隊などに大規模なアンケート調査を行っています。このアンケート調査は、鶴
岡地区救急医療対策協議会の下に設置された救急医療検討ワーキンググループ
(座長:庄内保健所長 松田先生、医師会からは土田先生が参加)で検討してい
るところです。

今回の在宅医療を考える会は、このアンケート結果(鶴岡分)をベースに、鶴岡
地区の救急医療に対する、病院、診療所の率直な話し合いの場をもとうというこ
とで行われました。

次第、出席者、荘内病院の救急の現状、アンケート結果などについては、資料を
ご覧ください。

https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeS1h0NmhuT3RyUEk/edit?usp=sharing

考える会ではでは、荘内病院、協立病院、診療所医師から、たくさんの意見を頂
きました。以下、列記しておきます。顔を合わせてお互いの現状や考え方を語り
合う場は、大変貴重でかつ有益だと強く思いましたが、一方で、参加者が限られ
るのは永遠の課題だとも感じています。


次第

総合司会:石橋先生

1、開会

2、アンケートからみえてきた課題(松田先生)
救急隊員の自殺例があったことが、今回のアンケート調査の動機、
お互いの話し合いで、解決する課題も多い
可視化することが大切、
同業者とは喧嘩はしないのが原則、
とことん話合いをしたい
協立病院との距離が近くなったと感じている
また、余目病院でも断る例がを少なくなってきた
多くの多方面での課題はあり、ハードルも高いが、
各所での改善案を可視化したい
施設から病院への搬送例が増えている、命の終わりをどうするのか、
宿題満杯の会であるが、よろしくお願いしたい
和やかに話を進めて頂ければ幸い。

3、フリーディスカッション

荘内病院からの意見
・在宅医療を考える会が主催なので、在宅医療と救急をテーマとするのかと思っ
 た
・救急医療を検討する場として、鶴岡地区救急医療協議会やメディカルコント
ロール部会があるが、これらはどのような位置づけなのか
 →話し合いの大元はどこなのかを知っておくことは大事
・荘内病院の救急の現状(三科)
 ・救急の85%は 荘内病院受診
 ・救急センター受診数、17000(時間外)
 ・入院患者数:横ばい
 ・軽症(寄託者):年々減少の方向
・協立病院の救急の現状を知りたい
・荘内病院では、脳卒中は直接脳外チームが診るシステムである
・在宅看取り患者が、なるべく病院へ受診しない方向で考えて欲しい、
・施設から急変で救急センターを受診することがあるが、家族との話し合いが十
 でないことから、(病院には)困難感がある。

◆協立病院の現状
・人出不足のなかで、一杯一杯で働いている
・ニッチ(隙間)を目指している
・常に満床だが、地域と連携した病床の活用を模索している
・病院の方向性として、ターゲットは高齢者、在宅と考えている
 (在宅医療をサポートする施設)
・極力受け入れる方向で考えており、断る例は少なくなったと思っている、
・施設での看取りに関しては、高橋先生が看取りのセミナーを継続しており、
 少しづつ増えているのではと認識している
・満床のなか、ベットのより有効な活用を考えおり、 FAXで空きベット情報を
 お知らせしている

◆開業医からの意見
・なんでこんな患者を、と言われないような努力はしている
 (具体的には、必ず電話するようにしている)
・在宅看取りに関しては、最後のの最後に、病院へ送らざるを得ない状況もある
・顔の見える関係で、解決できることは多い
・先端医療が分からなく、困ることがある
・患者が、(かかりつけ医に)何の連絡もなく、勝手に病院へ行ってしまうこと
 がある。
・最期に関しては、どうしたいのかを聞くことにはしている(特養嘱託医)
・何が何でも、荘内病院へ送ってくれという患者、家族がいる
・在宅で看ている患者が、知らないうちに病院へ行くことも少なくない
・協立病院の救急の窓口がはっきりしない → 内科外来で良い
・満床でも、受け入れることは可能(協立病院)


