プログラム:ベートーベン 「レオノーレ」序曲第3番、 ドビュッシー 「小組曲」、 リムスキーコルサコフ 交響組曲「シェヘラザード」
今日はアンサンブルリベラルというオーケストラを聴きに行きました。3年前に発足したオーケストラで今日は第3回の定期演奏会です。 私は今日初めて聴きましたが、とにかく団員が若いです。コンサートマスターは27才で、指揮者の松川智哉氏も同い年だそうで、ざっとながめたところ20代、30代といった団員ばかりでした。 当然演奏も若々しくキビキビしてメリハリがあり、各パートのソロは素晴らしいテクニックでした。
編成は2管でヴァイオリンは第1、第2それぞれ4プルトでビオラ、チェロは3プルトとコンパクトでした。弦合奏はピタッと揃っていて、音色も素晴らしくバランスの取れた演奏でした。こんな素敵なオーケストラが活動していたのですね。知りませんでした。
「レオノーレ」序曲第3番は初めて聴きましたが、途中でトランペット奏者が舞台から消え、舞台裏からファンファーレを吹くのです。指揮者が見えないのにすごいなと思いました。曲が終わった時指揮者に促されて、トランペット奏者が拍手を受けていました。
ドビュッシーの「小組曲」は「小舟にて」「行列」「メヌエット」「バレエ」の4曲です。 実を言うと私がわざわざ船橋までこの演奏会を聴きに行ったのは、この「小組曲」が聴きたかったからです。40年以上前に大学のオケでこの曲を演奏したことがありました。それなのにこの曲をずっと聴くことはありませんでした。「小舟にて」の最初の音を聴いたとき懐かしさで涙が出そうになりました。4曲とも素晴らしかったです。 ミュートをかけた弦の音はドビュッシーの独特の和音を作り出し素敵な雰囲気で会場を包み込みました。
「シェヘラザード」は管も弦もソロが活躍する曲で、ヴァイオリンソロのシェヘラザードの語りで始まり、大海原を渡るシンドバッドの船の情景が目の前に現れるようでした。 管楽器のソロなどここが見せ場聴かせどころとばかり素晴らしい演奏を繰り広げていました。弦はチェロのソロも目立っていましたが、なんといってもコンサートマスターの弾くシェヘラザードの主題は物語の語り部として、各楽章の冒頭にハープの伴奏で美しく奏でられました。うっとりするほどのメロディーです。この曲も久しぶりに聴きましたが、本当に素敵な曲ですね。楽しかったです。
hiroko
<アンサンブル・リベラル>は千葉県発の今売り出しの若いオーケストラ、別に<リベラル・アンサンブル>という名称の歴史の長いオーケストラが都内にあるようです。 KenM
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