昨日の記事でも言っていたように、今日の夜はライトアップされている三井寺(園城寺)の夜桜を見に行ってきました。
でも・・、駐車場付近の桜はそこそこ咲いていましたが、山門をくぐって境内に入るとまだ二分か三分咲きと言ったところで、夜桜見物という感じではありませんでした・・。下の画像は、ライトアップされた三重の塔と咲きかけの桜の一枝です。(こんな感じで、あんまり咲いていません・・。)
それで、今日から3日、4日、5日と三日間に限り、午後6時30分~9時まで特別公開されている勧学院客殿の障壁画を拝観してきました。
現在の勧学院客殿は、豊臣秀頼の命を受けた毛利輝元によって、1600年に再建されたものです。桁行七間、梁間七間、一重入母屋造、正面軒唐破風付の総杮葺で、国宝に指定されています。光浄院客殿と共に、桃山時代を代表する初期書院造りの遺構として、日本建築史上において貴重な位置を占めているそうです。
一之間及び二之間の著色画[上の画像]は、狩野永徳の嫡男である狩野光信によって画かれたものです。光信は永徳のあとを継いで豊臣家に仕え、のちに徳川家の御用絵師を勤めました。その筆法は父永徳の豪放とは対照的で、静雅で情趣的な美しさを特徴としています。(ちなみに、この障壁画は重要文化財に指定されているそうです。)
案内の方に「保存状態がいいんですね・・」と尋ねると、普段は滅多に開けることがなく、ほとんど閉めっぱなしにしているそうです。やはり、ある程度の湿度を保っておかないといけないのでしょうね・・。(乾燥するのと日射しの照り返しが怖いから、夜しか公開しないのかな・・?)
いずれにしても、今日は夜桜はもう一つでしたが、思わぬもの(障壁画)が観れてよかったです・・・。