・休日診療所や医師会へ持ち帰って、課題を検討したい
・協立病院との連携は、ずいぶんと進んだと感じている
・救急患者をかかりつけ医へ(救急車で)搬送しても良い、ということを開業医
 は知らないのではないか
・救急隊の判断はあてになるので、かかりつけ医への搬送も良いのではないか
・同じ日時に休診している医療機関が多いのではないか
・患者の意向もあるので、病院へ紹介せざるを得ないこともある
・基本的には、在宅で診ていくつもりだが、緊急のときは病院に願いしたい、
・ERに胃婁の適応を相談されたことがあり、 困ったことがあった
・胃婁に関しては、多くは、家族と話し合いで決めている。
 最近、胃婁はめっきり少なくなったと感じている。
・病院でも、自然死について説明してもらうと助かる
・脳卒中に関しては、診察しないで送って欲しい(荘内病院脳外)
・在宅、施設が増えるとERも増える
・看取りは、ACP(Advanced Care Planning )に帰着すると思う。
・救急での軽症の判断は難しい
・重症の救急患者が増えている印象
・荘内病院での看取りを希望して受診するが、家族との関係で、(病院側の)困
 難感、疲弊感に繋がっている。
・看取り患者を積極的に受けたい(協立病院)
・協立病院の当直体制はかなりきつい。週末は外からの医師に頼んでいるので、
 きちんとした対応ができない可能性があるので、考慮して欲しい
・協立病院の医師は少ないが、心臓血管外科は、火曜、木曜が当番でスタンバイ
 している、まだ余裕(余力)があるので、是非紹介して欲しい。。
・さまざまな立場での話が聞け、それぞれががんばっていることを知ることがで
 き有益だった。
・コミュニケーションが重要ということだろうが、課題はこのような話し合いの
 場にでてくる医師が限られること。これは長年のの課題でもあり、解決できて
 いない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.353 (田川学校保健会)

2014-06-24 10:21:31 | 日記
先週、19日、14:00~、田川学校保健会が行われましたので、報告しておきます。

本会は、田川地区の児童生徒の健康保持増進のため、行政、学会、医療関係機関
の連携による学校保健の推進を図ることを目的としたおり、鶴岡市教育委員会に
事務局が設置されています。市町村の負担で運営されており、予算規模は16900
円(25年度)。功労者への表彰、研修会、学校医・学校歯科医等と養護教諭との
懇談会が主な事業内容です。

医師会長が、本会会長を務めることが慣例となっているようです。
先の会議は、田川学校保健会、理事・評議員合同会議で、昨年度の事業、収支報
告報告、26年度の事業計画および収支予算が諮られ、承認されました。

最後に、その他として、小野先生から子ども肥満対策、食物アレルギーについて
の提言がありました。

1)肥満児の対策について
 ①今回の県下の統一基準での問題は肥満度30-49%を学校での管理としている
  こと。鶴岡地域は乳幼児健診を通じて肥満対策は先進地域であり、基準値を
  下げるべきではないか。田川地域では基準をどこに置くか、検討が必要。
 ②基準を決めて統一的対応をするためには、校医をはじめ医療機関へ
  周知する必要がある。そうした機会を是非作っていただきたい。

2)食物アレルギー児の対応
 ①正確な診断は最終的には食物負荷試験が必要。
  庄内には小児アレルギー専門医や正確な負荷試験ができる機関がない。
  都市部と同じ対応はできない。
  そのため、管理指導票の記入は保護者からの聞き取りから
  「ひょっとしたら、念のため」のものになり、あまり意味のないものになる。
 ②管理指導票の提出を求める場合に、
  最初の症状のあった年齢、症状、状況、経過、その後の摂食状況、症状経過、
  受療経過などこれまでの経緯の解る調査票を同時に配布、記入し、医療機関
  受診時に持たせていただきたい。
  日常診療の中で管理指導票を求められると、保護者ともども対応に大きな時
  間と労力を割かれ、不正確なものになりやすい。
 ③就学以前の対応がより重要
  食物アレルギーの頻度が高く誤食など危険度のもっと高いのが保育園や幼稚園。
  行政はもっとこちらへ目配りすべき。

