2023.10.6(金)
テニス大会を終え、一度は訪ねてみたかった木曽路「馬籠宿」「妻籠宿」散策に帰路を選んだ。
島崎藤村、長編歴史文学の傑作「夜明け前」に感銘を受け、幕末の動乱・中山道の本陣・庄屋での苦労、主人公(青山半蔵)の生涯の地を訪ねる。
木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行く崖の道であり、あるところは数十間の深さに臨む木曾川の岸であり、あるところは山の尾をめぐる谷の入り口である・・・小説
落合宿 ここから木曽路の山間に入り、馬籠宿へ行く
中山道と落合宿本陣 背は、恵那山(2129m)
◇・・馬籠宿・・◇
木曽路の入口、馬籠宿 全長600m 天保14年(1843)本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠18軒で宿内人口717人 本陣跡(藤村記念館)
馬籠宿南端入口、桝形付近(海抜580m) 600mの石畳の坂道が上に続く
坂道の途中に、藤村記念館。馬籠宿本陣跡(明治28年大火で焼失) 焼け残った本陣隠居所
記念館内庭 昭和25年藤村堂を再建 旧本陣時代からの井戸
本陣近くの島崎家菩提寺。永昌寺(小説では万福寺) 1558年創建 恵那山を望む、島崎家代々の墓がある
新しい島崎家の墓地 右端が島崎藤村(春樹) 鎌倉時代 三浦一族が北条に滅ぼされ移り住んだ先祖代々の墓碑
中山道の高札場付近(650m)の馬籠宿 村から川を挟んだ正面に恵那山
馬籠宿の北端の高札場 正徳元年(1711)5月、奉行竹腰山城守・・、人売買かたく停止す・・、博奕の類一切禁制・・、毒薬、キリシタンの禁止・・
春樹・・島崎藤村
☆本陣(島崎家)、隣家の大脇氏が40年間書き残した克明な日記を基に、島崎家の人間群像を描き出した「夜明け前」藤村晩年の大作に触れてきた。
☆東山道、宿場の本陣が、山の中腹で坂道にあるのは馬籠宿だけではないか思う
次号・・妻籠宿散策
観光客の姿が見られず、静かに散策できたようですね。