(アンコール:ふるさと)
6月3日(日)、四街道交響楽団の第50回定期演奏会に行って来ました。第九をやるというので、期待して行って来ました。 開場5分前位に会場の四街道市文化センターに着いたのですが、開場を待って長い行列が出来ていました。私を含めて、日本人は第九が好きなんだなという率直な感じを持ちました。 第1部は「フィデリオ」序曲でした。 演奏会最初の曲はどうしても緊張が音に出てしまうものですね。 我々こすもすの定演の時のように、気持ちが舞い上がってしまうのでしょう。 「フィデリオ」は金管の出だしが少しつまづいて、弦の合奏で持ち直してきたと思ったら、木管合奏が少しバランスをくずして、また持ち直してといった感じで、少しハラハラしてしまいました。一番良かったのは指揮者の女性の方でしょうか。とてもカッコ良かったです。 第2部のベートーベンの第九は第1楽章から素晴らしい演奏でした。 管と弦の掛け合いなど、とてもスムーズで良かったと思います。 第2楽章は出だしの速いフレーズを弦がピタリと演奏していました。 軽快な感じで良かったです。中間部のメロディーをホルンから木管へとつなげる部分もなかなかの聞かせどころでした。 ティンパニーをたたいていた女性の方がとても素敵でした。 第3楽章は美しいメロディーが弦から管へまた弦へと流れていき、うっとりするようなテーマをビオラが奏でるどころのビオラがとても良かったです。 そのあとバイオリンの流れるようなメロディーが続き、コンサートマスターの滑らかな弓の運びに見とれながら、うっとりして聴き入りました。
第4楽章はいよいよ合唱です。 合唱団とソリストが入場し、緊張した雰囲気になりました。 そこで、冒頭のチェロとコンバスがオーケストラと掛け合う部分でチェロとコンバスが揃わなかったのが残念でした。 オーケストラとの対話が終わり、チェロとコンバスが歓喜の歌のテーマを奏でるところからはぐいぐい引き込まれるような感じで、どんどん歓喜のテーマがオーケストラ全体に広がって、素晴らしい盛り上がりをみせました。 そしていよいよソリストの登場です。 4人のソリストはもちろん、公募で集めたという合唱団の人々の歌声はとても私の稚拙な言葉では表せないほど、素晴らしいものでした。 合唱団をまとめ上げた先生方のご努力の賜物でしょう。 さらに、中間部の弦だけの速いパッセージのところや、合唱の伴奏の速い部分などとても揃っていて素晴らしかったです。 第九はとても長い曲です。でも飽きることなく、十分堪能できました。アンコールに「ふるさと」を演奏しました。 いろいろなところで「ふるさと」は耳にしましたが、大合唱と素晴らしいカルテットで歌われた「ふるさと」は初めてでした。 終わってみれば、楽しい日曜の午後を過ごしたという爽やかな気分です。 また四街道交響楽団の演奏会に行ってみようと思いました。 hiroko