次第

1、開会
2、議長選出
3、協議
 1) 平成26年度役員について
 2) 平成25年事業報告および収支決算報告
 3)平成26年度事業計画および収支予算

事業
1、表彰 学校保健功労者、学校保健・安全・給食 優良校
2、研修会
3、学校医・学校歯科医等と養護教諭との懇談会

会費
鶴岡市:137000、庄内町:23000、三川町:169000 計 169000

4)平成26年度表彰

学校保健功労者表彰
・渡辺 清 先生 鶴岡四中 平成7年4月1日~現職 (19年)
・石黒 豊 先生 栄小 平成58年4月1日~現職(31年)
・小笠原 克昌 先生 西郷小、中、幼稚園

4、その他

山形県学校保健連合会表彰
・中村 美津喜先生
・滝沢 元先生
・寺尾 萬里子先生
・石原 融先生
・渡邊 洋井先生

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.352 (緩和ケアスキルアップ研修会)

2014-06-20 16:51:28 | 日記
6月18日、庄内プロジェクト主催の「緩和ケアスキルアップ研修会」が行われま
した。

まずは、鈴木聡先生から8月より運用開始予定のがん患者の口腔機能管理を目的
とした医科歯科連携についての説明がありました。この事業は、がん患者の周術
期あるいは化学療法時に、歯科医が介入し口腔ケアを含む歯科診療を徹底するこ
とで、術後肺炎などの感染症や放射線~化学療法による有害事業をなるべく軽減
させることを目的としたものです。

流れは以下のようです。

1、荘内病院で該当患者に歯科介入の重要性を説明し、がん連携歯科診療所(一
定の講習を受けた歯科医:40施設)の受診を促します。
2、患者は、希望の歯科診療所を予約後、荘内病院からの情報提供書を持参し歯
科を受診します。
3、診察した歯科診療所は、所定の書式で、診療内容などを荘内病院へ情報提供
します。
4、治療退院後は、必要に応じて、歯科診療を継続します。

周術期に歯科が関わる意義として、以下の説明がありました。
・挿管などによる歯の脱落予防
・術後の肺炎などの感染症予防
・傷口などの感染予防
・術後に食事をとりやすくする
・口腔粘膜炎の予防
・口腔乾燥の予防

次いで、鶴岡協立病院福村直毅先生から以下の講演がありました。

庄内が発信する嚥下障害治療
~安心して食べ続けられる地域を目指して~

講演要旨

・なぜ庄内から

従来、中等度から重症の嚥下障害(食べられそうで食べられない人)の安全な検
査や治療は困難であり、従って、胃ろうに頼らざるを得ない状況があった。

協立リハビリテーション病院では、STの「真横を向けば自立摂取ができそう」の
一言がきっかけで、完全側臥位法を考按、より安全な経口摂取が可能となった。

完全側臥位法は、咽頭機能代償能力が高く、一方、介護量はそれ程必要とせず、
優れた経口摂取法である。

・安全に食べる意義

日本は、肺炎死、窒息死が、先進国中ダントツに多い
協立リハビリテーション病院の肺炎発生率、抗生剤使用量、全国平均に比し、
極めて低い。また、特養への往診介入で、肺炎数が激減した

嚥下治療の効果
 本人にとって
  死(肺炎、窒息)のリスクが低下
  生活力低下の低減、
  安心して口から食べる生活が可能
 家族・介護者にとって
  安心して食事を提供
  安心して一緒に食べられる
  生活の実感

