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床屋

2020年07月23日 | 雑感
江戸時代、板や竹を組んで床を張っただけの仮設の店や移動できる屋台 (車輪が付いない折り畳み式)で人の住まない簡単なお店のことを「床店(とこみせ)」といった。
床店は、かんざしや化粧品などを置く小間物屋や古本屋、薪商売、占方など様々な業種があるも、江戸では床店の髪結いが多かったため、「髪結い床」というようになった。それが後に職業を表す「屋」が付いて床屋とこやと呼ばれるようになったらしい。

ところで、髪結業の始祖は、藤原采女亮政之(ふじわらうねめのすけまさゆき)とされる。
鎌倉時代の中期、亀山天皇(1259~1274)の頃に藤原晴基という武士が天皇の宝物係として仕えていたが、所管の宝物(宝刀九王丸/九竜丸)を紛失した責任を取って職を辞し、浪人になった。

晴基には3人の子供がいて、長男元勝は反物商人、次男元春は染物師となって、京都で宝刀を探すことになり、三男采女亮は諸国行脚の旅に出る晴基に同行した。晴基は宝刀の国外流出を防ぐため、朝鮮半島に近い下関に下った。

刀を探し続ける一方で、髪結いで高収入を得ていた新羅人から技術を学び、生計のために亀山八幡宮裏に武士や金持ちを客として我が国初の結髪所を開いた。
藤原采女亮政之は、十数年もの間、髪結床をしながら宝刀の探索をしたという。
その後鎌倉に移り、鎌倉幕府からも重用されるほどになったといわれている。

下関の亀山八幡宮参道脇に「床屋発祥の地記念碑」が立つ。

*床屋の由来には諸説あり。

なお、理髪屋のサインポールは、3色の世界共通マークといわれる。
12世紀のヨーロッパで、当時の理容師が外科医を兼ねていたため、赤は動脈、青は静脈、そして白は包帯を表しているという説。
iinaは「散髪屋」に馴染み深い。

  

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2 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2020-07-23 06:34:11
理髪屋
>サインポールは、3色の世界共通マーク・・
そうでしたか
世界共通とは 驚きました

 >iinaは「散髪屋」に馴染み深い。
羨ましい
当方は カミに見放されています(*^_^*)
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(延岡の山歩人K) さん へ (iina)
2020-07-23 08:36:53
「はなしのぶ」が花の名とは思えなかったです。
詩歌につかわれて形容されるようなイメージをいだきました。

調べると「花忍」とありました。
               いずれにせよ、いい色合いの青が 涼やかであり爽やかです。^^

コロナ騒動下に3カ月ぶりに「散髪屋」に行きましたが、喋りつづける客が鬱陶しかったです。
いつもなら、気にしない場面ですが、三密を避け喋らない時勢を無視して、どうでもよいことを長々と喋りつづけてました。


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