・生活と同居した治療

嚥下にまつわる文化の再生
 食べる姿勢や食形態にとらわれない、食べ続けられる文化へ
高齢者でも必要栄養量は低下しない、むしろ肥満気味長生きする
これからは「強化運動療法」と「強化栄養療法」

配布資料
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeVE1vUTVVQUlKbVE/edit?usp=sharing

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.351 (荘内病院地域連携推進協議会)

2014-06-20 15:25:06 | 日記
6月17日、鶴岡市立荘内病院 地域医療連携推進協議会が行われましたので、報告
しておきます。

配布資料
https://drive.google.com/file/d/0BzItwTwB_6zeWkFQTzI3WGI1ekU/edit?usp=sharing

鶴岡市立荘内病院 地域医療連携推進協議会
日時:平成26年6月17日 19:15~
場所:荘内病院 3F 講堂

1、開会

2、会長挨拶

3、報告 
 (詳細は資料をご覧下さい)

1) 平成25年度実績
・FAX紹介件数
25年度:5209件(前年度比300件以上増)、年々 増加傾向にある、
とくに増えているのが、神経内科、眼科、歯科口腔外科、放射線科
診療所からのFAX送信時にエラーが発生することがあり、FAXを増設した
 (委員から、急患室への送信でエラー多いとの指摘があり、検討してもらうこ
 ととした)

・Net4U紹介件数
22年度をピークに減少傾向

・ちょうかいネット利用状況
  25年度:1038件、(24年度:792件)
   (うち新規登録:986)
  日本海との連携:118(前年度:72)
  脳卒中、大腿骨パスにおいても半数弱をちょうかいネットに登録している

・地域連携パス運用実績
大腿骨、244 (運用開始以来大きな変化はない)
脳卒中、560 (運用開始以来大きな変化はない)
がん、累計で77件、(全県的には4番目)

・紹介率と逆紹介率、平均在院日数の推移
紹介率 :74.0%
逆紹介率:45.8%
  (地域支援病院の施設基準:紹介率65%以上、逆紹介率40%以上)
平均在院日数:13日

・医療ソーシャルワーカー相談件数
連携室:2名のMSW
退院支援が最も多い
家族関係の希薄化が目立つ
病棟で福祉制度などの勉強会を行っている

2)医科歯科連携について
がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科連携
(手術あるいは化学療法をする患者の口腔ケアを地域の歯科診療所と協働す
  ることで、肺炎、口腔粘膜炎などの合併症を軽減しようという取り組み)
2回の委員会で運用方法、規約などを検討してきた、8月から運用予定
40の歯科診療所が手上げ

4、その他
FAXによる受診連絡票 : 新たに運用を開始した
次回 9月16日、 19:15~

5、閉会

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.350 (ほたる多職種研修会)

2014-06-16 11:11:16 | 日記


昨日は、13万部のベストセラー「平穏死 10の条件」の著者でもある、長尾クリニックの長尾和宏先生をお呼びして「ほたる多職種研修会」を行いました。

長尾先生のオフィシャルサイト

講演は3時間にもおよび、終末期医療のあるべき姿について、たっぷりと聴かせて頂きました。内容は共感できるものが多く、むしろ当たり前のことと感じましたが、その当たり前が当たり前に行われていない現実のなかで、「穏やかな死に医師は要らない!」などという少々過激な表現で、当たり前のことを批判を恐れず発信しつづける勇気に私は感銘を覚えました。

講演会の後は長三郎で懇親会。そこで、また3時間にわたり、長尾先生の人となりを堪能させて頂きました。とにかく、エネルギッシュな先生です。また呼びたい講師にリストアップしました。

早速、鶴岡での講演について、先生のブログに書かれています。

http://blog.drnagao.com/2014/06/post-3967.html



以下、講演メモ

平成26年6月15日(日)14:00~17:00

穏やかな最期を迎えるために知っておきたいこと
医療法人社団裕和会 理事長 長尾クリニック院長 長尾和宏先生

おくりびとに感動し何度も観た。庄内へ来てみたかった。

自分の最期は、自分で決める!
日本は、自己決定しない国

医療者の多くは、医療の進歩により死亡する人は年々減っていると思っている。(ホント?驚きました。)

少産多死時代となり社会は一変した
2050年の看取り場所の想定
 医療機関:89万人
 自宅:20万人
 介護施設:9万人
 その他:47万人
  その他には、高齢者向け住宅・有料老人ホームなどが含まれる

在宅復帰率が診療報酬で評価される時代
病院の受け皿としての在宅 から 在宅の受け皿としての病院へ
"ほぼ在宅、ときどき病院"の時代へ
地域包括ケアシステムは、必須の仕組み
トップ(自治体の長や医師会長)の本気度で地域は変わる!
モラルハザードが課題
Ageing in Place コミュニティで社会実験
一方で、介護が24時間随時対応できない現実がある(低賃金、過重労働)
地域が病院 = 発想の転換、 病院が在宅の受け皿 !

1、「平穏死」とは?
 ピンピンコロリしたいが 現実は5%程度
他は、A:がん、B:心不全・呼吸不全、C:認知症の3つのコース

 ・終末期 = 人生の最終段階、最終章
  定義できない はずれることも少なくないが、、
 この時期に無駄な治療をしない 過剰な延命治療をしない  

2、平穏死に出会うまでの自分
 消化器内科医、10年間病院勤務、ほぼ24時間365日働いた
多くの看取りをしてきたが、これで良いのかという思いがあった
 10年目に、何の治療もしない看取り(平穏死)を経験
 苦痛がなく、自然な死を体験 
「待つ」ことの重要性を認識、終末期は待った方が楽、
枯れて(脱水)で死ぬのを待つ

3、在宅看取りの日々

4、病院の最期と在宅での最期

 枯れて死ぬのが昔の死に方、それが平穏死
 一方、病院は溺れ死させている

5、どうすれば

・誰が「平穏」なのか?
・大切なのは患者さんの満足、納得!
 
平穏死と、尊厳死、自然死はほぼ同義語
尊厳死という言葉を使わないのは、諸外国では、尊厳死は安楽死を含むから
安楽死には絶対反対!

嫌いな言葉
1、告知 →分かりやすい説明
2、余命 →良く外れます、
3、延命 →医療は全て延命
4、QOD
5、遺族ケア →人類皆遺族、家族ケアというべき

 延命と宿命の分水嶺を感じて欲しい
 分水嶺以降は自分で生きる
 最期は枯れて死ぬのです

穏やかな最期を阻害しているもの
1、ギアチェンジのタイミング、「やめ どき」
2、「よき死」を想定していない医学教育
3、終末期の「脱水」と「栄養」の誤解
4、無意味な退院調整や退院支援 院内連携をしっかりやってほしい
5、「待てない」こと、バイタルサイン依存症
6、傾聴、タッチケアの絶対的不足・・・

往生際が悪い3職種
・坊主/牧師
・教師
・医師/看護師

死はいつも所詮他人事 → 「死の外注化」
死を直視するには、棺桶体験などは有効
病院死 と 在宅死が逆転してのは、1976(昭和51)年
韓国は2003年、台湾は2012年に逆転
 →韓国、台湾は日本の動向に注目している

映画、「大病人」の一部を動画で紹介
病院の終末期医療の残酷さを紹介

認知症 : 関係性障害
食べられるのに食べさせないのが現代医療
ハッピーな胃ろう を目指す
自然に任せるという 自己決定の尊重
欧米は、安楽死へ進んでいる
ある意味、日本のほうが進んでいる?
peaceful death
本人の思いに沿って

これからの流れ
 病院 →地域、在宅
 医療 →看護、介護
 在宅医療 →地域包括ケア
 多職種連携 →まじくる

Q,どうして病院で平穏死ができないのか?



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.349 (庄内南部地域連携パス推進協議会全体会)

2014-06-14 16:27:06 | 日記
遅くなりました。6月10日に開催された庄内南部地域連携パス推進協議会 全体
会を報告します。今回は、脳卒中地域連携パスのデータマイニング報告がメイン
でした。

脳卒中地域連携パスは5年間の運用実績があり、登録患者数は25年11月末で2635
例(うち維持期までパスが繋がっているのは1614例)となります。これだけの症
例をデータベース化し、その分析を行っている地域は全国でも鶴岡以外にはない
と思います。

今回は、急性期病院における患者分析、急性期病院からの自宅・施設退院患者の
分析、回復期リハビリテーション病院での身体機能の推移を中心とした分析、維
持期における疾病管理状況分析、地域連携パスの疫学的意義、本年度から運用を
開始したわたしの健康ノートの運用状況説明、さらには、BI評価についての具体
的な基準についての説明がありました。

地域の脳卒中全般にわたる大変内容の濃い報告会でした。以下にプレゼンファイ
ルをアップロードしてありますので、参照して下さい。それにしても、このよう
な地域のデータ分析報告に、医師の参加が少ないのは残念です。


1、運営委員会報告

2、脳卒中地域連携パスデータマイニング報告
 1)急性期病院における脳卒中患者分析

 2)急性期からの退院分析

 3)回復期病院転院例の分析
   
 4)維持期連携パスデータからみる維持期管理状況
   
 5)地域連携パスの疫学的意味
   
 6)私の健康ノートの有効な活用法について
   
 7)BI評価について

3、質疑応答


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.348 (あつみ温泉ばら園)

2014-06-12 17:00:13 | 日記


昨日、あつみ温泉ばら園へ行ってみました。


写真です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.347 (地域連携パス全体会案内)

2014-06-09 18:01:24 | 日記
すでにご案内の通り、明日(6月10日)、地域連携パス全体会を行います

今回は、脳卒中地域連携パスのデータ分析について、丸谷先生、松田先生から報
告があります。また、患者用のツールである「私の健康ノート」についての運用
説明も予定しております。

また、参加施設からの意見や要望を聞きたいとのことで、質疑・意見交換の時間
も設けました。

脳卒中地域連携パスは、多くの診療所にも、データを入力をお願いしていますが、
この会はそのフィードバックがおもな目的です。参加施設におかれましては、デー
タ入力の意義を再確認する意味でも、是非、参加頂きたいと思います。

地域連携パスは、地域医療の質向上という目的のために、地域の多くの職種、施
設が参加・協力して行っている重要な事業です。一方で、課題は診療所の参加が
少なく、とくに医師の関心が低いことです。最初の一歩として、まずは、会に出
席してみませんか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

庄内南部地域連携パス推進協議会全体会について

(ご案内)
当協議会の活動にはいつもご理解、ご協力を賜わり厚く御礼申し上げます。

さて、当協議会では、パス活動のひとつとして、毎月第2火曜日に全体会を開催
しております。今回の全体会では、ちょうど完成した脳卒中地域連携パス集計表
第3号についての報告と、4月から運用を開始した脳卒中パス「わたしの健康ノー
ト」の運用説明会を行います。

脳卒中再発予防のためには患者さん自身が日々の健康チェックと学習を行い、健
康に責任を持つようになることが必要であり、このノートは、患者さん本人を含
め、医師、看護師、ケアマネなどの関わる全ての人が情報共有できるようにと作
成されております。

常日頃から、脳卒中パスの運用をされている先生方始め、興味をお持ちの先生方およ
び、ケアマネジャーの方々との意見交換を通し、今後さらに地域連携パスを発展させた
いと考えております。

ご多忙の折大変恐縮ですが、多くの方々のご参加をお待ちしております。


日 時: 6月10日(火)19:00~
会 場: 荘内病院講堂
内 容:
①脳卒中地域連携パスデータマイニング報告
②連携パス疫学的意味についての話題提供
③わたしの健康ノート運用説明
④質疑応答、意見交換

対 象: パス協議会関係者、医師、看護師、保健師、ケアマネジャー
その他興味のある方

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.346 (新旧役員と役付職員との懇親会)

2014-06-07 09:36:05 | 日記


昨晩(6月6日)、新旧役員と役付職員との懇親会が行われました。
退任役員、新役員のあいさつ、昇格した職員、新しい理事会の紹介など盛りだくさんのセレモニーがあり、新旧役員と役付き職員とで、楽しいひと時を過ごしました。

■次第

1.開  会     司会進行 事務局
2.会長あいさつ   三原会長
3.退任役員の紹介  事務局 (別 紙)
4.記念品並びに花束贈呈
5.退任役員あいさつ
 伊藤 末志 先生     
 石原 良 先生
 佐藤 孝司 先生
 今立 明宏 先生
 三浦 二三夫 先生
6.新役員紹介(三原会長)
7.新役員よりひとこと
 理 事  三科  武 先生
 理 事  鈴木  聡 先生
 監 事  伊藤 茂彦 先生
 議 長  堀内 隆三 先生
8.役員紹介(三原会長)
9、職員紹介(事務局)
  荘内地区健康管理センター 事業推進課企画調整係 主任  阿部 勇樹
  湯田川温泉リハビリテーション病院 事務部
   総務会計課 総務係 主任   今野 加奈子
   地域医療福祉相談室 主任  佐藤 洋子
  介護老人保健施設みずばしょう 療養科 入所係 主任 富樫 智恵
10.乾杯(福原副会長)
11.閉会(土田副会長)

■退任役員経歴

伊藤 末志 先生
 H12.4 ~ H26.5  理事 7期 14年間
 H12.4 ~ H18.3    学術広報 担当
 H18.4 ~ H26.5  衛生 担当


石原 良 先生
 H14.4 ~ H26.5    理事 6期 12年間
 H18.4 ~ H26.5  緊急災害対策 担当

佐藤 孝司 先生 
 H24.4 ~ H26.5   理事 1期 2年間
 H24.4 ~ H26.5  保健福祉 担当

今立 明宏 先生 
 H24.4 ~ H26.5    監事      1期 2年間
  
三浦 二三夫 先生
 H22.4 ~ H26.5    議長      2期 4年間
  
■会長あいさつ要旨

先の定例理事会で、医師会長に選任されました三原です。
2期目を向かえることになります。1期目は、副会長、役員の皆さん、また、局長、次長をはじめ、職員の皆さんに支えられ、大過なく、会長としての重責を果たせてことに対して、まずは感謝申し上げたいと思います。

鶴岡地区医師会の多くの事業は、会員、職員の努力による順調に推移しておりますが、人件費の自然増、湯田川温泉リハ病院の老朽化、人口減少社会など課題も少なくないと認識しております。今後とも健全かつ活発な経営を心掛けていきたいと思います。

一方、医師会としての地域貢献として、在宅緩和ケア、地域連携パス、地域電子カルテNet4U、地域医療連携拠点事業など多くの取り組みを行ってきました。今や「鶴岡モデル」と言われるまでに成長してきましたが、一方で患者、市民がその恩恵を受けているのか、疑問に感じることもあります。自己満足ならないよう、今後とも努力していきたいと思います。認知症になっても、がんになっても、障害をかかえていても、安心してくらせるまちづくりを目指して、行政などと連携しながら医師会として地域に貢献していきたいと思っています。

伊藤末志先生、石原先生、佐藤孝司先生、今立先生、三浦先生におかれましては、長きにわたり鶴岡地区医師会への貢献、ありがとうございました。医師会を代表して心から心から感謝、御礼申し上げます。ぞれぞれに事情があり、この度勇退されるわけですが、今後とも医師会へのご支援、ご協力をお願いするとともに、増々のご活躍を祈念したいと思いいます。

また、あらたに新役員に就任頂く、三科先生、鈴木聡先生、堀内先生、役員をお引き受け頂きありがとうざいました。今回、院長職のお二人に参加頂くことで、役員に院長が4人、さらには庄内保健所長という重厚なメンバーによる理事会となりました。医師会が、当地区の医療のあるべき姿を語り合え場になればと思っております。どうぞ、よろしくお願いします。

また、あらたに昇格された職員の皆さん、これからは部下を育てるという視点をもって、活躍することこと期待したいと思います。

長くなりましたが、役員・職員の歓送迎会としての意味合いの強い懇親会です。辞められる先生方、あらたに役員となられた先生方、また、昇格した職員の前途を祝福しながら、楽しい時間を過ごして頂ければと思います。どうぞ、よろしくお願いします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

No.345 (鶴岡准看護学院講師懇談会)

2014-06-06 12:18:53 | 日記
今週は、総会が終わりほっとしたのか、2つのイベントをすっぽかしてしまいました。とくに、皮膚科研修会を楽しみにしておられた湯田川温泉リハビリテーション病院の皆さんには大変申し訳ありませんでした。次回はしっかりと任務を遂行したいと思いますm(_ _)m。

さて、昨晩は鶴岡准看講学院講師懇談会が東京第一ホテル鶴岡で行われました。
昨年度の准看護学院の進路状況などの報告、教職員、講師紹介やカラオケなどの余興を交えながら、講師の皆さんに、日頃の学院へのご協力、ご支援を感謝する会です。50名程の参加を頂きました。

昨年度の卒業生の進路ですが、23人の卒業生のうち、管内:13名、県内:3名、
県外2名、進学3名で、鶴岡・酒田に就職・進学した学生が90%を占めました。若い人の県外流出が問題となっているなかで、特記すべきことだと思います。持ち出しの多い事業ではありますが、地域で活躍できる質の高い准看護師の育成をめざし、引き続き尽力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

<次第>
1、学院長あいさつ 学院長 三原一郎

2、現況報告 総務課係長 宮崎純子

3、講師紹介

4、教務課職員 自己紹介

5、懇親会
 乾杯 荘内病院長 三科 武
 万歳三唱     鈴木伸男


以下、学院長あいさつ要旨

准看護学院の運営には、日ごろより、ご支援、ご協力導頂き感謝する。
お陰様で、昨年度も資格試験合格率100%を達成できた。
今日は、ごゆっくり懇談いただければ幸いである。

さて、鶴岡地区医師会の准看護学院の使命は、当地区の診療所を中心とした医療
機関へ、安定して、質の高い准看護師を供給することにあると考えている。
昨年度の卒業生は、鶴岡酒田地区に90%就職しており、高い定着率を示している。
若い人が、県外にでてしまうことが問題視されるなか、特筆すべき点だと思う。
その意味では、当地区医師会の准看護学院としての使命は、果たしているではと評
価している。会員からの准看護師に対する期待は大きいので、今後とも質の高い
准看護師を養成し、継続していきたいと考えているので、よろしくお願いしたい。

一方で、年に1-2名、ドロップアウトがでることが課題になっている。
准看護学院は、社会人になった後、比較的短期間に資格を得られるとことで、倍
率は3倍ほどあり人気は高い。このような目的意識をもって入学する人はいいの
だが、推薦枠は、どうしても、とりあえずという感覚で、准看を受験することが
あり、入学後についていけずに脱落してしまうことがある。推薦枠をどうするの
かは、今後の検討課題だと認識している。

ここ2-3年の課題であった、教職員の世代交代については、昨年度2名の研修が
終了し、今後の目途がたった。まだ、新米の教員であるので、ご指導の程、よろ
しくお願いしたい。

今日は、鶴岡准看学院への日頃のご支援、ご協力に感謝する会である。
ゆっくりくつろいだ時間を過ごして頂きたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする